ファン・イニョプ、初めてのキスシーンに頭の中は真っ白…「なぜオ・スジェなのか」で健気な年下男子を好演

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ソ・ヒョンジン&ファン・イニョプ主演のドラマ「なぜオ・スジェなのか」DVDが好評レンタル&発売中!

本作でヒロインのオ・スジェを演じるのは、ラブコメの女神と呼ばれるソ・ヒョンジン。本作ではラブコメでの愛らしい魅力を完全に封印し、冷徹非情な弁護士を怪演。今までの姿が想像できないほどの大胆なイメージチェンジは必見で、その徹底的な役作りと演技力に圧巻される。そして今回、スジェを思い慕うコン・チャンを「女神降臨」で人気を集め注目されたファン・イニョプが熱演。彼女を支える健気な年下男子を好演し、視聴者をときめかせた。

今回、「なぜオ・スジェなのか」のリリースを記念して、ファン・イニョプのオフィシャルインタビューが到着。見どころはもちろん、撮影秘話、さらに初めてのキスシーンについても語っている。

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――本作に出演を決めた理由を教えてください。

ファン・イニョプ:今まで僕がお見せしてきたのは反抗的で冷たいキャラクターでしたが、今回は正反対の温かいキャラクターだったので心が惹かれました。それから、今まで高校生役ばかり演じてきたので、今回初めて成人を演じるということと、ロマンスドラマだったというのも選んだ理由のひとつです。コン・チャンという心優しいキャラクターを、冷たそうな見た目をした僕が演じてみたらどうかと思い、決めました。

――最高視聴率10.7%を記録し人気を得ましたが、このドラマが多くの人に愛されたポイントは何だと思いますか?

ファン・イニョプ:ソ・ヒョンジンさんが演じたオ・スジェというキャラクターにたくさんの人々が感情移入したのだと思います。スジェが歩んできた人生は、辛いことも多かったし苦しむことも多かったし、波乱万丈でしたよね。そんな時にコン・チャンと出会い、どん底から明るいところへ這い上がってくるまでの過程を見て、たくさんの視聴者の皆さんが、オ・スジェには幸せになってほしいと願ったからではないでしょうか。また、最初は拒んでいたコン・チャンとの恋愛要素もあったので、楽しんで見てくださったのだと思います。

――コン・チャンというキャラクターに魅力を感じたのは具体的にどんな部分ですか?

ファン・イニョプ:普通では考えられないほど海のように広い心を持ち、包容力、気配り、そしてどんな状況でも自分が愛する女性のためなら何でもするというところでしょうか。ただオ・スジェだけのために全力を尽くす人物なので、全てを諦めて自分を犠牲にできる愛情が僕にとって魅力的に思えました。親しい友人といる時は明るくてお茶目な、ごく普通の大学生だったので、可愛らしくもあり男らしくもあり、相手によって変化する姿がとてもカッコいいです。それから、抱える心の傷を上手く隠しつつも、それを打ち明けた時、否定的な態度ではなく、肯定的な視点で世の中を見ている姿も見習いたいと思いました。コン・チャンはロースクールに通っていて賢いので、僕もコン・チャンみたいに頭が良くなりたいです。

――役作りをするうえで心がけたことは何でしょうか?

ファン・イニョプ:僕とは異なる人物に見えるように心掛けました。僕は切れ長の目をしているので、冷たい印象があると思います。でも、コン・チャンを演じる時は、澄んだ瞳を持つ真面目でポジティブなエネルギーを表現しようと努力したところが一番大きかったですね。

――演じられたコン・チャンとご自身とのシンクロ率は? 理由も教えてください。

ファン・イニョプ:物静かなところかな? メイキング映像ではふざけたりする姿が映っていますが、現場ではなるべく明るいテンションを維持しようと心がけています。コン・チャンと一番似ているところは、落ち着いていて静かな部分ではないでしょうか。コン・チャンを演じたことで、もっと落ち着いた性格になった気がします。50%以上似ていると思います。ファン・イニョプという人物がコン・チャンを演じたので、コン・チャンの姿が僕の姿に見えるのかもしれませんね。
 

恋敵ペ・イニョクとの三角関係「年下を感じさせないほど…」

――オ・スジェを演じたソ・ヒョンジンさんと共演してみていかがでしたでしょうか?

ファン・イニョプ:僕の初ロマンスドラマをソ・ヒョンジンさんとご一緒できてとても光栄でした。一緒のシーンでは、とても良いエネルギーをくださって、素晴らしい演技をしてくださるので、それを受けて返す演技をした時、思った以上に良い結果を出すことができました。現場でもすごく僕を引っ張ってくれました。それから、とてもユーモアな方でムードメーカーでした。本当に感謝しています。また機会があれば共演したいです。

――ソ・ヒョンジンさんとのエピソードを可能な範囲で教えてください。

ファン・イニョプ:ドラマのジャンルが、ミステリー要素があるロマンスなので、法律用語がたくさん出てきます。ソ・ヒョンジンさんとの撮影だけではなく、出演者全員が法律に関するセリフを言う時、冬なので口が凍るほど冷え切ってしまって上手く発音できませんでした。あの滑舌が良いソ・ヒョンジンさんですら、ずっと口をほぐしていました。そういうところが面白かったですね。撮影当時は風も吹いていて、1~2月に撮影をしたので、顔が完全に冷えてしまって口がうまく開けられない状況でした。俳優たちがカイロを顔に当てて温めるという面白い状況でした。水の中に入るシーンでも……5月頃だったのですが、まだ水は冷たくて。けれど、冷たくないふりをしなくてはならなくて、歯を食いしばって演技しました。僕よりソ・ヒョンジンさんのほうが薄着で、水の中にゆっくりと入って行く場面を色んな角度から何度も撮ったので苦労されたと思います。でも、頑張った甲斐があって、綺麗で悲しい場面に仕上がったので気に入っています。

――恋敵チェ・ユンサンを演じたペ・イニョクさんと共演してみていかがでしたか?

ファン・イニョプ:実は僕よりだいぶ年下なのですが、ドラマでは僕の一個上という設定です。でも年下を感じさせないほど、どんな時も素晴らしい演技を見せられるようにいつも台本を持ち歩いていて、撮影のアングルが変わる度に練習している姿を見ながら、とてもかっこいいと思いましたし、年下だけど見習うべき点が多い俳優だと思いました。恋敵として出てきますが、実際にはどうすればスジェとの三角関係をより面白く見せられるかについてたくさん話し合いました。イニョクにはすごく支えてもらいました。

――キャスティングされたときは全話分の台本が完成されていなかったようですが、ファン・イニョプさんが想像していた最終話はどのような内容でしたか?

ファン・イニョプ:脚本家の先生のような深いストーリーは考えられませんでしたが、僕はこんなエンディングを考えていました。キム・ドングがコン・チャンだと知らなかった時、オ・スジェとコン・チャンは良い関係でした。そんな時、過去に自分が弁護したキム・ドングだと知り、コン・チャンから離れようとする瞬間から最終話までの間、キム・ドングに起きた出来事、オ・スジェに起きた出来事が無事解決し、ラストシーンでは料理上手なコン・チャンの手料理をお店で食べながら二人で会話するシーンで幕を閉じたらどうだろうかと想像していました。でも、それよりはるかにもっと素敵な結末を描いてくださっていたので、とても感謝しています。
 

初めてのキスシーンにプレッシャー「隅々まで歯もたくさん磨いて」

――演じられていてご自身が楽しみにしていたシーンはありますか?

ファン・イニョプ:楽しみにしていたというより、心配だったシーンはあります。序盤でキスシーンがありました。今までキスシーンを撮ったこともなかったですし、相手が韓国中が愛するラブコメクィーンのソ・ヒョンジンさんだったので、どうしたらいいのかとプレッシャーを感じました。撮影に入る前に、うがいもたくさんして、隅々まで歯もたくさん磨いて、万全に準備をしたのですが、頭の中が真っ白になってしまいました。その時ソ・ヒョンジンさんが、アクションシーンだと思って呼吸を合わせて、一番綺麗な姿をカメラに収めましょうと言ってくれました。それを聞いて、少しだけ気持ちが楽になって撮影に臨めました。悲しくて美しいシーンに仕上がったと思います。個人的に一番心配していたシーンは、ソ・ヒョンジンさんと初めて演技をする、コン・チャンが初めてオ・スジェとすれ違うシーンです。そのシーンは心臓がどきどきしてしまうほど一番不安で緊張したシーンでした。けれど、素敵な場面に仕上がっていたので感謝しています。その二つが一番記憶に残っていますね。

――印象に残っているセリフはありますか?

ファン・イニョプ:コン・チャンのロマンティックさとセンスのある気配りが表現されているセリフの「お互いさま」です。どんな状況も悲しくて困難があるけれど、相手を気遣って自分は大丈夫だという意味を含んでいるそのセリフが、個人的にコン・チャンを最も上手く説明していて、コン・チャンを代弁しているセリフではないかと思います。

――ご自身のシーンで、一番気に入っているシーンと、その理由を教えてください。

ファン・イニョプ:特定のシーンと言うより、チョ・ダルファンさんとイ・ギュソンさんとのお店のシーンはほとんどアドリブでした。チョ・ダルファンさんの演技は言うまでもないですし、チョ・ダルファンさんに一番初めの演技が最もリアルな感情を含んでいるから、まずはやってみようと言われました。何も計算せず、自由に演じた三人でのシーンがとても楽しかったので気に入っています。

――撮影裏話や、空き時間の想い出など、撮影エピソードを教えてください。

ファン・イニョプ:オ・スジェが刑事に手錠をかけられて連行される時、僕が自分のマフラーで手錠を覆ってあげるシーンがあります。実は最初そのマフラーの色は黒でした。僕の衣装には黒がよく合っていたので。でも監督に相談して、コン・チャンのその行為はオ・スジェを守るためだったので、黒よりはコン・チャンの澄んだ心を表現できる白にしたいとアイディアを出して色を変えてもらったんです。その部分が上手く表現されていて嬉しかったです。
 

「なぜオ・スジェなのか」幸せで、二度と出会えない作品

――改めて本作の見どころを教えてください。

ファン・イニョプ:オ・スジェという人物は、とても冷たくて、暗くて、痛ましいほど悲惨な経験をしましたが、そんな人物がどのように変化し、どのように成長していくのかについて注目していただければ、より楽しめると思います。そして一方では、コン・チャンの視点からのオ・スジェに向けられた感情についても感じていただけると思います。二人がそれぞれの立場から、お互いを見つめる姿も見どころだと思います。

――本作はファン・イニョプさんにとってどんな作品になりましたか?

ファン・イニョプ:コン・チャンを演技してみて、自分でも知らなかった感情の深さを教えてくれた作品だと思います。僕はあまり悲しみの表現が深くないと思っていたのですが、コン・チャンを演じることで表現できる感情の幅が広がった気がします。「なぜオ・スジェなのか」は僕をもう一段階成長させてくれた作品ですし、演技をすることがどれだけ幸せなことなのか改めて教えてくれた作品です。素晴らしい先輩方と共演できましたし、僕は一番演技歴が短かったので、毎日学びに行く気分で撮影現場に行っていました。とても幸せで、二度と出会えない、そんな作品になりました。

――ドラマの撮影がクランクアップした後にする習慣はありますか? どのようにドラマと日常を切り替えていますか?

ファン・イニョプ:撮影期間を除いて、ほぼ一年間コン・チャンとして生活していたので、コン・チャンをちゃんと送り出してあげることが僕の宿題でした。焦って忘れようとすると、かえって思い出したり、虚しくなるのでゆっくり忘れようと思いました。前は早く忘れるために友達と会ったりして、メンタルを回復させようとしていましたが、今回は少しずつコン・チャンを送り出せるよう一人で考える時間を作りました。意味ある時間になりましたし、思ったより辛くなく、一人でいる時間が心地良かったです。これからもどんな作品であろうと焦って忘れようとせず、十分に理解しながら受け入れて、一人の時間を作っていこうと思います。これからは、一人で自分の好きなお香の香りを嗅ぎながらコーヒーを飲んで夜景を見て、そういうふうに別れたいですね。

――日本のファンの皆さんにメッセージをお願いします。

ファン・イニョプ:皆さんに僕の大事な作品を見ていただけて本当に幸せです。ぜひこの作品が、皆さんの心に残る大切な作品になってくれることを願っています。お体に気を付けてお過ごしください。



■商品情報
「なぜオ・スジェなのか」

【レンタル】
・vol.1~vol.11:好評レンタル中
・vol.12~vol.16:9月6日(水)レンタル開始

<レンタル仕様>
1巻約60分 / 各巻2話収録 / Vol.1-15 収録:「次回、チラ見せ!」

発売・販売元:PLAN Kエンタテインメント


【発売】
・DVD-BOX1:好評発売中
DVD8枚 / 本編480(予定)
封入特典:ブックレット(8P)
特典映像:次回、チラ見せ!(80分予定)、メイキングPart1(20分予定)

・DVD-BOX2:2023年9月6日(水)発売
DVD8枚 / 本編480(予定)
封入特典:ブックレット(8P)
特典映像:次回、チラ見せ!(70分予定)、メイキングPart2(20分予定)

各15,840円(税込)

発売元:PLAN Kエンタテインメント
販売元:ハピネット・メディアマーケティング

<レンタル・セル共通仕様>
カラー / HD サイズ / ドルビーデジタル2.0chステレオ
字幕:日本語字幕 / 音声:韓国語 / 片面1層


<キャスト>
オ・スジェ:ソ・ヒョンジン「浪漫ドクター キム・サブ」
コン・チャン:ファン・イニョプ「女神降臨」
チェ・ユンサン:ペ・イニョク「九尾の狐とキケンな同居」
チェ・テグク:ホ・ジュノ「モガディシュ 脱出までの14日間」

演出:パク・スジン「死の賛美」
脚本:キム・ジウン

原題:왜 오수재인가 / 製作:2022年 / SBS 2022.6.3~2022.7.23
全16話(オリジナル話数) / 全32話(日本話数)

<ストーリー>
高卒ながら TK ローファームのスター弁護士であるオ・スジェ(ソ・ヒョンジン)。勝つためには手段を選ばない冷徹な彼女は、TK の会長チェ・テグク(ホ・ジュノ)も認める敏腕弁護士だ。しかし、最年少にして代表弁護士への就任が決まった矢先、ある事件に巻き込まれてしまい、兼任教授としてソジュン大のロースクールに左遷されることに。そこには、国選弁護人時代に殺人事件の被疑者として出会ったコン・チャン(ファン・イニョプ)がいた。チャンはキム・ドングという名前を捨て、新たな人生を送っていたのだ。複雑に絡み合う2人の過去と現在。企業売却、土地再開発を取り巻く権力者たちの欲望と悪事。チャンはスジェの周囲で起きる不可解な事件からスジェを無条件に守ろうとするが……。

■関連リンク
「なぜオ・スジェなのか」DVD公式サイト

記者 : Kstyle編集部