「犯罪都市 NO WAY OUT」青木崇高“マ・ドンソクさんは日本にいないタイプの俳優…今後も韓国作品に出演したい”

MYDAILY |

写真=ABOエンターテインメント
「犯罪都市 NO WAY OUT」が爆発的な反応を得ている。公開14日目である13日午後3時、観客動員数は800万人を突破。シーズン1とシーズン2とは異なる新しい挑戦に、観客たちは満足感を示している。

その中の一つが、リッキー(青木崇高)の登場だ。シリーズの中で初めて外国人俳優がヴィランを務め、スケールが大きくなった。

青木崇高は最近、三清洞(サムチョンドン)で韓国記者と会い、インタビューを通じて「以前からシリーズを観ていました」とし、「初のグローバルヴィランとして合流することができて嬉しいです」と感想を伝えた。

彼はマ・ドンソクについて、「映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』で初めて彼を見ましたが、忘れられませんでした。マ・ドンソクというキャラクター自体、日本では珍しいタイプです。コメディもアクションもできる、唯一無二の存在です」と絶賛した。

彼は「オファーを受けて、マ・ドンソクさんに殴られるということを覚悟して撮影に臨みました」とし、「リッキーの立場からはマ・ソクド(マ・ドンソク)に殴られるのは地獄のようだと思いますが、個人的には、彼に殴られるのは幸せなことでした」と答えた。

また「彼はアクションのプロですので、力をうまく調節してくれました。僕の殴られるリアクションが完璧だったとしたら、成功したと言えるでしょう。撮影現場ではアクションが危険ですから信頼が重要ですが、彼と互いを信じてうまく合わせたと思います」と振り返った。

青木崇高は「犯罪都市 NO WAY OUT」で、日本刀を振り回す極悪非道なリッキー役を印象的にこなした。日本でも日本刀を振り回す映画によく出演したと説明した。「日本映画で日本刀を使うアクションは、姿勢やポーズに形式があるんです。節制した動きを重視します。一方、同作の制作陣は自分に攻撃的なアクションを要請しました。相手を真っ二つにするような力を見せてほしいと。日本と韓国のアクションが融合して、良いシーンが誕生したと思うので嬉しいです」と満足感を示した。

彼はVIP試写会が終わった後、ソン・ソックに会った。「犯罪都市2」とDisney+オリジナル「カジノ」を見てファンになったという彼は、「ソン・ソックさんがリッキー役を褒めたたえてくれてありがたかったです」と述べた。そして「ヴィラン同士の連帯感があるんです。(ソン・ソックと)マ・ドンソクのパンチ、痛すぎるよね? というようなことを話しました(笑)」と明かした。

「犯罪都市 NO WAY OUT」では初めて、2人のヴィランが登場する。もう一人のヴィラン役を務めたイ・ジュニョクは、20㎏増量して従来とは異なる魅力を見せた。青木崇高は「元々シナリオには(イ・ジュニョクとの)会話がもっと多かったのですが、イ・サンヨン監督がシンプルで強烈なムードを要求したので、彼とのセリフがすごく少なくなりました」と述べた。

そして「互いのテンションが積み重なっていて、セリフの必要がありませんでした。印象的なシーンでした。個人的にはついにイ・ジュニョクさんに会うんだ、と思ってワクワクしました(笑)。僕たちは坡州(パジュ)のアクションスクールで初対面しました。彼は20㎏バルクアップし、僕は日本刀を振り回すアクションを準備しました。ヴィランとして連帯するような同質感がありました」と回想した。

韓国映画に出演するというプレッシャーはなかったのだろうか。彼は「イ・サンヨン監督やプロデューサー、マ・ドンソクさんには考えていることがあるのだろうと思いました。プレッシャーよりは、もう一つのキャラクターを作る、と考えて参加しました。日本から来たグローバルヴィランだったので、少し楽な部分がありました。逆にイ・ジュニョクさんの方がプレッシャーを感じたんじゃないかと思います」と述べた。

彼は韓国と縁が深い。2013年、チャ・スンウォンと共に演劇「ぼくに炎の戦車を」に出演したことがある。10年経った今、彼もKカルチャーに魅了されている。「アカデミー賞受賞作『パラサイト 半地下の家族』、エミー賞を受賞した『イカゲーム』、そしてカンヌ国際映画祭のパク・チャヌク監督とソン・ガンホさんもいるし、BTS(防弾少年団)も大活躍されていますよね。僕は今年43歳ですが、20年前にはアジアのボーイズグループが世界中の女性たちを熱狂させる、ということは想像さえできませんでした」と明かした。

彼はチャンスがあれば、もっと多くの韓国作品に出演したいと願いを伝えた。「『犯罪都市 NO WAY OUT』を皮切りに、韓国で多くの作品に挑戦したいです。リッキーを見て映画、ドラマの関係者の方々が『これから青木崇高にこんな役を任せたい』と考えていただければ嬉しいです。心が弱い人物もいいですし、刃物を二つ振り回す役割でも大丈夫です(笑)」と希望を語った。

記者 : クァク・ミョンドン