「スイッチ」イ・ミンジョン、10年ぶりにスクリーン復帰!夫イ・ビョンホンの反応は“キスシーンを気にしてた”

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写真=ロッテエンターテインメント
2023年、新年初の映画「スイッチ」で観客に出会ったイ・ミンジョン。「人と一緒に見ながら肩を叩いて笑うのが映画の魅力なのに、私たちは長い間それを忘れていたと思う」とし、「『スイッチ』で失った笑顔を取り戻す」と抱負を語った。

映画「スイッチ」に出演したイ・ミンジョンは12月29日、ソウル鍾路(チョンノ)区で行われたインタビューで約10年ぶりに映画に復帰する感想を語った。

韓国で1月4日に公開された「スイッチ」は、キャスティング0順位で観客1000万人を動員した映画の俳優で、自他共に認めるスキャンダルメーカーで華やかなシングルライフを満喫していたトップスターのパク・ガンが、クリスマスに人生が180度変わる瞬間を迎えることから繰り広げられる物語を描く。傍若無人なトップスターから、一夜にして育児と生計で困っているマネージャーになるという斬新な設定を基に、愉快な笑いと温かい感動、共感するストーリーで誰もが楽しめるコメディ映画の誕生を予告した。

クォン・サンウが傍若無人なトップスターから厳しい生活を強いられるマネージャーを行き来するパク・ガン役に扮し、持ち前の親しみやすく、コミカルな魅力を披露する。オ・ジョンセがパク・ガンと入れ替わった人生を送ることになるチョ・ユン役に扮し、可哀そうなマネージャーから致命的なトップスターまで、多彩な姿を見せてくれる。

ここにイ・ミンジョンが成功したアーティストで、パク・ガンの思い出の中の初恋から、変わった世界の中で生活力のある妻スヒョンに扮し、ユニークな魅力を披露して、映画に活力を吹き込む。

約10年ぶりに映画に復帰したイ・ミンジョンは「これまで映画の台本をたくさんもらったけど、出演は慎重に考えた。映画は作品として長く残るので良い映画に出演したくて簡単に決めなかった」と語り始めた。

「スイッチ」のどんなところが魅力的だったのかという質問に彼女は「人々が共感できると思った」とし「私と劇中人物のシンクロ率も重要だった。子供を育てたことのない人よりは、私のように子供を育てたことがある人が演じればもっといいだろうと思った」と話した。「『スヒョン』と自分のシンクロ率はどれくらいだと思うか」という質問には「約80%ほど似ていると思う」としながらも「スヒョンの方が私よりもう少し優しいと思う。夫のためにバイトをしている姿が……」と笑った。

実の夫イ・ビョンホンの親友であるクォン・サンウと夫婦役として共演した彼女は「所属事務所の代表が私より先に台本を読んで『ただ君だと思った』と言ってきた。クォン・サンウ兄さんが演じた人物も『ただのクォン・サンウだ』と思った。オ・ジョンセ兄さんは言うまでもなく、劇中人物とシンクロ率が高い人たちが集まったので楽しく撮れるだろうと思った。実際に、撮影しながらもっと面白かった」と出演を決めた理由を明かした。

続けて「クォン・サンウ兄さんは夫のため4、5回ほど会ったことがある。子供たちも連れてきて、みんなで一緒に遊んだこともあった。プライベートでも愉快で面白い方だ」とし「ユーモアセンスがあって、トーク力がある」と話した。

夫婦役として共演しただけに甘いシーンもあった。キスシーンを撮って緊張したというクォン・サンウとは異なり、イ・ミンジョンは「私が積極的にしてこそ面白いシーンだったけど、クォン・サンウ兄さんが後ずさりしてより面白くなった」とし「キスシーンを撮ってからクォン・サンウ兄さんが『どのように終わらせたか分からない』と言っていた」と笑顔で話した。

イ・ビョンホンはイ・ミンジョンに「『スイッチ』を息子が見ても大丈夫か調べてきて」と、確認をお願いしてきたという。一人息子のジュンフが「来年9歳になる」と話したイ・ミンジョンは「ひっかかることが2つあった。一つはキスシーンだ。もう一つは映画の序盤に悪口が少し出てくることだった」とし「もう悪口が何か分かる年齢だ。それで夫に『悪口が少し出る』と言ったら、悪口はいいけど、自分にはキスシーンの方が大事だと言っていた」と笑った。

それから「9歳だから今は演技が仕事だと分かっている。ドラマ『一度行ってきました』を一緒に見たけど、最初は混乱していたのでセット場に連れて行ったことがある。母が働く姿を見せるのが子供の情緒に良いとも言われるので。その後は私がどこかに行けば『偽の家に行くの?』と尋ねてくる。友達に『イカゲーム』の話もたくさんする」と伝えた。

夫婦2人が俳優のため「息子を俳優にさせる計画もあるのか」という質問には「それは本人の夢だから」と言いながらも「思ったより息子は積極的ではないと思う。いわゆる舞台体質ではないようだ。夫も舞台体質ではない。テレビや映画に出てくる俳優の中でシャイな人がとても多い。夫も人が多いところへ行ったり、舞台に上がらなければならない時は、まだ清心丸を飲んでいる」と話した。その一方で「私は舞台体質だと思う」と明かした彼女は「舞台に出れば逆に心が落ち着く方だ」と伝えた。

劇中、トップスターの“チョ・ユン”を演じたオ・ジョンセが、映画のキャスティングについて「イ・ビョンホン、最近安いだろう?」という衝撃的なセリフを言う。イ・ミンジョンは「オ・ジョンセ兄さんが私に『このセリフを使うためには(イ・ビョンホンに)許可を得なければならないと思う』とし、夫に聞いてみてと言っていた。私は『それに何と言うのかな』と思った」と話し「ただ意味のないセリフなら『何だ』と思うだろうけど、観客が爆笑しそうなセリフなら言ってもいいと話した。試写会の時、実際にその部分でたくさん笑っていた」とユニークなエピソードを明かした。

イ・ビョンホンの反応を尋ねると、イ・ミンジョンは「その部分で皆が笑わなかったら寂しくなるだろうと言っていた。自身の名前まで出てきたのに笑ってもらえなければ意味がないとし、『面白ければいい』と言っていた」と話し「実は、本当に安くなったら言えない冗談だ。そんな冗談が言えるのは、この人が自分の位置でうまくやっているという意味だ」と伝えた。それと共に「(イ・ビョンホンが)見てから何と言うのか気になる」とし「『ひどすぎるんじゃない?』と言うかもしれないけど、すでに公開されたんだからしょうがないと思う」とクールに話した。

SNSにも熱心な彼女は、これは全部ファンとコミュニケーションするためだとし「夫と子供がいるのでファンミーティングのようなものをする状況ではない。SNSでコメントをつけて話すことが唯一のコミュニケーションだ」とし「もしかしたら失言するかもしれないので気をつけなければならないけど、ファンならどんな感じで言っているのか分かってくれると思うので、冗談のようにタメ口と敬語を混ぜてコメントを残す。宿題や仕事のように『必ずしなければならない』とは思っていない。ただ私が言いたいことがあれば言う」と語った。

記者 : ペ・ヒョジュ