故カン・スヨンさんの追悼映像が「ソウル国際女性映画祭」の開会式で上映決定

OSEN |

写真=marie claire
「第24回ソウル国際女性映画祭」が故カン・スヨンさんを追悼し、末永く人々の心に残るように功労牌を授与することにした。功労牌は生前、カン・スヨンさんが尊敬していた女優であるキム・ジミが授与する。

生前、カン・スヨンさんはインタビューを通じて「キム・ジミさんを初めて見た時、そのオーラとカリスマ性で近づくことすらできず、周りをうろうろして、やっとの思い出挨拶をした」と言うほど特別な愛情を示した。キム・ジミも世界的な女優であり、映画行政の経験を共有したカン・スヨンさんに格別な思いを寄せ、陰ながら彼女の活動を応援していたという。そのため、映画関係者のみで行われたカン・スヨンさんの葬儀でキム・ジミは、葬儀委員会の顧問を務めた。

「ソウル国際女性映画祭」のプログラマーのファンミヨジョは17日、「ワールドスターとして、韓国映画の頂点を共にしたカン・スヨンさんは、私たちが追悼し、心に残しておくべき共通の記憶だ」とし「彼女が独自に作り出した空間と雰囲気、そして多くの女性観客との間でつくられた共感は、女性主義の観点において考察されなければならない」とし、カン・スヨンさんを追悼するための特別上映会を開催することになった理由を説明した。

さらに、「『波羅羯諦 ハラギャティ』だけしか上映できずとても残念だ」とし「今回の追悼上映を準備する過程で、著作権をめぐる劣悪な環境とフィルムの保存状態が非常に悪かった。カン・スヨンさんの演技の幅と深みを議論することは、韓国映画界の課題だ」とし、持続的な関心を要請した。

「私が死んだ日」(2020)のパク・ジワン監督が演出を手掛けた追悼映像は、開幕式でプレミア上映され、映画祭の期間中に開かれる女性映画関係者の夜でも上映される。特別上映作はイム・グォンテク監督の「波羅羯諦 ハラギャティ」で、8月27日(土)午後8時に上映される予定だ。上映後には監督のピョン・ヨンジュと女優のキム・アジュンがスタートークに参加し、カン・スヨンさんが韓国映画史に残した軌跡を観客と共に再確認する時間を設ける予定だ。

「第24回ソウル国際女性映画祭」は25日(木)から9月1日(木)までの8日間に渡り、メガボックス上岩(サンアム)ワールドカップ競技場と文化備蓄基地で開催される。

カン・スヨンさんは「シバジ」(1986)で「ベネチア国際映画祭」の主演女優賞を受賞、韓国映画史上初のワールドスターとなった。それから「青春スケッチ」(1987)、「女と男・愛の終着駅」(1987)、「波羅羯諦 ハラギャティ」(1989)、「墜落するものには翼がある」(1990)、「君の中のブルー」(1992)、「バラの日々」(1994)、「サイの角のように1人で行け」(1995)、「ディナーの後に」(1998)、「韓半島 -HANBANDO-」(2006)、「月光を汲みあげる」(2011)、「JURY」(2013)などに出演した。

記者 : キム・ボラ