チェ・ウォニョン、ドラマ「花が咲けば、月を想い」放送終了の感想を語る“愛せずにはいられないキャラクターだった”

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写真=SARAMエンターテインメント、花が咲けば月を想い文化産業専門会社、MONSTER UNION、PEOPLE STORY COMPANY
俳優チェ・ウォニョンが「花が咲けば、月を想い」放送終了の感想を伝えた。

チェ・ウォニョンは、KBS 2TV月火ドラマ「花が咲けば、月を想い」(演出:ファン・インヒョク、脚本:キム・アロク、制作:MONSTER UNION、PEOPLE STORY COMPANY)で奴婢出身の策略家イ・シフム役を務めた。彼は、奴婢時代から主体的な忠臣である都承旨(朝鮮時代の官僚の一つ)で、“禁酒令”を利用した悪人になるまで、段階的に変化していくイ・シフムのキャラクターを繊細に描き、ストーリーへの没入感を高めた。特に、状況によって変わる感情と眼差しの演技は、彼がイ・シフムに完璧に入り込んでいることを見せる上で十分だった。このように、彼は「花が咲けば、月を想い」でドラマの雰囲気を左右する巧みな緩急のある演技で、“信頼できる俳優”としての貫禄を見せた。

執筆を手掛けたキム・アロク脚本家は「カッコいい声と演技力で『花が咲けば、月を想い』のしっかりとした土台を作ってくれた」と彼を絶賛した。完璧なシンクロ率を見せた演技の裏には、チェ・ウォニョンの努力が隠されていた。

また、彼はMBC新ドラマ「ゴールデンスプーン」への出演を確定し、今後の活動への期待を高めている。以下はチェ・ウォニョンの一問一答である。

――「花が咲けば、月を想い」を終えた感想を教えてください。

チェ・ウォニョン:厳しい環境の中でも、熱い夏から寒い冬まで苦楽を共にした監督、面白い作品を書いてくださった脚本家、すべてのスタッフの方々と俳優たちとの時間が、もう思い出の一つになってしまう思うと寂しいですし、また会いたいです。放送中に「花が咲けば、月を想い」を愛して、視聴してくださった皆さんにも感謝を伝えたいです。

――イ・シフムを演じた感想を教えて下さい。

チェ・ウォニョン:すごく寂しかったです。イ・シフムという歴史の中の仮想人物に会っている間、時代を想像して人物の感情と苦悩、台本の中で繰り広げられる彼の軌跡を追っていくのが容易ではありませんでした。絶えず、彼の頭の中を掘り下げて感情移入しようと努力したんですが、果たして自分の演技が完全に彼を表現できたのか、未だに作品を見ながら考えています。しかし、一つだけ“人と友”、そして時代が過ぎても変わらない人間らしい生き方とは何か、もう一度作品を通じて学ぶことが出来ましたし、そのようなイ・シフムを愛せずにはいられませんでした。

――撮影現場の雰囲気やユ・スンホさん、ビョン・ウソクさん、チャン・グァンさんとの共演はいかがでしたか?

チェ・ウォニョン:時代劇の特性上、さまざまな人物、さまざまな役と俳優たちと共演させていただいたんですが、一度も会えずに作品を終えた俳優たちもいます。イ・シフムの場合、ユ・スンホさん、ビョン・ウソクさん、チョン・ソンイルさん、チャン・グァン先輩など、宮中の人物とたくさん撮影しました。みんな楽しくて気楽に現場を引っ張ってくださって、助けてくださってありがたかったです。すべての俳優たちが衣装に身を包み、撮影に臨む時は皆その時代のその場にいる人々のようで、演技にさらに集中することができました。皆さんが大切ですし、心から感謝しています。

――王の忠臣で、漢陽(ハニャン)の密造酒世界を独占している悪役を行き来しながら、ギャップのある魅力をアピールされました。二面的な人物を演じていて、特に気をつかったことはありますか?

チェ・ウォニョン:「花が咲けば、月を想い」でイ・シフムという人間が持つニ面性にフォーカスを当てました。劇化させる理由と名分が、状況とストーリー上にかなり直接的かつ具体化されていたため、イ・シフムという人物をより表現しやすかったように思います。今回に演じたイ・シフムという人物は序盤、庭園や木の枝の手入れを頻繁にしていました。これを手になぞらえたら、“手の甲”と“手のひら”を区分するように、人物の感情を克明に表現したいと思ったんです。滑らかできれいで暖かそうな手の甲とは違って、裏返して手のひらを見ると荒れて濃い手相、たこや傷の多い手のひらがあります。それをシーンの状況に照らし合わせながら考えました。

――撮影しながら、一番記憶に残った場面やセリフは何ですか?

チェ・ウォニョン:撮影の終盤には、人物に対する考えが変わるタイミングがあると思います。イ・シフムの最後のシーケンスには、台本にはありませんでしたが、彼が暴れて引っ張り出されるシーンがありました。この時、引っ張り出されなければならなかったため、もっと強力な動力が必要だと思い、ナム・ヨン(ユ・スンホ)にふくらはぎを刃物で切られて、倒れて引っ張り出されたほうがいいんじゃないかと考え、監督に提案したところ快諾してくださいました。その後、撮影を終えて牢屋に入れられていたんですが、最後に処刑場に向かう時、裸足でそこを登りたかったんです。イ・シフムの最後のセリフは、友達を思い出しながら「一杯飲みたいな」というものでした。寂しいですが、彼に合わない服と靴を脱ぎ捨てて、死の前に立って初めて穏やかな心と最も彼らしい笑顔で、本来の姿を取り戻したようでした。その姿が一番記憶に残っています。

――ネットのコメントや知人たちの反応の中で、一番記憶に残る言葉は何ですか?

チェ・ウォニョン:恐ろしい都承旨?(笑)

――「花が咲けば、月を想い」を愛してくださった視聴者に一言お願いします。

チェ・ウォニョン:ずっとドラマを応援してくださった視聴者の皆さんに感謝申し上げます。おかげで一緒に幸せを感じることができました!

記者 : パク・スイン