チャン・ドンユン出演、ドラマ「朝鮮駆魔師」に歴史歪曲の議論が浮上…制作支援&広告がすべて撤回へ

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写真=SBS
SBSドラマ「朝鮮駆魔師」が、広告なしでドラマを放送する危機を迎えている。

3月25日、韓国の製薬会社のミョンイン製薬は、公式サイトに「ドラマ『朝鮮駆魔師』に対する広告を中断したことをお知らせする。単純な広告編成で、該当の内容を事前に認知できなかったことをご了承願願いたい」というお知らせを掲載した。

これで放送開始から3日で、すべての広告が中止となった。

これに先立ち、22日に韓国で放送がスタートした「朝鮮駆魔師」は、歴史歪曲の論争に包まれた。第1話で太宗(カム・ウソン)が悪霊に取り憑かれて無実な民を殺すシーンが放送されたり、エクソシスト司祭のマルコ(ソ・ドンウォン)が忠寧(チュンニョン)大君(チャン・ドンユン)にタメ口を使うなど、歴史的事実とは異なる内容がドラマで演出され、視聴者に不快感を与えた。そこに、エクソシスト司祭たちを接待する妓生(キーセン:朝鮮時代の芸者)と料理などを中国式の小物を使用したとして、論議を引き起こした。

これに対して「朝鮮駆魔師」側は公式コメントを通じて「当時の時代を反映し、想像力を加えて小物を準備した」と釈明した。しかし、「朝鮮駆魔師」側の曖昧な釈明は視聴者たちの怒りを買った。視聴者たちはドラマのホームページや放送通信審議委員会、国民請願などで放送中止を求めるなど、憤りをあらわにした。

そして、このような議論は広告業界にも広がり「朝鮮駆魔師」の製作支援と広告を編成した企業に対する不買運動が起きてしまった。

これを受け、ホグァンウォンを皮切りにサンバンウル、タムナ総合魚市場、クムソン寝台、ホンダコリア、韓国簡単決済振興員、サムスン電子、シモンズ、ウェルビングフード、エースベッド、BODYFRIEND、ACEBED、ハイト眞露、CJチェイルジェダン、LG生活健康、KT、クァンドン製薬、トングク製薬、ダイソン、ダウニーなどの企業は、それぞれ広告中断を通知した。また、場所の協賛や制作支援をした全南(チョンナム)羅州(ナジュ)市と慶北(キョンブク)聞慶(ムンギョン)市も支援を撤回した。

激しい非難を受け、SBSと「朝鮮駆魔師」の制作会社は、再びコメントを発表した。SBSは「実存人物と歴史を取り扱っているだけに、より一層細かくチェックして検収すべきだったのに、それができなかった部分に対して限りないの責任を感じる」とし、1週間の放送休止後に再整備することを明らかにした。また「第1、2話のVODと再放送は、修正されるまで配信を中断する」と伝えた。

また制作会社も「一部の衣服や小物が中国風だという指摘に対して、事前に認知できなかったのは明らかな制作陣のミスだ」として謝罪した。そして「中国の資本が投入されたドラマだという疑惑は全く事実ではなく、純粋な韓国の資本で制作されたドラマであることを申し上げる」と付け加えた。

記者 : ソク・ジェヒョン