東方神起 チャンミン、2PM テギョン…演技アイドルはいつ“役者”になったのだろうか

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東方神起 チャンミン、2PM テギョンなど…堂々と主演を務める歌手出身の俳優たち

今まではアイドルが役者への挑戦を歓迎する雰囲気ではなかった。ステージで走り回っていた若いアイドルたちが、繊細な感情を演じることが容易ではないためだ。そのためか、過去の演技アイドルは作品で脇役やカメオのように助演に留まる場合が多かった。そうでなくても、アイドル出身との理由であらゆる非難を浴びるしかなかった。

しかし、今は多少変わった様子だ。多少演技ができる“演技アイドル”ではなく、本当の“役者”に定着した例が目立っている。ユニークな色でドラマで欠かすことのできない自身ならではの領域を構築し、主演の座を獲得した彼らは、スター性に演技力を加えて活動のステージを広げている。

B1A4 バロ ― 新人俳優だと思っていたラッパー、6歳の演技まで?

写真=CJ E&M
人気を集めて放送終了したtvNドラマ「応答せよ1994」でピングレ役を演じ、役者としての真価を見せてくれた俳優。B1A4のラッパーバロ(チャ・ソヌ)だ。ウェブ漫画「ミセン」で初めて演技に挑戦してからわずか半年で存在感のある役にキャスティングされた彼は、持ち前の綺麗な顔と活き活きとした訛りで視聴者に深い印象を残した。

ステージで激しくラップをする歌手のバロと、内気で静かだったピングレの姿は全く違うものだった。視聴者の間には「『応答せよ1994』に出るピングレが新人俳優だと思った」との反応を見せる人もいた。彼は持ち前の綺麗な顔と活き活きとした訛りで視聴者に深い印象を残した。

バロは今までの演技アイドルたちが挑戦できなかった新しい領域に挑戦する。3月に放送スタート予定のSBSドラマ「神様がくれた14日間」で精神年齢6歳のヨンギュ役を演じる。バロは昨年のSBS演技大賞の受賞者イ・ボヨンと一緒に、14日間殺人犯を追うストーリーで大きな割合を占めると思われる。

東方神起 チャンミン ― 80万人のファンを率いたアイドル、これからは役者として

写真=CJ E&M
21日に韓国で放送予定のMnetドラマ「Mimi」で主人公のハン・ミヌ役を演じる東方神起のチャンミンは、18歳のミヌと28歳のミヌを同時に演じる一人二役で出演する。「パラダイス牧場」「ATHENA-アテナ-」などに出演し役者として活動したことがあるが、あまり成功した作品が無かったためだろうか。役者としてのチャンミンよりは、演技をするアイドルとのイメージが強かった。

しかし彼は、既に主演俳優として5本の作品に出演したベテラン俳優だ。映画「黄金を抱いて翔べ」(2012)でモモ役をリアルに演じ日本映画批評家大賞新人男優賞(2013)、日本放送映画芸術大賞、優秀新人賞を相次いで受賞し、演技力を認められたことがある。チャンミンの主演俳優としての役割が強調されると思われる「Mimi」の成功有無が、彼が完璧な役者となるにおける鍵となる。

2PM テギョン ― 大物俳優と肩を並べる

写真=イ・ジョンミン
2PMのテギョンはKBSドラマ「シンデレラのお姉さん」(2010)で主演ハン・ジョンウ役を演じ、成功裏に役者デビューした。その後「ドリームハイ」(2011)でmiss A スジ、キム・スヒョンと共にドラマを成功させ、彼の演技力への関心は高くなった。

テギョンは2012年、「専門家たちが評価した演技アイドル10人の演技力」調査で「タフな訛りがむしろマッチョなイメージを強調し好感度を上げる」との好評を受け、JYJのユチョン、少女時代のユナ、AFTERSCHOOLのユイに次ぎ4位を記録したこともある(同調査にはMBCドラマ局のプロデューサー、コン・ヒジョンドラマ評論家などが参加した)。

テギョンはKBS 2TVの週末ドラマ「王(ワン)家の家族たち」の後番組「本当に良い時代」に出演している。彼が演じるカン・ドンヒは、共に出演する俳優イ・ソジンが「若かったら私が欲しがっていただろう」とするほど魅了的なキャラクターだ。テギョンがイ・ソジン、キム・ヒソン、リュ・スンスなどの実力派俳優と肩を並べながら、ドラマで自身の領域をしっかり構築できるかが期待される。

FTISLAND イ・ホンギ ― ついにドラマの主演の座に

写真=イ・ジョンミン
FTISLANDのボーカルとして、彼ならではのハスキーボイスで人気を集めたイ・ホンギは、実は子役出身だ。彼は2002年、13歳の時に「マジックキッド・マスリ」で脇役として出演した。その後2004年、EBSドラマ「カンスニ」「君の爪端に光が残っていた」で役者としての活動を継続し、2007年にFTISLANDとしてデビューし、歌手イ・ホンギとして名を知らせるようになった。

そんな中、2009年にSBSドラマ「美男<イケメン>ですね」でジェルミを演じ、ドラマのスパイス役を見事に果たしたこともある。長い演技経歴にもこれと言った代表作が無かったイ・ホンギは、初めてドラマで主演にキャスティングされた。

イ・ホンギは22日に韓国で放送された予定のTV朝鮮のドラマ「百年の花嫁」で気難しい財閥2世のチェ・ガンジュ役を演じる。「百年の花嫁」は“ファンタジーロマンス”とのユニークなジャンルで注目を浴びている。19日の制作発表会でイ・ホンギが、「今回の作品がターニングポイントになる」としたほど「百年の花嫁」の単独主演としての役割は目立つと思われる。

記者 : パク・ミニョン