「天使の罠」どんでん返しの連続でも視聴率は20%目前?刺激的な素材を掲げたドラマ

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人を殺し、拉致も躊躇わない…この男の違法行為はどこまで

毎回視聴者たちを驚かせた「オーロラ姫」が放送終了し、“マクチャン”(日常では起こらないような出来事や事件が次々と起きる韓国特有のドラマ)の代名詞と呼ばれた「王(ワン)家の家族たち」も視聴率40%を超え放送終了した。しかし、刺激的な素材を掲げたドラマはまだまだ多い。KBS 2TVの毎日ドラマ「天使の罠」がその代表だ。

「天使の罠」は姉の複数を妹が代わりにする設定を掲げた。姉を死に追いやった男に罰を下すとの一念で、シスターとしての道まで捨てた妹の話を盛り込んだドラマだ。この過程で愛する人ができ、運命の悪戯でその男が復讐しようとする対象と関係があることが暴かれ葛藤する。

相次ぐ復讐…その間に挟まれた愛

写真=KBS
18日に韓国で放送された「天使の罠」第30話でチャン・テジョン(パク・ジョンチョル)は、イ・ソンユ(ユン・ソイ)と姉の兄ソ・ジソク(クォン・ユル)の関係を疑い始めた。チャン・テジョンはイ・ソンユの姉イ・ジンユ(イ・セウン)と結婚を約束した関係だったが、妊娠したイ・ジンユを捨て財閥家の娘ソ・ジヒ(ムン・ボリョン)を選んだ。その後、イ・ソンユはチャン・テジョンへの復讐を誓った。

イ・ソンユはチャン・テジョンが務めるL食品の新入社員公開採用に志願した。「チャン・テジョンの近くで彼を不安にさせる」と下した決定だった。チャン・テジョンはイ・ソンユの存在自体に揺れていた。さらに、妻のソ・ジヒは自身とイ・ソンユの関係を疑っていた。結局彼はイ・ソンユに面接を受けさせないために人を雇い、彼女を拉致しようとした。

イ・ソンユは今までソ・ジソクがソ・ジヒの兄ということを知らなかった。しかし、この日面接会場に向かう道で偶然2人を見てその関係に気づいた。これに先立ちソ・ジソクはイ・ソンユに自身の気持ちを告白し、少しずつ彼女に近づいていた。ソ・ジソクとソ・ジヒ、チャン・テジョンの関係を知ったイ・ソンユがどのような選択をするかが気になる部分だった。

復讐と愛、どのように解決していくかによって名品とマクチャンに分かれる

復讐と愛は、あらゆるドラマや映画で頻繁に使われる素材だ。復讐を誓っていた人が恋に落ちたり、愛する人が実は天敵だったとの物語はシェイクスピアの「ロミオとジュリエット」でも見ることができる。しかし、「天使の罠」の復讐と愛はただ美しいと言うには無理がある。至るところに違法行為が散在し、拉致と脅迫も躊躇わない。

主に法を犯す行為をする人物は過去の悪行が多く、失うことも多いチャン・テジョンだ。過去、人を雇い愛する女を殺した彼は、自身の汚点を隠すためには何でもする人だ。自身に弱みを握られた人を利用し、街のど真ん中で誰かを誘引し拉致しても、自分自身は何もなかったかのように振舞う破廉恥な人物だ。

悪行を犯し、それを隠すためにまた違う悪行を犯す人物とは。チャン・テジョンの悪行だけで「天使の罠」もさらに強く刺激的な方向に流れている。にもかかわらず放送スタートからわずか1ヶ月で10%半ばの視聴率を維持しているこのドラマは、果たしてどこまで破局に走るのか。マクチャンと舌を打ちながらも「天使の罠」を見る視聴者たちは、まだかなり多いようだ。

記者 : ペ・インギュ