「ミュージックバンク」から「人気歌謡」まで…生放送の音楽番組に疲れるアイドルたち

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KBS 2TV「ミュージックバンク」の生放送があった16日午後、暑い天気にも関わらず非常に多くのファンがソウル汝矣島(ヨイド)KBSにやってきた。

生放送が行われていたその時刻、公開ホールでステージを見守る人たちもいたが、また別のところにもファンたちが集まっていた。それは、楽屋へつながるゲートだった。朝早くからやってきて、ステージを準備していたオンニ、オッパ(お姉さん、お兄さんの意)たちの“帰り道”に同行するためである。廊下を歩くアーティストが見える度に「うちのオンニ、オッパではないだろうか?」という眼差しで視線を集中させるファンが多かった。

生放送の音楽番組で1チームに与えられる時間は3分程度である。このステージのために、アーティストたちは朝早くから放送局にやってきてドライリハーサルをし、少しの間そこから離れ、本番の支度をしてから改めてカメラリハーサルを行う。

ドライリハーサルは通常、衣装やヘアスタイリング、メイクなどをせずに行われ、カメラリハーサルは本放送で映るそのままの姿で行われる。もちろん、例外もある。SBS「人気歌謡」では衣装を着てドライリハーサルを行う。これは放送事故を未然に防ぐための措置である。

音楽番組の放送時間は放送局ごとに異なる。MBC「ショー 音楽中心」と「人気歌謡」は午後4時頃、「ミュージックバンク」とMnet「M COUNTDOWN」は午後6時台に放送される。

大半のアーティストたちは、音楽番組の“待ち時間”に困惑を示す。一般的に音楽番組への出演者たちの集合時間は午前7~8時頃であるが、最近では「午前6時半にドライリハーサルを始める」とした放送局もあった。この上、スポーツ中継などの都合で放送時間が前倒しにでもなれば、午前3~4時くらいまで早くなる。

カムバックステージで事前収録でもあれば変動の可能性があるが、生放送のステージに立つ者達に慈悲はない。空き時間にヘアサロンなどに行ってくるにしても、とりあえず朝早くに行われるドライリハーサルに出席しなければならないのだ。

あるアイドルグループのメンバーは「バラエティ番組に出演する時は時間が決まっているのに、音楽番組は朝から放送時間まで待ちっぱなしなのでかえって疲れる」と残念さを打ち明けた。彼らはステージで全てのエネルギーを消費したいはずなのに。

生放送で行われる音楽番組の非効率的なリハーサルは、まるでドラマの撮影現場の生放送システムのようだ。問題があるということにはみんなが共感しているのに、いざ現実は変わらない。

まずは時間を決めて行うことができる事前収録を積極的に活用し、リハーサルに入る前に各アーティストが披露するステージの特徴をより細かく頭に入れておく過程が加われば、アーティストたちの放送局までの足取りがより一層軽くなることだろう。不必要なエネルギー消耗がなければ、アーティストたちもさらに良い歌を聞かせてくれて、より素晴らしいパフォーマンスを見せてくれるはずである。

記者 : イ・オンヒョク、写真 : KBS、MBC、CJ E&M