tvNからMnetまで…最近のケーブルチャンネルには大ヒットがない?

OSEN |

「またオーディション番組か……」という憂慮の下でスタートした「the Voice of Korea」がホームランを飛ばしたかと思うと、「応答せよ1997」がバラエティより面白くドラマよりくすぐったいラブコメで視聴率9%をはるかに超えた。これと同時期に、60秒が60年のような番組「SUPER STAR K」が始まった。

このように、ケーブルチャンネルでは着実に視聴者を取り込み業界の雰囲気をリードする中核的な番組が1つずつ存在してきた。しかし、「SUPER STAR K 4」が終了した昨年11月以降、大ヒットする番組が見当たらなくなった。

もちろん、ケーブルチャンネルの看板お笑い番組「コメディビッグリーグ」の視聴率が最高4%を超え、tvNの月火ドラマ「となりの美男<イケメン>」が1~2%の視聴率を維持している状況ではある。業界では高く評価されているが、2つの番組以外に視聴者をケーブルチャンネルへと導くだけの番組がなく、上昇効果は出せないでいる。

しかし、今後番組表に名を上げる番組を見れば、2013年のケーブルチャンネル業界に対する前向きな予測が可能となる。これまでtvN、OCN、Mnetなどを含むCJ E&Mドラマ制作関連部署は、「応答せよ1997」以降ドラマ制作に関しては休息期を持っていた。チームを整理し、アイデアをとりまとめる時間を作ったのだ。

年末に休息期を持ったCJ E&Mの場合、1月初めに放送された「となりの美男<イケメン>」を皮切りに矢継ぎ早に新作が初放送を待っている状態だ。3月1日、俳優オム・ギジュンのカリスマ性溢れる演技が期待されている作品OCN「ザ・ウイルス」が韓国で初放送され、続いてOCN「特殊事件専門担当班TEN」(以下「TEN」)シーズン2が放送される。

特に「TEN」は、2011年11月18日に初放送され、チュ・サンウク、キム・サンホ、チェ・ウシク、チョ・アンの好演と手堅いストーリーでマニア層を生み、人気を集め終了した。視聴者から続くシーズン2への要望に支えられ、制作陣は1年のブランクの末にシーズン2の制作を決め、シーズン1のメンバーたちが再び集結することになった。

3月中旬にはtvNドラマ「イニョン王妃の男」を執筆したソン・ジェジョンが脚本を手掛けた「ナイン:9回の時間旅行」の放送が予定されている。チ・ヒョヌ、ユ・インナというホットなカップルを誕生させた前作の余勢が「ナイン:9回の時間旅行」にまで及ぶか、注目されている。

バラエティ番組も、期待できる作品が青信号を待っている。パク・ウンジ、パク・ジェボム、アン・ヨンミ、イ・ビョンジンがレギュラーとして新しく加わった「SNL KOREA」が23日の初放送を控えている。19禁のお笑いを披露しながらも抵抗感を与えない、韓国唯一のお笑い番組「SNL KOREA」の制作陣は、「一層強力な政治や社会風刺をテーマとした笑いを披露する」と意気込んでいる。

その前日22日には、Mnet「the Voice of Korea」がシーズン2となってブラウン管に姿を現す。シーズン1でソン・スンヨン、ユ・ソンウン、ウ・ヘミ、チ・セヒなど個性豊かな歌手を誕生させ視聴者の聞く感動を最大値に引き上げただけに、シーズン2への期待も高くなっている。

オーディション界で神話を生み出した番組「SUPER STAR K」を演出したキム・ヨンボムチーフプロデューサーは7月、ダンスサバイバル番組「ダンシング9」に挑戦する。“ダンス”をメインテーマに、現代舞踊、ダンススポーツ、ジャズダンス、韓国舞踊、ストリートダンス、K-POPダンスなどジャンルと参加者の年齢に関係なく誰もが参加できる体制の番組だ。

あるケーブルチャンネルの関係者は「ケーブルチャンネルでは、新しいフォーマットを持つ番組に挑戦するチャンスが多い方だ。量で勝負するよりは、良質の新しいコンテンツで面白さを与えることに注力している。また、番組がルーズになりそうな雰囲気がある場合は、大胆に休息期を持ち跳躍に向けた足場にすることもできる。このような雰囲気はこれからも続くだろう」と話した。

記者 : イム・ヨンジン