チャン・グンソク&ユナ主演「ラブレイン」視聴率5%の衝撃記録…低い成績の理由は?

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写真=KBS 2TV「ラブレイン」スクリーンショット
先日放送が始まったKBS 2TVの月火ドラマ「ラブレイン」の先行きが不安視されている。

初回5.8%という衝撃的な記録であるが、今後も上昇どころか1ケタの視聴率が固定されそうな兆しさえ見えてきている。視聴率20%台の中堅ヒット作と同じ時間帯に放送され、苦戦を強いられた「ドリームハイ2」よりも低い成績だ。

このドラマと同じ時間帯に放送されているドラマはSBS「ファッションキング」とMBC「光と影」で、「光と影」が20%の壁を越え、日々躍進している。しかし、単純に先行したヒット作と対決したからという言い訳をするには無理がある。「光と影」と「ラブレイン」はジャンルが異なり、ターゲットにしている視聴者層も異なる。結局「ファッションキング」との2位争いになるが、同じく1ケタ視聴率で苦戦している「ファッションキング」との正面対決でも負けてしまった。

では、今をときめく韓流スターの出演にもかかわらず、「ラブレイン」が低い成績をあげた理由はなんだろうか。そもそもこのドラマの記録面での成功の可能性は低いと評価されていた。「冬のソナタ」「春のワルツ」などの季節シリーズ以降、その脈が途絶えてしまった叙情的な恋愛ドラマというジャンルが、ファンタジーや刺激的な設定のドラマが人気を得ているお茶の間で通じるのか、疑問視されていた。そして、疑問符は終止符になった。70年代の感性に包まれた遅いテンポがスピーディーな展開に慣れている視聴者には受け入れられなかったのだ。洗練された映像と絶妙な選曲センスに代表される演出で、ゆっくりと流れる展開と足踏み状態のキャラクターを攻略することはできなかった。

さらに、ゆっくりとした展開で共感を呼び起こすにも力が足りなかった。過去の主人公であるインハ(チャン・グンソク)はユニ(少女時代 ユナ)に一目ぼれするが、同じくユニに片思いしている友達ドンウク(キム・シフ)のためにユニをあきらめる。それだけでなく、自分の感情を隠すために、ユニの気持ちを無視し、ドンウクと恋人になったユニをおめでとうと祝福する。それは、唯我独尊でストレートな最近のドラマの主人公からは想像もできない姿であり、視聴者がインハの行動に共感できない状況の中で、ゆったりとした展開を続けていくのはドラマをただ退屈なものにしてしまった。また、ナレーションでインハの感情が表現されただけで、行動に対する理由までは描写されなかった。

幸い、逆転のポイントはある。第2話の次回予告では、インハのユニに対する切実な告白がメインで、友達のドンウクにユニをあきらめられないとはっきりと言うインハの姿が描かれ、ストーリーに大きな動きがあることを暗示した。さらに今後は、2012年のはじける20代の恋愛を描いていく予定であるため、これからの展開に対する期待を高めた。一人二役に挑戦するチャン・グンソクとユナが自然に現在と過去をつなげることができるかどうかが鑑賞のポイントとなる。「ラブレイン」の航海は今、始まったばかりだ。

記者 : イ・ヘミ