Vol.2 ― 2PM、韓国で“駆け回り”日本で“飛び立った”

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写真=JYPエンターテインメント

日本武道館6DAYSライブを開催した2PM…1万人の観客から“歓呼”

パールブラックの風船が1万人の手に持たれている。6日間続いたコンサートを無事に終えた2PM(ジュンス、ニックン、テギョン、ウヨン、ジュノ、チャンソン)への、ファンからの“サプライズイベント”だった。これを見た6人のメンバーたちは感激に浸った表情だった。全席完売のときだけ点けることが出来るという、天井のクールレイ照明が、彼らを明るく照らしていた。

31日午後6時30分、日本武道館での「2PM LIVE 2012 “Six Beautiful Days”」の最終公演が始まった。客席を埋め尽くした観客は、2時を示す時計が現れ2PMの登場を予告する映像が流れ始めた瞬間、全員立ち上がった。時折動画が流れステージの雰囲気が切り替わるときを除けば、席に座っている人はほとんどいなかった。メンバーたちの仕草一つ一つに大小の歓呼の声があがったのはもちろんのことだ。

このような熱気に包まれた中、コンサートは「Tired of waiting」に始まり、「I hate you」「Take off」「Hands Up」「Heartbeat」などへ続いた。アンコールの末、公演は約2時間30分で終わった。


一糸乱れぬ一貫した観客の呼応…2PMも疲れた気配見せず

何より目を引いたのは、観客の一糸乱れぬ呼応だった。彼らが手に持ったペンライトが放つ白い光は公演中灯り続け、ステージに合わせて同時に黄色やピンク色に切り替わるシーンもあった。曲に合わせて掛け声を発するタイミングも、韓国の観客に負けず劣らず正確だった。

歌を引き立たせる“ポイント振り付け”が登場したときもそうだった。飛行機のように飛び立つ動作が出てくる「Take off」、両手を交差する「10 out of 10(10/10)」などでは観客一人一人がこれを真似し、共に呼応したのだ。日本語と韓国語の歌が半々だったセットリストにもかかわらず、彼らは全ての歌を一緒に歌い、公演を楽しんでいた。

“駆け回る元気な青年たち”2PMは変わっていなかった。6日間の強行軍で疲れているはずなのに、ステージのあちこちを駆けまわった。相対的にステージがよく見えない両端の観客を配慮するために、ステージの途中で彼らに近づく姿もよく見えた。31日にソロステージを披露したジュノはドラム演奏をしたり、日本の有名アーティスト安全地帯の「ショコラ」を歌い、大きな歓呼を受けた。

ステージの他にも、依然として巧みな2PMの話術も楽しむことができた。彼らは、長時間上手な日本語で公演を導いた。ソロステージを披露するジュノに、寂しい表情や可愛い表情などをさせたメンバーの意地悪な姿からは、彼らが出演したバラエティ番組が重なって見えた。

特にテギョンは腕の怪我でダンスを踊ることができない代わりに、メンバー間のトークで大活躍した。4時間に1回ずつ痛み止めを打たなければならない状況でも、おかしい声で「準備はいいですか」と叫ぶテギョンに、メンバーたちも、観客も爆笑した。


シングル「Beautiful」で再び変化した2PM…もう一歩成長した

「毎回ステージで違う音楽とダンス、パフォーマンスをお見せすることを一番大事に思っています。あるときは「Heartbeat」のような雰囲気を出すことも出来ますし、またあるときは今回日本で発表した「Beautiful」のように、振り付けでラインが重要になるコンセプトをお見せすることも出来ますから。だから、いつも2PMは挑戦し続けていると思います」(ウヨン)

30日の記者会見でのウヨンの言葉のように、この日公開された「Beautiful」はこれまで2PMが持っていたイメージを再び打ち壊す振り付けで構成されていた。「Beautiful」の2PMは、「10 out of 10(10/10)」を歌いながらタンブリングしてあちこちに跳ねまわる“アクロバティックグループ”でもなかったし、「Hands Up」を歌いながらステージを駆け回ったりする姿でもなかった。その代わり、手を柔軟に動かす振り付けの優雅さが目に留まった。

同じ場所での6日間連続公演で人気を証明した2PM。それだけでなく、それぞれのソロステージを通じて“責任を持ってステージを担当する”姿まで披露した。テギョンはこれについて「一つの曲をパート別に配分するのではなく、一人が全部歌いこなすというところが、さらに歌手としての成長を示していると思う」と話した。

しかし彼らは、未だにステージでは緊張し震え上がるという。コンサートの後で取材陣に会ったジュンスは「実を言うと、ステージに立つまでは本当に緊張する。でも不思議なことに、ステージに立った瞬間その緊張を忘れる」と話していた。

そして、楽しさの8割は、彼らに歓呼する観客のおかげだ。観客の風船イベントにチャンソンは「僕たちには内緒でこのようなイベントを準備して、またみんながその風船を持っている姿に涙が出た」と重ねて感謝を示した。観客に心から感謝する姿から、もう一歩成長したデビュー5年目のグループの姿を見ることができた。

2PMは6月5日と6日、横浜アリーナで2回の追加公演を行う予定だ。8月にはJYPエンターテインメント所属のアーティストが集まる「JYP NATION in Japan 2012」のステージにも立つ予定となっている。

記者 : イ・ミナ