「ゴールデンスランバー」カン・ドンウォン“計150時間、本当にたくさん走った”

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ワーカーホリックといっても過言ではない。数年間休まずフィルモグラフィを積んできたカン・ドンウォン。服務期間を除くと毎年1作品以上を着実に披露しているカン・ドンウォン。彼は「仕事関連の約束が80%だ」と笑った。「世界で一番いとしい君へ」「群盗:民乱の時代」「プリースト 悪魔を葬る者」「華麗なるリベンジ」「隠された時間」「マスター」、特別出演で存在感をアピールした「1987、ある闘いの真実」まで、ここ数年間の祝日は映画館の舞台挨拶をしながら過ごしたと言うのが大げさではなさそうだ。

今年の旧正月連休には映画「ゴールデンスランバー」(監督:ノ・ドンソク)で観客のもとを訪れた。「ゴールデンスランバー」は光化門(クァクファムン)で発生した大統領候補の暗殺事件の犯人として指名された男の逃走劇を描いた映画だ。同名の日本ベストセラー小説と映画を原作にする。カン・ドンウォンは一夜にして暗殺犯に指目された宅配員ゴヌを演じた。

ゴヌは久々に連絡してきた友人のお願いもなかなか断れない優しい人物。崖っぷちに立たされた悔しい瞬間にも温かい心を失わない。体重を増量して野暮ったいヘアスタイルに変えたカン・ドンウォンは、自身が持っているファンタジー性を消して現実の地を踏んだ。
「僕もいつも損をする方です。この仕事をする前もいつもそうでした。年を取って自身が耐えなければならない重さが重くなりますから。自分が耐えられる部分は耐え、そうでない部分は減らして。正直20代の時は世の中は一人で生きるものだと思いましたが、年を取って世界は決して一人で生きるところではないことに気づきました。『ゴールデンスランバー』のゴヌのように」

カン・ドンウォンは「ゴールデンスランバー」で最初から最後まで走る。撮影期間全体を合わせて150時間を走ったカン・ドンウォンは韓国映画としては初めて光化門広場でのアクションシーンを披露し、弘済川(ホンジェチョン)下水溝、新村などソウル市のところどころを走った。

写真=YG ENTERTAINMENT
「光化門爆発シーンを撮った時は、青瓦台(チョンワデ、大統領府)から電話がかかってきたと言います。『光化門に何かあるのか』って。当時ろうそく集会をしていた時だったので、撮影許可をもらうのも簡単ではありませんでした。本当にたくさん走りました。撮影の間、具合が悪かったです。検査を受けてみたら甲状腺の機能が衰えていると言われました。1ヶ月ほど薬を飲みましたが、そのためか画面で顔がより腫れて見えます。今は薬を飲んでいません」

実際の性格も映画の中のゴヌのように頼みを断れないのだろうか。彼は「できるだけ聞いてあげる方だ」と答えた。

「僕のアイデンティティに触れないお願いなら聞いてあげる方です。例えば、どこどこのPRをしてほしいと言う願いは聞きません。会社員の友人が『うちの会社の広告に出演してくれ。一応聞いてみてくれ』とお願いしてきます(笑)カン・ドンウォンの友人だというと会社の上司にやらされるみたいです。そういう願いでなければ聞いてあげます」

記者 : キム・スジョン