音楽もバラエティーも“今は感性の時代”

OSEN |

一言で最近の芸能界は、感性の時代だ。

「リアルに、さらにリアルに」を叫んでいたバラエティー番組は、約束でもしたように家族愛を強調する家族バラエティーに旋回し、刺激的なビートとフックソング(何度も同じフレーズを繰り返す曲)が主になっていたK-POP界では、情緒性を強調したバラード風のジャンルが人気を集めている。

韓国最大の音楽配信サイトMelOnで集計するリアルタイムランキングを見れば、3日午前9時現在SISTAR19「いた人がいなくなると」が1位になっている。続いてLeessang「涙」、ペチギ「涙のシャワー」、4Men「こんにちは、僕だよ」、BoA「そんな君」などが10位入りしている。CNBLUE、少女時代などを除けば全て似たような脈絡に分類できる。

新しく頭角を表しているジャンルは、感性ヒップホップ。最近になってスポットライトが当たり、一つのジャンルとして明確に定着しているわけではないが、これまでもヒップホップアーティストのVerbal Jint、ペチギ、Primary、Dynamic Duo、Leessangなどがこれに当てはまる曲を発売し、大きな人気を集めている。現在1位になっているSISTAR19に楽曲も、人気作曲家である勇敢な兄弟が作った感性ヒップホップ曲だ。

このような雰囲気はアイドルグループにも伝わり、メロディカルで感性豊かな音楽を相次いで発売している。最初にINFINITEのヒップホップユニットINFINITE Hがロマンティックなヒップホップ曲「Special Girl」で人気を集め、昨年著しい活躍を見せた新人B.A.Pはバラードを連想させるヒップホップ曲「雨音」を先行配信した。

ヒップホップではないが、DMTNもアコースティックピアノと勇壮なドラムラインを特徴とする曲「Safety Zone」で最近カムバックし、大きな話題となっている。

“癒し”に収斂されたバラエティーも、いまや家族愛を強調した感性バラエティーに進化した。特に上昇軌道に乗っている番組は、MBC「僕らの日曜の夜-パパ、どこ行くの?」。父と子供が奥地へ向かう旅行記を盛り込んだ「パパ、どこ行くの?」には、ソン・ドンイル&ソン・ジュン、キム・ソンジュ&キム・ミングク、イ・ジョンヒョク&イ・ジュンス、ソン・ジョングク&ソン・ジア、ユン・ミンス&ユン・フなどが出演している。

父の怒った声に涙をぼろぼろ流していたジュンがじゃれあいけらけら笑うまでの過程、童心の恋とは何かをよく見せてくれるユン・フのシア病、父の前では甘えてばかりいたミングクが“義理“を守るために奥歯を食いしばっていた姿は、心の片隅に眠っていた純粋さと触れ合った感情で視聴者の心を揺さぶった。

1日放送終了したMnet「ボイスキッズ」も同じだ。子供をサバイバルの世界に追い込んだという批判は、楽しいお祭みたいだったという好評に変わった。キム・ミョンジュを優勝者として排出した「ボイスキッズ」は、刺激的な題材とやらせのストーリーなしに、もっぱら子どもたちの夢と才能を見守ることができた点と、コーチたちの毒舌抜きの優しい審査が際立ったと評価された。

この他にも、人が生きていくのに必要な条件を1つずつ排除しながら経験する苦労とエピソードを取り扱うKBS 2TVバラエティー番組「リアル体験プロジェクト-人間の条件」は、先月26日レギュラー編成第1週目に視聴率1位を記録した。また癒しのトークショーの元祖SBS「ヒーリングキャンプ~楽しいじゃないか~」もやはり、スターたちの虚心坦懐な告白に支えられ、変わらぬ人気を集めている。

記者 : イム・ヨンジン