CLAZZIQUAI PROJECT、いつの間にか10年目…「聴いてくれる人が僕たちの存在理由」

OhmyStar |


「前回のアルバムに比べてソフトになった…様々な曲が収録されている」

韓国のエレクトロニカの代表CLAZZIQUAI PROJECT(クラジクワイ・プロジェクト)がカムバックした。昨年JTBCドラマ「私たち結婚できるかな?」のOST「一緒なら」を披露したが、フルアルバムのリリースは3年6ヶ月ぶりのことだ。これまでソロアルバム、別のグループ、そして本業ではない司会者や俳優としての活動を続けてきた彼らは5thアルバム「Blessed」では、エレクトロニカとアコースティック、ロックを網羅する様々な曲が収録されている。

1日、ソウル麻浦(マポ)区西橋洞(ソギョドン)にあるライブクラブで開かれたショーケースで、もう一度集まった3人を見ることができた。メンバーのアレックスは「3年6ヶ月のブランクがあったとは思えないほどいつも一緒にいたし、大変な時に支えになった仲間だ。(ブランクの間)互いを把握できる時間が与えられたのではないかと思う。おかげで今回のアルバムをレコーディングする時はとりわけやりやすくて楽しかった」と復帰の感想を述べた。

デビュー当時、韓国にはあまりなかったエレクトロニカ音楽を紹介し、新鮮な衝撃を与えた彼らは、今回のアルバムには既存のスタイルを維持した「Sweetest Name」をはじめとし、ロック的なサウンドを融合させた「花びらのような埃が」、最初から最後までアコースティックなサウンドを盛り込んだ「相変わらず」など、様々な試みをした。これについてDJ Clazziは、「CLAZZIQUAI PROJECTはとても雑食的な音楽をしてきたように思う。これからもその都度面白いものがあれば挑戦するチームになりそうだ」と述べた。

「今回のアルバムのキーワードはいくつかあります。その中の1つが“愛”です。それでアルバムのタイトルも“祝福された”という意味の『Blessed』です。恋人同士の愛、家族同士の愛、別れた愛など、様々な愛を語るコンセプトです。前回のアルバムに比べてソフトになったのは確かですが、エレクトロニカ的な感性もあります。聴いてみると、様々な曲が入っていると感じると思います」(DJ Clazzi)

特に、「Love Recipe」は、リズミカルなラテンリズムとアコースティックなポップメロディーが調和した曲で、“3月の花嫁”になるホランが歌詞をつけ、さらに注目を集めている。ホランは「数十年間別々に暮らしていた存在が出会って、互いに似ていきながら、互いがなくては生きていられなくなる過程を盛り込んだ。私の個人史も影響を与えたが、それを越えてたくさんの方々に愛のメッセージを伝えられる曲として残ってほしい」という希望を表した。

アレックスも「Love Recipe」をアルバムの中で一番愛着の持てる曲だと述べた。「今回のアルバム作業をするずっと前に、アコースティックアルバムを作ってみようと思って作った曲だ」と話を始めた彼は「メロディーが完全に異なる曲だったが、今回再誕生した。恋愛だけではなく、対象に対するあらゆる愛を網羅した曲だと思うとさらに心に染みて歌うことができた」とし、満足感を表した。

「ブランクの時にも応援してくれたファンに感謝…ステージでファンの愛に応えたい」

2004年にデビューしたので、彼らは10年目の歌手となった。アレックスは「これまでたくさんの変化があり、ボーカル二人がどうすればステージの上で図々しくなれるかを知った」とし、ホランも「1st、2ndアルバムの時はステージの上で途方にくれていた。頼れる同僚がいることがどれだけ感謝すべきことなのか分かるようになった」と述べた。「Love Recipe」のミュージックビデオ公開以後、互いに「ホラン、本当にきれいに映ったね」「アレックスのシャープなフェースラインに切られるかと思った」と冗談を交わしたこの“中堅歌手”からは“10年目の図々しさ”(アレックス)まで伺えた。

共にした歳月が重なっただけに「CLAZZIQUAI PROJECTそのものがキム・ソンフン(DJ Clazzi)のプロジェクトであり、僕たちは楽器として参加していた」と言っていたアレックスは「今は家族のように親しくなり、これからずっと音楽をすることになると思う」とし、愛情を表した。その秘訣はDJ Clazziの指揮力だとし、アレックスは「ホランと僕は水と油のように相容れない要素だという感じがあったが、その中で共通項のようにDJ Clazziが適切に混ざってきて、二人が存在できる場を作ってくれた」と述べた。

しかし、いざ“ロングランの秘訣”として挙げられたDJ Clazziは別の話をした。「簡単に考えてみたら、僕たちがここまで長続きできる秘訣は、聴いてくれる方がいるためだ。人々にCLAZZIQUAI PROJECTがアレックスとホラン、それから僕と認識されて1つのチームになった。僕たちの友情もあるが、僕たちの音楽を聴いてくれて、願っている方々がいることが今まで一緒にいることができる理由だ」という言葉でファンに功を譲った。


長い沈黙を終えて復帰しただけに、彼らは一緒に待ってくれたファンたちを頻繁に訪れる予定だ。ホランは「これまでファンたちからニューアルバムはいつ発売されるのかとたくさんの質問をいただいたが、やっとニューアルバムをお聴かせできることが一番嬉しい。我慢していただけにより積極的に近づきたい。久しぶりに準備しているステージであるだけに、見どころや聴き所をたくさん準備するために、新しいステージの演出も準備している」と述べた。

「音楽的なブランクの時にも継続的に探してくださって、応援してくださったファンへの感謝の気持ちが一番大きいです。その気持ちを持って、今回放送活動を終えた後も、公演をたくさんやろうと思います。そしてステージでこれまで送ってくださった応援と愛に応えていけるよう努力します。つまり、たくさん来てくださいということです(笑)」(アレックス)

CLAZZIQUAI PROJECTのニューアルバムは、5日に正式発売される。今後彼らはテレビ番組及び公演を通じて人々に挨拶する予定だ。5月中旬には台湾公演も予定されている。所属事務所のFLUXUS MUSIC側は「4月中旬からツアーを計画している。5月10、11日はソウル公演が決定した」と述べた。

記者 : イ・ジョンミン、イ・ミナ