2AM「ダンス曲?2AMはバラードグループというプライドがあります」

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確かな実力で柔らかさと温かさを歌うグループ2AM。彼らが新しい音楽を引っさげて私たちの側に戻ってくる準備をしている。彼らが再び与えてくれる感動が待ち遠しい。

非常に寒い冬、特有の柔らかさと温かさで冬を迎えている2AMに会った。一日も欠かさず運動をしたためであろうか、グラビアの撮影場所で会った彼らは、積もった雪と冷たい風の中でも余裕があるように見えた。長い間韓国を離れていた彼らが準備している新しいアルバムと、個人的な活動でより忙しかった昨年の話を聞いてみた。

―3月にリリースした「君も僕のように」以来、音楽で韓国のファンにアピールする機会は多くなかった。

ジヌン:僕たちはパフォーマンスを準備したり、ダンスナンバー中心ではないため、音楽のクオリティが何より重要だ。時間と余裕を持って披露したい。だから、空白期間が長くなることへの焦りよりは、ファンに申し訳ないと思うだけだ。良い音楽でステージに上がることが最善の方法だと思う。

チョグォン:昨年は日本での活動に集中し、韓国で2AMの姿をお見せする機会が少なかった。最近音楽シーンがあまりにも早く変わっていくので、みんな僕たちに「心配したり、焦ったりしないのか」と聞いてくるけれど、僕たちは逆に楽しみだ。もう不安になったり緊張したりする段階は超えたと思う。新しい音楽はいつも僕たちの胸をときめかせる。

―2AM最高のヒット曲は? 最初で最後のダンスナンバー「間違っていた」は2AMにとってどんな意味を持つのか? 再びダンスナンバーを歌う計画はないのか?

ジヌン:よく知られていないけれど、僕たちも時々踊る。年末の授賞式や特集ステージで新鮮な姿をお見せするためだ。だけど、もっと上手くできるものがあるのに、あえてダンス音楽をする必要があるのかは疑問だ。新しい試みとしてお見せすることはできるけれど、それが中心になるわけにはいかない。2AMはバラード歌手というプライドがある。

チャンミン:「間違っていた」という曲を選んだ理由は、その当時一番良い曲が「間違っていた」だったからだ。バラードナンバーの中でもっと良い曲があったなら、その楽曲を選んだはずだ。ただ、「間違っていた」が歌唱力をアピールしながら感受性豊かな感情も伝えられると判断し、迷わずダンスナンバーを選んだだけだ。今もダンスナンバーでも僕たちによく合う楽曲だと思える曲があれば、いつでもチャレンジできる。

チョグォン:2AMには“バラードグループ”というプライドがある。これまで僕たちだけのアイデンティティをアピールしてきたし、個性やイメージをはじめ、親近感を与えながらも心に響く音楽をしようというプライドを持っている。

―最近スロンが出演した映画「26年」が話題になった。撮影しながら楽しかったのか? アイドルではなく、俳優として答えてほしい。

スロン:映画出演は初めてで個人的には意味深い。演技したい気持ちも強かったし、ただ仕事だと思って出演したわけではない。もちろん、たくさんの方々に見ていただければもっと嬉しいけれど、それにこだわることはない。商業的になりたくない。ただ作品性を信じて出演したい。自分で満足すれば良い結果が出ると思う。

―このようなスロンの変化に、映画「26年」が相当影響したと思う。

スロン:「26年」を初めて見たのはウェブ漫画だった。映画化することも知らなかったけれど、台本をもらって漠然とやりたいと思って出演しただけだ。だけど、周りから「君、大丈夫か?」「その作品やってもいいのか?」など、意外な反応があった。別に気にしなかった。その問題についてよく知らなかったこともあるけど、それが重要だと思わなかった。「26年」に出演してから、世界を新しい目で見るようになった。シナリオを分析するため、新聞の政治面を見たし、自然に韓国の歴史も勉強するようになった。その中で社会、経済、そして世界経済と政治にも自然に関心を持つようになった。それとともに僕の中から変化が始まったと思う。

―最近のアイドルとは考えていることがかなり違う。社会問題にもともと関心が強かったのか?

スロン:政治や社会に専門的な知識を持っているわけではないが、福祉には関心がある。性犯罪や高齢化による老人の福祉問題を深刻に見ている。僕もイ・ヒョリさんのように社会問題に積極的に参加し、良い影響を与える芸能人になりたいと思う。

―今年はいつよりも2AMメンバーの個人的な活動が活発だったようだ。特に、ジヌンが「ジャングルの法則」に出演したことは欠かせないと思う。

ジヌン:僕が行ったマダガスカルは、他の辺境地より虫も少なかったし、食べ物も多くて、相対的には楽だったかもしれないけど、とにかく個人的には本当に楽しくて幸せな記憶だ。撮影が終わった後、プライベートでマダガスカルにもう一度行ってみたいと思う。自然の一部になることは言葉では説明できない感じだった。カメラがあっても、ある瞬間からカメラを意識せず行動するようになったし、一番原始的なものから幸せと楽しさを探すことになった。ただ“天国”ってこんなもんだと思えるほどだった。その魅力は直接感じてみなければ分からないはずだ。

―実は、ジヌンはジャングルと似合わないと思った。ジヌンは、芸能界を代表するオムチナ(母親の友達の息子の中で最も勉強が出来て性格も良く、何でも出来る完璧な男)ではないか。

ジヌン:オムチナというイメージも、金持ちの息子という表現も適切ではないと思う。それは、親が努力した成果だから僕とは関係ないものだ。僕は何もしてないし、それは僕のものではない。僕は、2AMの活動で稼いだお金も自分で管理していない。お金は全部母が管理してくれるし、1ヶ月に30万ウォン(約2万5千円)の小遣いをもらう。それも足りないと思わない。逆に残る時もある。ギターを買うこと以外には、大きなお金は使わない方だ。

―チャンミンも8eightイ・ヒョンと一緒にHommeとして活動した。今、イ・ヒョンは軍隊にいるが、他にデュエットを組んで活動したいとは思わないか?

チャンミン:考えたことはない。実は、最初にHommeを結成する時も疑問に思った。イ・ヒョンは8eightとして活動しているのにあえて僕たちが一緒に活動しなければならない理由が分からなかった。それで最初はあまり親しくなかったことも事実だ。だけど、少しずつ息を合わせていくうちに気楽な関係になったし、相乗効果が出ていることにも気づいた。僕たちは「新しいことをしてみよう」「新しい活動をしてみよう」という意味で歌ったわけではなく、気の合う人同士にただ好きな音楽をやっただけだ。もうイ・ヒョンは僕にとって実の兄みたいな存在になった。先日は面会にも行ってきた。そして「除隊したらもう一度一緒に歌ってみよう」という話もした。だけど、二人ともそれぞれが所属している2AMと8eightが一番重要だと思っているので、現時点ではそれぞれのグループでベストを尽くすことが一番いいと思う。

―もうすぐリリースするニューアルバムについてヒントを与えるとすれば?

チョグォン:まだタイトル曲も決まってないので何かを言える状況ではない。ただ、僕たちがいつもそうしてきたように、2AMが持っている魅力を維持しながら新しいチャレンジをしようと努力している。また、2013年には韓国と日本のファンが残念に思われないよう、両国を行き来しながらたくさんの音楽をお聞きいただく予定だ。

チャンミン:デビュー5周年という期間は、僕たちに余裕と責任を感じさせたと思う。それで、タイトル曲の選定にもかなり時間を費やしている。100以上の楽曲を検討したが、まだ決められずにいる。だが、約束できるのはいつものように新しい姿をお見せするということだ。そのせいで所属事務所の方々が僕たちのアルバムのことで非常に苦労なさっている。カムバックの日付を決めてからアルバムを出すつもりではない。ベストを尽くして満足のいくアルバムが作られた時にカムバックする。だから、もっと気長にお待ちいただければと思う。期待に背かない音楽で近いうちにカムバックする。

―2013年の2AMはどんな姿を見せると思うのか?

スロン:映画「26年」以来、台本をいくつかもらっている。2AM活動に中心にしながら演技への夢も捨てず挑戦するつもりだ。また、今年は他のメンバーのように僕もソロアルバムをリリースできればいいなと思う。

チョグォン:僕もバラエティ番組と音楽活動、全部頑張るつもりだ。ソロアルバムも着実に進める計画だ。初のソロアルバムは、あまりにも強い音楽でインパクトを与えたのでこれからはより大衆的で気楽な姿をお見せしたい。

ジヌン:演技、音楽、運動、全部頑張って、ギターも一生懸命に弾く。ロックについての専門的な勉強も続けていく計画だ。

記者 : チョンウォン