Vol.1 ― Wonder Girls“空気学博士”イェウンの末裔

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2ndミニアルバムのタイトル曲「Like this」で活動再開したWonder Girls

“レトロ”を追求してきたWonder Girlsが6ヶ月ぶりに新しい姿でカムバックした。反響もいい。一気に音楽番組で1位となり、音楽配信チャートでも1、2位を争っている。

BIGBANGと対決しなければならなかったため、所属事務所JYPエンターテインメントのチョン・ウク代表も心配していたが、Wonder Girlsは「ファンたちと少しでも多くの時間を一緒に過ごすため、早く活動したいと思っていた」と感想を述べた。イェウンは「私たちが準備した音楽でコミュニケーションする時間を持ちたいと考えていたので、特にプレッシャーはなかった」と述べた。


「イェウン姉さんも“空気半分・声半分”を強調します」

収録曲「R.E.A.L」と「Girl Friend」はイェウンの自作曲である。「作業室にほぼ泊まり込みで作業した」というイェウンは、「夜中にハンバーガーやチキンの出前をとって、徹夜で作業をした。あるときは3日で曲が完成することもあったが、あるときは修正に修正を加え、1ヶ月以上がかかった曲もあった」と創作の苦しみを述べた。

イェウンはパク・ジニョンの愛弟子らしく、曲を書けば誰かに聴かせ、評価を聞かないと気が済まないタイプだという。パク・ジニョンは、イェウンを褒めるときもあれば酷評するときもある。イェウンは「『R.E.A.L』は、聞きやすい曲ではないので『見込みがない』などという評価を受けた。『Girl Friend』も『新鮮で独特だけど、サビの部分が聴きづらい。方向性を見つけなければならない』と言われた」と述べた。その一方で、前回のアルバムに収録された「G.N.O」は激賞を受けた。

「イェウン姉さんは私たちのことをよく理解しています。声によるパートの配分も上手くやってくれますし。ディレクティングも上手です。感情をうまく引き出してくれると思います。パク・ジニョンプロデューサーから学んだせいか、とても良く似ています」(ソヒ)

「イェウン姉さんも“空気半分・声半分”を強調します。正直、パク・ジニョンさんよりは気楽です。メンバーですから。優しく教えてくれるので、気楽に録音ができたと思います」(ヘリム)

近い将来タイトル曲も書きたいというイェウン。録音の過程でディレクティングをするときは、“空気学博士(歌う時、空気半分・声半分を強調する口癖から付けられたニックネーム)”パク・ジニョンを受け継ぎ、“空気半分・声半分”を強調するという。イェウンは「パク・ジニョンプロデューサーから学んだので、パク・ジニョンさんと言葉遣いが似ていて、びっくりするときもある。また、自分が考えている方向に進まなくてパニックに陥ったりもする」と述べた。

ユビンは「Hey Boy」の作詞と「Girl Friend」のラップメイキングを担当した。ユビンは「友だちと話していて、合コンという話題からインスピレーションを得て、自由奔放な性格の女性とセンシティブで気が小さい男性との合コンを表現した。メンバーたちが賛成してくれて(アルバムに)収録することになった」と説明した。


レトロではなく、ヒップホップに挑戦した理由は?

2007年にデビューし、早6年目。自分たちと同じく成長し、サイン会を訪れたファンを見たり、「ファンクラブで出会い結婚する」というカップルの結婚式の招待状をもらったときや、「学園祭のときにWonder Girlsの曲でダンスをした」と挨拶する後輩歌手たちを見て、時間の経過を感じるという。10代だったソヒは20代になった。

「『Tell Me』『So Hot』『Nobody』のときは、年齢もそうだったし、いつも忙しかったので大変でした。これまで考える時間があまりなかったけど、アメリカで活動しながらゆっくり休んだり、色々と考える時間を持ったら、だいぶ楽になりました。仕事も生活も楽になりましたし、以前より安定していると思います」(ソヒ)

練習生時代にたくさん練習していたR&Bとポップ、ヒップホップに挑戦したので、気楽で楽しかったというWonder Girls。「たくさんの方々が私たちにレトロさを求めていたし、披露しなければと思ったので、今までずっと(レトロな曲を)やってきただけ。これからは親しみやすくも新しい姿を披露したい」と覚悟を述べた。

7月7日、ソウル蚕室(チャムシル)室内体育館で3年ぶりに単独コンサートを行うWonder Girls。7月25日には日本でデビューアルバムを発表し、8月には東京で第2回JYP NATION in Japan 2012のステージに立つ予定である。ソヒは「多くのK-POP歌手たちが日本でたくさん活動しているので寂しくはないと思う。楽しそう」と期待感を表し、ソネは「“後発者”と言われることは気にしない」と付け加えた。

「日本のアルバムには『Nobody』が収録されます。飽きませんかって?紛らわしいです。余りにもバージョンが多いので。『第1節は韓国語で、第2節は中国語で歌ってください』と言われたら、ステージに上がる前に、自分たちで事前に決めなければなりません(笑)」(ソヒ)

記者 : イ・オンヒョク