Daze47「エレクトロニカで天国を味わってみない?」

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ド・イェソン、VENTROCKからなる男性デュオ“馴染みがないほど感動を与えるもの”

男性デュオのエレクトロニカって?最初にこのようなタイトルを聞くと、馴染みがない感じがするだろう。エレクトロニカをクラブで踊るときに聞く音楽のように理解している人なら、彼らの名前も馴染みがないはず。

馴染みのない領域は、その分未知の世界であり、好奇心を刺激する。エレクトロニックグループのDaze47が、音楽の領域に挑戦した。ダンス中心の音楽界に新しさを与えたいという覚悟だ。

メンバー構成から新鮮だ。男性デュオとしてド・イェソン(リーダー、ボーカル)とVENTROCK (DJ、プロデューサー)がタッグを組んだ。ド・イェソンは映画「霜花店(サンファジョム) 運命、その愛」でデビューした後、テレビドラマ「ATHENA-アテナ-」などで世間に顔を知らしめた新人俳優だ。やさしそうな外見とは違い、男性的な姿で演技をしてきた彼が、こんなに感性のある声の持ち主だとは。

作曲とプロデュースを担当したVENTROCKが繰り広げるユニークな電子音の饗宴は、 ド・イェソンの声と合わさり、一層独特な雰囲気を醸し出す。VENTROCKは2000年からDJチョマ、DJスキャットなどで活動しながら、それなりに経験を積んできた実力派のミュージシャンだ。

この2人がCJ E&Mとともに、野心満々に活動に乗り出した。エレクトロニカの不毛地帯に近い韓国の音楽市場における2人の覚悟が聞きたくなる。


Daze47は単発?全然違う!……創作に対する意欲に満ちている

―現業DJと俳優出身のミュージシャンの構成ですが、どのように始めたのか、きっかけを教えてください。もしかして、プロジェクト(単発性の企画)概念のチームでしょうか?

VENTROCK:プロジェクトではない。自然にお互いが意気投合して始めたもので、レコーディングも機会があり一緒に準備した。Daze47は曲を受けて活動するチームではなく、自ら作り出すチームだ。また、その中に自律性があり、それだけに創作への意欲がある。

ド・イェソン:最初は音楽がとても好きで、学んでみたいという思いが大きかった。お互い楽しんでやっているうちに、こうなったようだ。俳優として活動していたので、もちろん演技もやり続けるつもり。これからは音楽だけするのではないかと聞かれたりするけど、音楽やいろんな作品を通じて、両方で活動したい。俳優として活動していたが、その活動の中心には、Daze47があった。その大きな枠は維持しながら、自分の能力と才能を育てていきたい。

―男性デュオという形式も一般的ではなく、ジャンルもエレクトロニカです。世間にとってエレクトロニカというと、どうもやや甘い、ダンス向けのジャンルのように認識されているのが事実ですね。

VENTROCK:エレクトロニカは、韓国ではアイドルグループの歌や、ダンス曲で部分的に使われたりして、人々の耳には慣れていると思う。でも、正統のエレクトロニックっていうか、歌が無い場合もある。DJが主体になって、エレクトロニックダンスミュージックをするとか、こんな活動は多くないようだ。

DJたちが創意性を持って活発に活動すべきだが、インディーズシーンもそんなに活性化されていないので、機会が足りないのも事実だ。一般の人々の間で認識もかなり足りないし。ありがたいことに、今回私たちは機会を得たので、正統に基づいて、エレクトロニカの伝統的な部分を維持してやっていくつもりだ。

ド・イェソン:そもそもジェイソン・ムラーズのようなやわらかい曲を良く聞いたりした。バラードも好きだったし。だが、エレクトロニックにハマってしまうと、もっと好きになる。何よりも、バラードで感じていた感動や感情を、この音楽でも感じられることに驚いた。人々とこのような感じを共感したい。


泣きながらもウキウキになれる!彼らの音楽の世界とは?

―チーム名の由来がとても気になります。なぜDaze47なのでしょうか?アルバムを47枚も出したいということでしょうか?

ド・イェソン:“Daze”には誘惑する、引き寄せるという意味がある。47は発音してみると“for this heaven”という意味になる。つまり、音楽で天国に行かせるという意味だ(笑) また、47という数字には4月7日という意味もある。その日にアルバムを出すという目標だったし、実際に「R U Ready?」をリリースした!

VENTROCK:アルバムをリリースした日、LMFAOが韓国に来ていて、オープニングステージにも上がった。すごい経験だった。今後も一生懸命活動して、4月7日には企画公演や、パーティーを開けたらいいなぁ(笑)

―そういえば、4月19日は初のミュージックビデオを撮影されたと聞きましたが、どうでしたか。感慨深かったと思いますが。

ド・イェソン:これまで私は、他の人のミュージックビデオに出演したことがあるけど(記者の注:ド・イェソンはVibe、ホ・ガク、MayBeeのミュージックビデオに出演した)今回は自分たちが音楽の主人公だから、より責任感を感じた。24時間以上撮影が続いたが、楽しみながらできたと思う。

VENTROCK:イェソン兄さん(記者の注:2人とも1987年生まれで同じ年だが、ド・イェソンの誕生日が早くて、兄と弟の関係にしたという)がサラリーマンの役で、自身の生活に疲れを感じていたが、ある魅力的な女性に誘われて、クラブに行くという設定だ。演技は監督から手厚い指導をしてもらい、僕が普段からやっているDJをする場面を主に撮った。

―アルバムリリース後、様々な有名海外ミュージシャンと共演されました。先月7日はLMFAO、そしてウィル・アイ・アム、Diplo(ディプロ)と共演しましたが、どうでしたか?

VENTROCK:オープニングステージだったが、公演の後、一緒に写真を撮るときはドキドキした。ミュージックビデオでのみ見ていた人に直接会うことができて(笑) 個人的に、Diploの音楽がとても好きだ。ビジュアル面でも、DJスタイルでも、自身のスタイルの確固たるものを持っている。こんな人々を手本にしたい。公演の後、DiploがDaze47の曲を「すごく良い仕上がりだ!」と言ってくれた。お世辞かもしれないけど、気分は良かった(笑)

ド・イェソン: LMFAOの公演の後、バックステージに挨拶に行ったとき、そこのダンスチームが来て、Daze47の音楽が格好いいって、親指を立ててくれた。すごい人々との共演だったので、かなり緊張したけど、挨拶をしてくれて気持ちよかった。

―これから多くの人々の前にその姿を披露しないといけませんね。まだDaze47のことを知らない人々に、どんな音楽を届けていこうと思っているのか、教えてください。

ド・イェソン:VENTROCKにも常に言うことだけど、最大限分かりやすくしようと思う。目指しているのは、Daze47の音楽に人々が戦慄を覚えながらも、踊りたくなることだ。それでいつもVENTROCKに注文する。踊りながらも、泣ける音楽を作ってくれって(笑) エレクトロニカの中でも、十分にエモーショナルでありながらも、ウキウキして踊れると思う。

VENTROCK:サウンドを作ることを考察している。このシーンでは、自分ならではのサウンドが重要だ。ある歌手の音楽を聴いたときに流れる電子音に対して、「これは○○のサウンドだ」と思うと、大体合っている。そのようなユニークなソースを作るのが夢だ。ソロアルバムを出したいという思いもあるので、作曲家としての色を作っていくつもり。流行を追いかけるチームでなく、イェソン兄さんと調律しながら、地道にやり続ける音楽をやりたい。

記者 : イ・ソンピル