Vol.3 ― 日本列島、2PMの“ココ”に惚れた

OhmyStar |

「パワフルなパフォーマンスと男らしさを披露する“野獣アイドル”のコンセプトに(日本の方々が)興味を示してくださっていると思います。これまで日本にはなかったコンセプトのアイドルなので、さらに関心を寄せていただいているみたいです」

日本での人気の秘訣を尋ねる取材陣の質問にテギョンはこう答えた。この答えは正解だろうか。結論から言うと、「正解ではあるが、それが全てではない」のである。30、31日に「2PM LIVE 2012 “Six Beautiful Days”」が開かれた日本武道館の周りで出会った2PM(ジュンス、ニックン、テギョン、ウヨン、ジュノ、チャンソン)のファンたちは、ユニークなコンセプト以外にも色んな点を2PMの魅力として捉えていた。


「2PM、身近な雰囲気が魅力…パワフルなパフォーマンスも最高」

シエリさん(19)とマナミさん(19)は、コンサート会場への入場を待ちながら談笑を交わしていた。二人が肩に羽織っていたのは、2PMの日本公式ファンクラブ「Hottest Japan」の公式グッズの一つである、バスタオル。2PMが日本でデビューしたときからファンだったというシエリさんは、2PMの人気について尋ねる質問に「ファンがあまりにも増えすぎて心配になるくらい」と笑って答えた。

彼女たちが2PMの魅力として挙げたのは“身近さ”だった。シエリさんは「日本のアイドルの場合は、距離感が感じられるのが事実。2PMは彼らと違って、ハイタッチ会を開くなど、身近に接してくれる」と評した。マナミさんも「(他のアイドルより)2PMが身近で気楽な感じ」と答えた。

2PMが色んなバラエティ番組に出演し気さくな姿を披露したのも、ファンたちにはもう一つの人気要素となった。特に韓国の番組である「2PM SHOW」「強心臓(カンシムジャン)」などは、日本でも多くの人がケーブルテレビや衛星放送を通じて見ていた。カオリさん(32)とスミエさん(38)は、「歌もいいが、バラエティ番組での行動も面白い」と話し、「2PM SHOW」の熱心な視聴者だと打ち明けた。

彼女たちは皆、表には“2PM”、裏には好きなメンバーの名前を書いたシャツを着ていた。髪の毛には大きな花のアクセサリーも付けていた。「(メンバーたちに)気づいて欲しくて準備した」というカオリさんは「気づいてもらわないと意味がないのでは」と微笑んだ。彼女たちは「愛してる」「活躍を期待してる」「頑張れ」などのコメントをメンバーたちに伝え、コンサートへの期待を示した。

2PMが得意とするパワフルな公演そのものが魅力だと思っている人も多かった。床にいろんな荷物を並べていたチンリンさん(29)は、台湾から今回の公演を観るために日本を訪れたケースだ。好きなメンバーとしてチャンソンを挙げたチンリンさんは「ステージを見て、パフォーマンスがあまりにも素敵だったので好きになった」と顔を赤らめた。大阪から来たというカオリさん(48)も「友達のようで、また男らしい魅力もある」といい「そのような姿がステージでよく表れている」と話した。


“真心”のこもった態度も好評「心を込めて活動しているのが感じられる」

最も多くの人が2PMの魅力に挙げたものは、他にあった。それは“真心のこもった態度”である。

今年60歳になったノリコさんは、会場の前に立てられた2PMの立て看板と写真を撮ろうと待っていた。彼女と一緒に来ていたのは、20代女性二人と40代女性一人。皆2PMが好きになってからハングルを学び始め、そこで出会った。

好きなメンバーを尋ねる質問に、全メンバーの名前を挙げ愛情を示したノリコさんは「カッコいいうえに可愛いところまである。特にメンバー同士で団結する姿が印象的」と話した。

韓国では稀な“男性ファン”たちもためらいなく同じ答えを出した。会社からスーツ姿でそのまま会場へ向かったというユウタさん(25)は「ダンスがカッコいい」としながらも「心を込めて(活動を)やるのが感じられていい。そこが他のアイドルに比べて2PMが持つ長所だと思う」と答えた。彼と一緒に来たダイスケさん(27)も「他のアイドルよりダンスの完成度が高い」とし、「一生懸命な姿が好き」と評した。

ファンたちの2PMへの愛情は、31日の公演前にも感じられた。多くのファンが、コンサートチケットを予約できなかったにもかかわらず公演会場に向かったのだ。公演を見守ったある関係者は「彼らは少しでも2PMと近くにいたいと思って(会場へ)来たという。一部の人は会場の外に漏れる音楽に合わせてダンスを踊ったりもしていた」と伝えた。

記者 : イ・ミナ