パク・ソジュンからBLACKPINK ジェニーまで、ハリウッド映画やドラマに韓国スターたちが続々と進出

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写真=@star1、Awesome ENT Instagram

ハリウッドが韓国の俳優、いわゆるK-俳優の魅力にハマっている。韓国のスターのハリウッド進出のニュースに驚きはない時代となった。10年前までは脇役や助演などで出演することが多かったが、最近では主演に抜擢された韓国の俳優たちも多い。イ・ジョンジェからBLACKPINKのジェニーまで、今後の活躍に益々期待される“K-アベンジャーズ”をまとめてみた。

イ・ジョンジェ

韓国人俳優がエミー賞でトロフィーを獲得する時代がやって来た。Netflix「イカゲーム」を通じて世界的な注目を集めたイ・ジョンジェが、K-俳優として新しい歴史を築いている。「全米映画俳優組合賞」「クリティクス・チョイス・アワード(放送映画批評家協会賞)」「プライムタイム・エミー賞」など、アメリカの主要授賞式で主演男優賞を総なめにした。彼の人気は一時的なものではなかった。監督デビューを果たした映画「ハント」がカンヌ国際映画祭に出品され、アメリカの大手エージェンシーCAAと契約を締結して、ブラッド・ピット、トム・ハンクスらと同じ事務所になった。

次回作のニュースも驚きだ。「スター・ウォーズ」シリーズの新ドラマ「アコライト」の主人公に抜擢されたのだ。そして、イ・ジョンジェの配役に世界の関心が集まっている。格好悪いキャラクターで海外のさまざまなトロフィーを総なめにした俳優である。「イカゲーム」で見せた姿は、氷山の一角にすぎない。ハリウッド進出に翼を付けた彼の全盛期はこれからだ。イ・ジョンジェの花様年華は今後も続く。


チョン・ホヨン

俳優イ・ドンフィの恋人として知られていた時代は、もう昔のことだ。デビュー作で世界が注目するワールドスターに急浮上したチョン・ホヨン。彼女への関心は、韓国はもちろん海外でさらに熱い。チョン・ホヨンは、女優デビュー作である「イカゲーム」で、さまざまな海外授賞式を席巻した。「全米映画俳優組合賞」主演女優賞と「Critics Choice Super Awards」のアクションシリーズ部門の女優演技賞を獲得し、アメリカ放送界の最高権威である「プライムタイム・エミー賞」の助演女優賞にも韓国女優として初めてノミネートされた。また米「VOGUE US」は、創刊130年で初めてアジア人を単独カバーモデルに起用。ルイ・ヴィトンはアンバサダーである彼女のためだけに600時間かけてカスタマイズドレスを製作した。さらに米時事週刊誌「タイム(TIME)」が次世代リーダー100人を選ぶ「TIME100 NEXT」の「驚異的な人物(Phenoms)」で韓国女優の中で唯一チョン・ホヨンの名前を挙げた。

彼女をキャスティングするため、ハリウッドからのラブコールも相次いでいる。2021年、CAAと契約したチョン・ホヨンは、女優としての2番目の作品でハリウッド映画に出演する。「ハリー・ポッター」を演出したアルフォンソ・キュアロン監督のApple TV+シリーズ「Disclaimer」に出演を確定。またジョー・タルボット監督の新作映画「ザ・ガヴァネス(The Governesses)」の主演にも抜擢された。ランウェイを歩いていた彼女が、ハリウッドで最も注目される女優の一人として新しい出発点に立った。新人女優チョン・ホヨンが、今後どのような記録を築いていくのか楽しみだ。


マ・ドンソク

マブリー(マ・ドンソク+ラブリー)が、マーベル映画でも活躍した。マ・ドンソクの魅力が、アメリカにも届いたようだ。彼がマーベルスタジオの映画「エターナルズ」に合流するニュースが報じられた当時、端役や単発性のヴィラン役ではないかと予想する声が多かったが、マ・ドンソクは予想に反してヒーローのギルガメッシュ役で堂々とマーベルに入城した。オーディションも受けなかった。最初からギルガメッシュ役でマ・ドンソクに目をつけていた「エターナルズ」のクロエ・ジャオ監督は、マ・ドンソクの口から「やります」という答えをもらった時、万歳と叫んだという。

CGが要らない超人ハルク級の体格、コメディとアクションを網羅する演技力、ネイティブスピーカー並みの英語力まで、ヒーロー物に最適化した彼を欲しがらない理由がなかったはずだ。ハンマーや盾などの道具を握らせる必要もない。ただ素手で悪党たちを打ちのめすマ・ドンソク流のアクションシーンは、海外の観客に新鮮なカタルシスを与えた。圧倒的な素手のパンチアクションでハリウッドを魅了したマ・ドンソク。彼のマーベルでの活躍はここで終わらないものとみられる。“K-辛口アクション”でマーベルの悪党たちを懲らしめるマ・ドンソクの活躍に期待が高まっている。


パク・ソジュン

噂が飛び交っていたパク・ソジュンのマーベル合流説が現実となった。マ・ドンソクに続き、韓国の男性俳優の中で2人目としてマーベルの世界観に入ったのだ。パク・ソジュンは世界を熱狂させた「キャプテン・マーベル」の続編「マーベルズ」に合流した。最近予告映像が公開された中、彼はキャプテン・マーベルの夫で、音楽惑星アラドナ(Aladna)の指導者プリンス・ヤンを演じることが分かった。

「マーベルズ」のニア・ダコスタ監督は、早くからパク・ソジュンに目をつけていたという。自身のSNSにパク・ソジュンの写真と共に「私の新しいドラマの彼氏」という書き込みを掲載し、ファン心を表した。パク・ソジュンは「マーベルズ」への出演に対して「マーベルが僕と『話がしたい』ということを初めて聞いた時、信じられなかった。僕は挑戦を恐れるタイプではないが、韓国でも海外でもすべてが挑戦だ。最初は少し緊張した。しかし、皆がサポートして歓迎してくれたので、早く適応することができた」と感想を語った。韓国の“国民の彼氏”ことパク・ソジュンが、“マーベルの彼氏”として生まれ変わる。


BLACKPINK ジェニー

BLACKPINKのジェニーが、演技に挑戦状を叩き出す。世界で最もホットなMZ世代のスターらしく、女優デビューのスケールもワールドクラスだ。彼女はアメリカのHBOで放送される新ドラマシリーズ「THE IDOL/ジ・アイドル」に出演した。演技を並行するアイドルも少なくない時代だが、ハリウッドを舞台に女優として活動をするのは異例のことだ。全世界が注目する現役ガールズグループである上に、優れた英語力まで備えているジェニーだからこそ可能なことだ。

「THE IDOL/ジ・アイドル」は、ポップアイドルをめぐるあらゆる関係と音楽産業の世界を描くドラマだ。ポップスターのThe Weekndと、ジョニー・デップの娘リリー=ローズ・デップら、錚々たるグローバルスターたちが出演する。ジェニーは「シナリオを読んですぐに魅力的だと感じて出演を決心した」とし「胸がワクワクしている。頑張るので温かい目で見守ってほしい」と感想を伝えた。同作は「第76回カンヌ国際映画祭」のノンコンペティション部門に招待された。ジェニーの出席はまだ未定だが、K-POPスターとして人気を博している彼女が、演技でも合格点をもらうことができるのか、世界中の人々の関心が集まっている。


キム・ユンジ

ステージの上のNSユンジは忘れてもいい。コメディアンのイ・サンへと国楽人キム・ヨンイム夫婦の嫁のイメージもしばらく忘れてもいい。女優に転身したキム・ユンジが、Netflixオリジナル映画「Lift」を通じてハリウッドに進出する。「メン・イン・ブラック:インターナショナル」「ワイルド・スピード ICE BREAK」などを手掛けたF・ゲイリー・グレイ監督が演出を務めた作品で、キム・ユンジは「ペーパー・ハウス」のトーキョー役で有名なウルスラ・コルベロらと共演する。

キム・ユンジの演技力は、すでに韓国でも合格点をもらっている。女優として活動を始めてまだ間もないが、ドラマ「皇后の品格」「Mine」、映画「ようこそゲストハウス」などで安定した演技を見せ、女優として存在感を見せた。異国的なビジュアルと安定した演技力、流暢な英語を話す彼女だが、ハリウッドに進出するまでの道のりは険しかった。キム・ユンジは、ハリウッド映画出演のため「オーディションを3年間で20回以上受けた」と明かし、2019年にやっとある作品のオーディションに合格したが、ビザの問題で出演が実現しなかったというエピソードを公開した。失敗を重ねながらも挑戦をやめなかった結果、ハリウッドに進出する機会を得たキム・ユンジ。果たして彼女が世界の視聴者たちを魅了し、世界中に自身の存在感を見せることができるのか注目される。

記者 : ファン・ヨンド