拍手喝采!シン・ゴジラが韓国に上陸…レッドカーペット&舞台挨拶に日本から長谷川博己が駆けつけ「光栄です」

Kstyle |

第1作の『ゴジラ』(1954年) が公開されてから60年以上、現在までに国内で計29作品が製作され、日本を代表するシリーズ映画として君臨する「ゴジラ」。29作目として、12年ぶりに封切られた『シン・ゴジラ』は公開以来、空前の大ヒットを記録。公開から2ヶ月が経った現在でも、その勢いは留まることを知らず、入場人員520万人、興行収入75億円(7月29日~10月2日まで66日間の成績) を突破し、平成ゴジラシリーズ以降の最高動員数を記録した。

そして今回、『シン・ゴジラ』初となる海外映画祭、第21回釜山国際映画祭「OPEN CINEMA」部門への正式出品を受け、10月6日(木) 夜、釜山で行われた開幕式レッドカーペットに主演の長谷川博己と、監督・特技監督の樋口真嗣が登場、会場からは大きな声援が贈られた。

そして翌7日(金) には、公式上映に合わせて舞台挨拶を実施! 日本が世界に誇る怪獣王「ゴジラ」最新作の韓国初上映ともあり、映画祭の最大席数4000席を誇る釜山シネマセンターが上映会場に選出された。上映前から超満員の大盛り上がりのなか長谷川、樋口監督が迎えられ、集まった観客たちも興奮の様子で映画を鑑賞。アジア圏での一般上映も期待値の高さが伺える結果となった。

【公式上映後の観客の様子】
映画祭最大キャパ4000席すべてが埋まった状態の釜山シネマセンターで上映はスタート。上映中は圧倒的な情報量と迫力の映像に観客たちは息を吞んでいる様子。上映後は、大絶賛の拍手に包まれる中、5分を超えるスタンディングオベーションが起き、海外の根強いゴジラファンの期待も裏切らない出来であることが裏付けられた。また、第21回釜山国際映画祭に招待された邦画の中から、釜山シネマセンターで上映される作品は『シン・ゴジラ』のみだという。

<長谷川博己、樋口真嗣監督 舞台挨拶コメント>

長谷川博己:まずはじめに、世界的に有名なゴジラシリーズの一員になれたことが光栄です! 完成したものを観た時、とにかくすごい作品になったと、圧倒されました。日本人としてそう感じましたが、韓国・アジアの方々がこの作品を観た時にどう響くのか、韓国ではこれから一般公開もありますので、コメントを聞くのがすごく楽しみです。
観た方によってそれぞれ違ったメッセージを与える作品だと思うので、二度三度と観ていただき、いろいろと語り合ってもらいたいです。今日はこれからの上映をお楽しみください!

樋口監督:今回、劇中の人たちは初めてゴジラを目にする設定です。それと同じように、韓国をはじめ、ほかのアジアの方々にも初めて観た時に感じる感動・驚きを大切にしてほしいので、ネットなどでは情報を深追いしすぎず楽しんでください。
この映画は、ここにいる長谷川博己演じる矢口蘭堂の成長物語でもあるので、表情の変化、最初に現れた時とクライマックスに至るまでの変化を楽しんでもらえると嬉しいです。

■映画祭情報
第21回釜山国際映画祭

●会期:2016年10月6日(木)~10月15日(土)
●場所:韓国 釜山

●概要:1996年に創設された、韓国釜山で開催されるアジア最大の国際映画祭。映画の振興と芸術への理解を深めることを目的にしている。2015年は75ヶ国302作品が上映され、黒沢清監督『岸辺の旅』、行定勲監督『ピンクとグレー』、河瀨直美監督をはじめとする4人の監督が製作した『Color of Asia – Masters』など日本から20作品が招待された。近年では特にアジアの新人監督の発掘と新作プロモーションに力を入れており、今回『シン・ゴジラ』は各国の話題作を上映する【OPEN CINMEA】に正式出品された。

●参考1:2016年度 日本からの招待作品
「ダゲレオタイプの女」「怒り」「君の名は。」「嫌な女」「湯を沸かすほどの熱い愛」「オーバー・フェンス」「仁光の受難」「her mother」「FAKE」「ジムペディに乱れる」「ミュージアム」「風に濡れた女」「ホワイトリリー」

●参考2:近年同部門で選出された日本作品
「海街Diary」

●参考3:2015年度 上映作品
「海街Diary」「岸辺の旅」「ピンクとグレー」「おもひでぽろぽろ」など

●上映会場:Busan Cinema Center 【キャパ:4000】

●韓国での『シン・ゴジラ』一般上映の開始は2016年末から2017年1月を予定

記者 : Kstyle編集部