“アカデミー賞で4冠”「パラサイト 半地下の家族」初の快挙が話題に…日本でも大々的に報道

OSEN |

ポン・ジュノ監督の「パラサイト 半地下の家族」が、これまでの映画史を塗り替えた。

ポン・ジュノ監督の「パラサイト 半地下の家族」が10日(韓国時間)、アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス・ドルビー・シアターで開かれた「第92回アカデミー賞」で最優秀作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞まで4冠を獲得した。韓国映画がアカデミー作品賞を獲得したのは史上初のことだ。日本のマスコミも速報でこのニュースを伝え、「快挙」という言葉を使って、特別な意味を表した。

日刊スポーツは、ポン・ジュノ監督の「パラサイト 半地下の家族」は、最高の栄誉である作品賞を獲得したと速報で伝えた。続けて、「外国語映画としては史上初の作品賞を受賞した。監督賞、脚本賞、国際長編映画(旧外国語映画賞)を合わせ、最多4冠に輝いた」と報道した。

また、「『パラサイト 半地下の家族』は、家族全員が失業中の一家と、IT企業経営の裕福な社長一家が出会う物語だ。格差社会など、現代が抱える問題を描きながらもエンターテインメント性を高く仕上げた」とし、受賞の背景を説明した。

スポーツニッポンも「作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞と最多4冠を達成。1929年に第1回が行われてから92回にわたるオスカーの歴史において、韓国映画はもちろん、外国語映画(英語以外の映画)が作品賞に輝くのは史上初の快挙だ。記録ずくめの、映画史を塗り替える偉業を成し遂げた」と絶賛した。

また、ポン・ジュノ監督は「殺人の追憶」「グエムル―漢江の怪物―」「母なる証明」などのブラックコメディ―を演出し、主演のソン・ガンホがその中で3編もの作品で主演を務めたことを強調した。さらに、昨年5月に行われた第72回カンヌ国際映画祭で韓国映画史上初の最高賞・パルムドールを審査員満場一致で受賞。アカデミー賞は6部門(作品賞、監督賞、脚本賞、美術賞、編集賞、国際長編映画賞)にノミネートされたと伝えた。

アメリカが製作に関与していないアジア映画として作品賞ノミネートは史上初の快挙であることも強調した。アジア人の監督賞ノミネートは台湾のアン・リー監督以来、史上2人目のこととなる。作品賞と外国語映画賞(今回から国際長編映画賞)でのノミネートは史上7作目となったという記録も紹介した。特に日本でも「パラサイト 半地下の家族」は1月10日に公開され、大ヒットを記録していると強調した。

また朝日新聞は受賞のニュースを伝えるとともに、韓国の格差社会の断面だとし、半地下世帯に関する記事を掲載した。この新聞は、韓国が抱える経済格差と職業差別、受験戦争などが指摘されているとし、取材記者が冠岳(クァナク)区の3階建ての集合住宅を訪れ、半地下の部屋を紹介するレポート記事を掲載した。

ポン・ジュノ監督作品「パラサイト 半地下の家族」アカデミー賞で4冠達成!外国語映画で史上初(総合)

ポン・ジュノ監督作品「パラサイト 半地下の家族」アカデミー賞で“作品賞”を受賞!アジア映画で初の快挙を達成

記者 : イ・ソンホ