JYJ ユチョンからSecret ソナまで、アイドルが今をときめく俳優になった理由

OSEN |

最近韓国で放送されるドラマには、必ずと言っていいほど1人以上のアイドル歌手が出演する。むしろアイドルが出演しないドラマに違和感を覚えるほど、彼らの活躍が多方面で活発化し、視線を引いている。

かつては主に助演やスパイスの役に限られていたが、今や堂々と主人公にキャスティングされている状況だ。特に彼らはドラマだけでなく映画でも主演を務めるなど、ますます領域を広げている。アイドル出身、または“演技アイドル”に分類されていた彼らは今や堂々と人気俳優として定着した様子だ。

演技力に対する論争に苦戦していたアイドルたちは、どのようにして今をときめく俳優になったのか。

ほんの少し前まで、映画やドラマに出演していたアイドルたちは、彼らの人気によって役を得ていることがほとんどだった。演技力とは関係なく、人気と話題性だけで作品にキャスティングされ、実力不足が問題となった人も少なくない。一方、最近は安定した実力で注目を浴びるアイドルが増えているだけでなく、キャラクターの幅を広げて好評を得ている。いくつかの作品では、主人公よりも優れた演技力とイメージチェンジで賞賛されるケースも増えている。

領域の拡張で良い評価を得ている役者としては、JYJのユチョンと、Secretのソナ、そしてMBLAQのイ・ジュンがいる。時代劇「トキメキ☆成均館スキャンダル」で演技を始めたユチョンは、コミカルな演技からアクションまで,様々なキャラクターを演じ、初出演作から好評を受けた。特に、13日に公開された映画「海にかかる霧」でも良い演技を披露し、関係者の間で注目を浴びている状況だ。

ソナとイ・ジュンはイメージにこだわる他のアイドルとは違い、果敢な役に挑戦して注目を浴びた。ソナはSBSドラマ「神様がくれた14日間」で元女詐欺師の興信所で働くジェニ役にキャスティングされ、男を誘惑する演技はもちろん、体を張ったアクション、深い感情表現まで見事に披露し、役者として立派に認められた。その後、ケーブルチャンネルtvNドラマ「恋愛じゃなくて結婚」では、前作とは違うキャラクターでありながら、ウェイトの高い人物を演じることでまた違う一面を見せ、役者デビューからわずか1年でMBCの新週末ドラマ「バラ色の恋人たち」(仮題)の主人公の座を獲得した。

役者としてのイ・ジュンの選択は衝撃の連続だった。昨年、映画「俳優は俳優だ」で衝撃のベッドシーンまで披露し、底力のある演技を見せてきたイ・ジュンは、tvNドラマ「カプトンイ」ではサイコパスのキャラクターまで演じ、キャリアを積み上げた。10代から愛されるアイドルとしてはなかなか選択できない役だったが、イ・ジュンは優れた演技力でキャラクターを演じきり、大衆から認められた。

人気はもちろん、実力、そして彼らにぴったりなキャラクターを適切に選択した結果だ。このような状況のため、歌手デビューを準備しながら専門的な演技の教育も受ける人が多い。歌手と役者の壁がどんどん薄くなっているだけに、練習生の時からマルチエンターテイナーを目指すのだ。

アイドル役者たちの活躍がますます増えていることに対し、チョン・ドクヒョン大衆文化評論家は「一種の学習効果があるようだ。最初はこれといった準備もなく演技を始め、後にそれが副作用となる場合が多かった。演技の準備が足りない場合が多く、作品の選択においても良くない結果を出すケースが多々あった。何よりも作品の選択が重要だが、最初から難しいキャラクターを演じると副作用が生まれる可能性が高い」と指摘し、「今やアイドルも基本的に演技に対する準備ができている状態だ。所属事務所でアイドルを選抜する際にすでに演技の指導をする傾向もあり、もう一方では作品を見る目ができたと思う。無条件に主演を求めるのではなく、キャラクターが合うかどうかを判断するのだ。助演から始めて主演として成長するため、そのような面で大衆も抵抗感を抱かないのだと思う」と分析した。

記者 : ソン・ミギョン