“ヒット作多数”大手ドラマ制作会社に損害賠償を請求…イ・ジョンジェが筆頭株主の企業が訴訟へ

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写真=マイデイリー DB
俳優のイ・ジョンジェが筆頭株主であるArtist Unitedが、ドラマ制作会社のレモンレインのキム・ドンレ代表を相手取って損害賠償請求訴訟を提起し、7日に臨時株主総会の召集許可を申請した。これにキム・ドンレ代表が立場を明かした。

キム・ドンレ代表は10日「レモンレインがイ・ジョンジェさんが筆頭株主を務めるArtist Unitedと手を組むことになったのは、彼のネットワークと資本力をもとに、レモンレインがグローバル進出を夢見ることができると信じたからだ。Artist Unitedも具体的な方案を提示するなど、当社を説得した」とし、「代表として支配権プレミアムに筆頭株主の地位を諦めるという大きな決心をする過程で、その代価として株式や経済的利益を得たことは一つもない」と強調した。

続けて「Artist Unitedが投資前に議論した内容とは異なり、『現在、当社の資金を使って取引中止状態のエンターテインメント上場会社を引き受けるための作業を進めている』という話を聞いた。投資者のイ・ジョンジェさんは、これまで一度も当社に訪れたことがなかったし、未来の経営に関する具体的なビジョンを提示したこともなかった。これに、私を含む現在の経営陣は、当社の本業とは関係ない、上場会社の買収は受け入れることができないという立場を伝えた。その後、私たちがもらった返信は、代表取締役及び社名の変更、理事会全員の辞任および交替、定款変更の案件で臨時株主総会を行いなさい、という一方的な通知だった」と主張した。

そして「イ・ジョンジェさんをはじめとする投資者たちは、今からでも不当な試みは止めて、当社の成長と発展のため合理的かつ真剣に話し合いたいと思う。そうしない限り、私たちは圧迫や攻撃にも妥協したり屈せず、すべてをかけて対応するしかない。これまで誠実に育ててきた会社が潰れることなく、さらに良質のコンテンツを制作する企業として成長することができるよう、たくさんの支持と声援を心から願う」と付け加えた。

【レモンレイン 公式コメント全文】

レモンレインの代表取締役のキム・ドンレです。

Artist Unitedが私を相手取って損害賠償請求訴訟を提起したことに続き、経営権を確保するために臨時株主総会の召集許可を申請したことに対して、私の立場を申し上げます。

当社は2007年、「夢と人がいるドラマ」を目指して船出した後、グローバルコンテンツプロダクションを目標にあらゆる努力を傾け、その結果、堅実なコンテンツ制作会社として成長することができました。そのような当社が、イ・ジョンジェさんが筆頭株主を務めるArtist Unitedと手を組むことになったのは、彼のネットワークと資本力をもとに、レモンレインがグローバル進出を夢見ることができると信じたからです。また、Artist Unitedも具体的な方案を提示するなど、当社を説得したました。なので、代表としてどんな経済的利益なしに、純粋に会社だけを考える善意で、投資者のすべての資本が会社へ流入する有償増資の方式で投資を行いました。私は代表として、支配権プレミアムなしに筆頭株主の地位を諦めるという大きな決心をする過程で、その代価として株式や経済的利益を得たことは一つもありません。

しかし、Artist Unitedが投資前に議論した内容とは異なり、当社の資金を使って現在、取引中止状態のエンターテインメント上場会社を引き受けるための作業を進めている、という話を耳にしました。投資者のイ・ジョンジェさんは、これまで一度も当社に訪れたことがなく、未来経営に関するどんな具体的なビジョンを提示したことはありません。これに、私を含む現在の経営陣は、当社の本業とは関係ない、上場会社の買収は受け入れることができないという立場を伝えました。その後、私たちがもらった返信は、代表取締役及び社名の変更、理事会全員の辞任および交替、定款変更の案件で臨時株主総会を行いなさい、という一方的な通知でした。

筆頭株主になってわずか3ヶ月も経っていない状況で、このような投資者の動きは、当社の現金資産を使って別の企業を買収する、という意図としか思えません。投資の本当の目的が、当初、提示した当社のグローバル進出のための多様なコンテンツ制作や、IP確保ではなかったことが明らかになったのです。

コンテンツの発展のためここ18年間、役職員とも力を合わせて成し遂げてきた当社を、欺瞞的方式で経営権を騙取する勢力の犠牲にするわけにはいきません。代表取締役であり、理事会の議長として私は、株主の利益に反する経営権の騙取行為に同調することはできないので、理事会などを通じてけん制するしかないです。当社の代表として、個人的に損害を被るとしても、18年間成長させてきた当社の役員を守りたいですし、それが私の当然の役割だと考えます。

イ・ジョンジェさんをはじめとする投資者たちは、今からでも不当な試みは止めて、当社の成長と発展のため真剣で合理的に話し合うことを促します。そうしない限り、私たちは圧迫や攻撃にも妥協したり屈せず、すべてをかけて対応するしかありません。これまで誠実に育ててきた会社が潰れることなく、さらに良質のコンテンツを制作する企業として成長することができるよう、たくさんの支持と声援を心からお願いします。

記者 : イ・スンギル