放送終了「良くも、悪くも、だって母親」イ・ドヒョンが再び法廷へ…ラ・ミランの復讐は無事果たせるのか【ネタバレあり】

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※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
写真=JTBC「良くも、悪くも、だって母親」放送画面キャプチャー
「良くも、悪くも、だって母親」が最後まで愉快で温かい感動を与え、ウェルメイドヒーリングドラマの真価を発揮した。

総合編成チャンネルJTBC水木ドラマ「良くも、悪くも、だって母親」が、昨日(8日)韓国で放送された第14話を最後に、熱い好評の中で幕を閉じた。視聴率調査会社ニールセン・コリアによると、全国視聴率12.0%、首都圏視聴率は13.6%で、自己最高視聴率を更新し、JTBC歴代水木ドラマの中で視聴率1位を記録した。また、2049視聴率でも自己最高記録である4.3%を記録し、高い人気を証明した。

この日、ヨンスン(ラ・ミラン)が夢見て、ガンホ(イ・ドヒョン)が成し遂げた復讐は、スリル満点のカタルシスを与えた。約35年前のヘシク(チョ・ジヌン)の死をはじめ、テス(チョン・ウンイン)とウビョク(チェ・ムソン)が犯した悪事を明らかにし、断罪したガンホの輝かしい活躍が輝いた。人生がどれほど大切で、自分がどれほど幸せなのかを悟ったヨンスンは、ガンホのそばでついに目を閉じ、再会することができたガンホとミジュ(アン・ウンジン)は永遠の愛を約束した。

ガンホはソ室長(チャ・スンジン)を罠として利用し、ウビョクを緊急逮捕した。彼の罪名は特殊傷害及び殺人未遂の疑いで、それより残酷な犯行も隠されていた。再び検事服を着て法廷に立ったガンホは、ウビョクのヨンラ建設の理事時代からウビョクグループの会長に在職中、側近の秘書4人が死亡し、他にも多くの人々の行方が分からなくなった事実を暴露した。続けて、テスを証人として召喚した。先立ってガンホがウビョクではなく、テスを訪ねた理由だった。次期大統領の座を狙っている彼に、過去の罪をすべて隠す見返りに、ウビョクの裁判に証人として立ってほしいと事前に取引を進めていたのだ。

しかし、テスは自分の罪を隠し、ウビョクにかぶせるのに汲々とした。亡くなったスヒョン(キ・ウンセ)の子供がウビョクの子供だったという偽りの証言に、ソン会長も黙ってはいなかった。ウビョクはテスが娘と共謀してガンホを殺害しようとしたと暴露し、傍聴席にいたハヨン(ホン・ビラ)が事実を明らかにするために法廷に立った。しかし、テスはハヨンの精神病院の診療記録を持ち出し、証言を無効化させた。ハヨンの切ない涙と訴えに背を向け、残酷な態度を見せた。これに傷ついたハヨンは、決定的な陳述をした。まさに、長年ヨンスンとガンホの胸に秘められていたヘシクの死亡事件に関する内容だった。

結局、テスとウビョク、そしてガンホが、スヒョンを殺害した容疑者と目された。嘘と歪曲に満ちたこの至難な真相ゲームは、3人と子供の遺伝子検査をしてこそ終わらせることができた。ちょうどその時、法廷の門が開かれ、刺身屋の社長(ソン・ナクギョン)が、1人の子供と手を繋いで現れた。スヒョンと死んだと思っていた子供が、実は生きていたのだ。子供の登場に顔が真っ青になったテスは現実から目を反らし、最後まで緻密に裁判を準備していたガンホは2人への復讐に成功した。

ヨンスンとガンホは、再び日常に戻った。チョウ里の住民たちは2人のために特別な場を設けた。ヨンスンは「このように貴重な人生を送ることができて、私は本当に幸せな人だ」とし、家族のような隣人たちに感謝の気持ちを伝えた。息子のガンホと運命のように再会したミジュにも「いつも最後のように愛しなさい」と愛情のこもった言葉を残した。そしてその夜、ヨンスンはガンホの歌声で眠りについた。放送の終盤にはヨンスンが亡くなる前に残した手紙が見つかった。ガンホの母として再び生まれることができたら、その時はもっと良い母になりたいという後悔に満ちた彼女の告白が、視聴者の涙腺を刺激した。

母のヨンスンが亡くなった後、その空席はミジュと双子のイェジン(キ・ソユ)、ソジン(パク・ダオン)が埋めた。ガンホはミジュのために特別なプロポーズを準備した。過去のヘシクとヨンスンのように、子ブタと一緒に広い草原を走る2人の姿が、完璧なエンディングを飾った。

同作は、子どものために悪い母親になるしかなかった母親ヨンスン(ラ・ミラン)と、思いがけない事故で子供になってしまったガンホ(イ・ドヒョン)、そしてチョウ里の住民たちの温かいぬくもりが感じられるストーリーで、一気に視聴者を魅了した。特に、愛憎のようだが、お互いがお互いに涙ぐましい存在であるヨンスンとガンホ母子のストーリーと関係性は、何よりも特別だった。また、チョン氏(カン・マルグム)とミジュ、パク氏(ソ・イスク)とサムシク(ユ・インス)をはじめ、ミジュと双子の兄妹、スヒョンと代わりに生き残った子供、母ブタと子ブタなどを通じて、劇全般を貫く“母性愛”という素材を、深みのある内容で描き、深い感動と共感を与えた。

涙しながらも適材適所に面白さを加えた俳優たちの熱演とキャラクターも素晴らしかった。ラ・ミランは細かい感情演技と卓越した緩急調節で、真価を十分に発揮した。イ・ドヒョンは冷血検事と幼い子供を見事に演じ、ギャップのある魅力をアピールした。愛らしい姿の後ろに強靭さと慎重さを秘めたミジュそのものだったアン・ウンジン、憎いが憎めない魔性のキャラクターサムシクを演じたユ・インスも、多くの人々から愛された。

ソ・イスク、キム・ウォネ、チャン・ウォンヨン、カン・マルグム、ペク・ヒョンジン、ホン・ビラなど、俳優たちの好演は作品の完成度を高めた。“悪の枢軸”を務め、作品の緊張感と没入度を倍増させたチョン・ウンインとチェ・ムソンの存在感はまさに圧倒的だった。前作に続き再び繊細な演出力を披露したシム・ナヨン監督、しっかりとした筆力で初めてのドラマ執筆を成功に導いた脚本家のペ・セヨン、そして実力が認められた俳優たちの完璧なシナジー(相乗効果)を通じて、ヒーリングコメディの真髄を見せた。

記者 : パク・ソヨン