「婚活食堂」菊池桃子&ソンモ、日本との文化の違いも“韓国で婚活をここまで強く意識することはない”

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超新星の元メンバーであるソンモが出演するBSテレ東の真夜中ドラマ「婚活食堂」。菊池桃子演じるおでん屋「めぐみ食堂」の女将・玉坂恵がおいしい料理と温かい助言で、常連客達の婚活を成功に導いていくハートウォーミングな縁結びグルメドラマ。ソンモは食堂の常連客で、婚活中のIT企業の経営者ユン・ソジュンを演じる。

「お互いがソックリだと言われました」と笑顔で語る菊池桃子とソンモに、作品についてはもちろん、各自の音楽活動についても話を聞いた。

【PHOTO】「婚活食堂」菊池桃子&ソンモ、お互いにソックリ?“褒められている時は自分も嬉しい”

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――ソンモさんにお聞きします。「婚活食堂」への出演が決まったときの気持ちは?

ソンモ:出演が決まってから撮影に入るまでは現実味が無くて、信じられなかったんです。僕がまさか日本のドラマにレギュラー出演をさせてもらえるなんて、本当に?と毎日心配で。マネージャーさんに「ドラマの話無くなっちゃいましたよね……?」といつも聞いていました(笑)。「大丈夫だよ、まだ進行中だよ!」と言われても、「きっとダメですよね」って、がっかりしないように自分でブレーキをかけていました。

――日本ドラマへは一度カメオ出演された経験がありますが、今回初のレギュラー出演です。撮影はいかがですか?

ソンモ:撮影がはじまったら毎日が楽しくて、本当に夢みたいでした。撮影期間は結構長かったんです。2週間撮って、韓国に戻って、また日本に来てという感じの撮影で、1ヶ月ほどかかりました。でも、いつそんな時間が経った?というほどあっという間で。楽しい時間はあっという間にすぎるといいますが、本当に一瞬でした。先ほど監督さん達とも「今も現場に戻りたいです」とお話ししていました。こういうグルメのドラマはシリーズになることが多いと思うので、ぜひいつかは韓国料理でも「婚活食堂」を撮影してみたいです。


お互い似た者同士?「ソックリと言われて嬉しかった」

――菊池さんは原作を読まれて、どの様な部分に魅力を感じましたか?

菊池:いわゆる“人情もの”という、とてもハートウォーミングな小説で。たくさんのファンの方がいらっしゃるということですし、今までなぜ知らなかったんだろうというくらい素敵な原作でした。大人が読んだ時に、感情移入ができる。そこは私よりも少し先輩の山口(恵以子)先生がしっかり人生を歩んでこられている力強さなんだな、と思います。人間の心情をとても丁寧に描いていらして、共感したことがこの作品に出たいと思った理由です。

――韓国出身のソンモさんと共演してみていかがでしたか?

菊池:今、日本にはたくさんの国の方が暮らしているので、めぐみ食堂にも色々な国の方が来店しているという設定がリアルだなと思ったんです。ソンモさんの様に出身国が違う方がお店にやってくるということで、「あ、うちの街と一緒だ」「いつも行くご飯屋さんと一緒だ」って共感してくださる方がいるんじゃないかなと思います。

――写真撮影もとても楽しい雰囲気でしてくださいましたが、改めてお互いの印象を教えて下さい。

菊池:ソンモさんがすぐに現場に馴染んでいて、前から「めぐみ食堂」の常連だった様な気がします。私は人見知りをしないので色々と話しかけていました。

ソンモ:僕は最初、桃子さんは恥ずかしがり屋な方なのかな?と思ったんです。優しくてピュアで少女の様な方だなと。僕は恥ずかしがり屋で最初はなかなか話しかけられないタイプなのですが、(菊池さんと)似ているなと思っていたんです。

菊池:マネージャーから私とソンモさんが「似ている」と言われて。

ソンモ:そうですよね!

菊池:自分のことは自分が一番分からないというか。自分では似ていると思わなかったのですが、「人に対する気遣いや周りを見ているところがソックリです」と言われて嬉しかったです。どちらかが褒められている時は、自分も褒められているということにしましょう(笑)。

ソンモ:そうですね! そうしましょう。嬉しいです。

――撮影現場の雰囲気はいかがですか?

菊池:本物のお店の様なセットが組まれていて、私が毎日おでんを作って、常連さんが来てくれる。現実との境目が分からなくなるくらい、ドラマの世界に連れていってくれるセットで。そのおかげで皆さんともすぐに打ち解けられたと思っています。

ソンモ:本物の食堂みたいで、撮影が終わったらこのまま商売できそうだと思うほどでした。一つ気になったのが、おでんの値段が書いていないんですよね。桃子さんが作ってくれるおでん屋さんはどれだけ高いのかなって(笑)。桃子さんのファンの方は、はんぺん1つが何万円でも食べにくるんじゃないかなって思ったり。

菊池:実は監督に値段設定はどのくらいなのか聞いたんですよ。2人でおでんを食べてお酒を飲んでも5,000円くらいと言っていました。良心的なお店なんです。

――菊池さんは、はんぺんがお好きだそうですが、ソンモさんがおでんの中で一番好きな具は何ですか?

ソンモ:今回食べたおでんの中では、牛すじが一番好きでした。韓国にもオデンがありますが、牛すじはないですし、牛肉は焼いて食べるものだと思っていたので驚きましたが、出汁とも合っていてとても美味しかったです。韓国のオデンは魚のすり身であったり、餅が入っていることが多いので、日本のおでんは具の種類がたくさんあって面白かったです。


韓国との違いも「婚活という文化は…」

――注目してほしいところや楽しみにしているシーンを教えて下さい。

菊池:恵さんには占い師という過去があり、色々と大変なシーンが出てきます。こういう役柄は今までに無かったので楽しみにしていただきたいです。

ソンモ:桃子さんが「幸あれ」とポーズをとるシーンがあるのですが、そのシーンの表情と雰囲気がめっちゃ魅力的で。恵というキャラクターに、桃子さんの性格と人柄が混ざり合って、ちょうど良いバランスで表情に出ていると感じたんです。撮影している姿は見ていますが、視聴者としてもしっかり見てみたいです。それと、僕は出ていないのですが、渡辺いっけいさんのシーンが楽しみです。元々いっけいさんが出ているドラマや映画を観ていたので、謎の男をいっけいさんがどう演じているかを観たいです。

――恵さんが元占い師という設定ですが、おふたりが信じている願掛けや占い、ジンクスなどはありますか?

菊池:日本には自らの住む土地をお守りくださる神様、“氏神様”という文化があって、少し悩み事や心配事があった時には氏神様のもとを訪れます。日本の神社という文化が私にとっての願掛けというか、助けてもらっているなと思います。

ソンモ:3年くらい前までは、占いなど信じられないタイプだったのですが、実はおとといも占いに行ってきたんです。知り合いに紹介してもらった占い師さんなのですが、去年の12月に言われたことが、今そのとおりになっています。「4月の中旬から、あなたの願いが叶いますよ。変わっていく地点だよ」と言ってくれて、実際に4月の中旬から「婚活食堂」もはじまるので、すごい! と思って。映画祭もありますし、ライブもありますし、他のドラマもあるし、すごく良い流れになっていて嬉しいです。

――ソンモさんは会見の中で「婚活」という言葉の意味が最初はよく分からなかったとおっしゃっていましたが、韓国ではそういう文化はないのですか?

ソンモ:結婚したいと思った人がアプリなどで相手を探すということはあると思うのですが、ここまで強く意識することはないと感じました。「婚活」と言葉で表現するほどの文化にはなっていないかなと思います。

――婚活では相手とのコミュニケーションが鍵となりますが、おふたりがコミュニケーションで大事にしていることや、人との距離の縮め方はありますか?

菊池:まずは真摯に相手に向き合うということですよね。偏見とかを持たずに真正面から相手と向き合う。初めましての人と話す時は、緊張やちょっと怖いなという気持ちがあると思うのですが、真っ直ぐな状態で相手を見ることを大切にしています。

ソンモ:僕は話している時の視線を大切にしています。視線を避ける人とはあまり相性が合わないのかなと。人の目をしっかり見ながら嘘はつけないと思っていて、自分の中の基準というか、大切にしていることです。


Night Tempoに感謝「私を世界に連れて行ってくれた」

――菊池さんご自身が韓国について興味のあることがありましたら教えてください。

菊池:ソンモさんにはお話したのですが、昔韓国で失敗してしまったことがあって、ちょっとしたトラウマを持っていたんです。今回ソンモさんと共演して、韓国の文化や食事について色々と教えてもらって、もう一度しっかり韓国に向き合おう! と思いました。ソンモさんは日本で素敵な出会いをされてお仕事をされていて、私もそうなりたいなと。今後韓国のことで知りたいことがあったら、ソンモさんに相談をしたいと思います。

ソンモ:桃子さんのトラウマを解消できる様に、韓国に遊びに来る時には直接案内させていただきたいと思っています。

――菊池桃子さんの大ファンを公言していたNight Tempoさんが名曲をリエディットし、反響を得ていましたが、その時のエピソードがあれば教えてください。

菊池:Night Tempoさんもソンモさんも、一緒にお仕事をさせていただくと、国の境目を超えて、人間同士の対話をしているなと感じるんです。Night Tempoさんはアメリカの方でも、多くの日本の曲を持っていって活動されて、音楽を遠くまで届けてくださっています。海外の方に私の声を届けてくれて、実際にコメントなどをいただくのですが、Night Tempoさんが私を世界に連れて行ってくれているなと感じ、感謝しています。

――ソンモさんも菊池桃子さんの楽曲は聴かれましたか?

ソンモ:昔の映像を見させてもらって、「日本中みんなが大好きだったんだよ」と言われて、納得しました。とても美人だし、キラキラしていて。それが今でも変わらなくて、とても素敵なのでビックリしました。


約15年にわたる日本活動「プライベートでも楽しみたい」

――ソンモさんの近況ですが、少し前にSUPERNOVAのグァンスさん、ジヒョクさん、ゴニルさんとの記念ショットが公開され、大きな反響を得ていました。

ソンモ:あの時間も幸せなことの一つでした。ちょうど「婚活食堂」の撮影をしているときに打ち上げするから来てっ! って連絡が来て。遅い時間になっちゃったんですけど会いに行きました。久しぶりに会ってお互いの色々な話ができてよかったです。韓国でもまた会おう! って約束しました。

――ソンモさんは、昨年のKstyleのインタビューで「久しぶりの日本を満喫できていない」とおっしゃっていましたが、現在はどうですか?

ソンモ:僕は日本でデビューして、15年ほど活動しているのに、日本のことをあまり知らないなと思ったんです。韓国でオススメのお店はガイドが出来るのですが。最近はコロナも少し落ち着いてきて、韓国の芸能界の友達にも「日本のオススメの場所を教えて」と言われるのですが、紹介できなかった時に、僕って日本で遊んでいないんだ! って気付いたんです。お仕事ばかりしていて、家との往復だったんだなって。みんな、温泉にもよく行くじゃないですか。湯布院の温泉とかも、聞いたことがあるだけで行ったことがないから。あとは、ご飯も差し入れをいただいたり、韓国料理のお店に行っちゃうことが多かったんですね。これからは、美味しいところも、綺麗なところも、プライベートでどんどん行ってみたいと思っています。

菊池:家族が日本のオススメの場所に詳しくて、リストがあるので、ソンモさんが困った時はぜひ私からも情報を提供させていただきたいです。

――ソンモさんは前回Kstyleのインタビューで「日本でもっといろいろな活動をしてみたい」と話していましたが、今回ドラマ出演が決まりました。着実に実現していますね。

ソンモ:明日から「ランサム」という映画で、「第15回沖縄国際映画祭」に行かせてもらうのですが(日付は取材時)、その後は九州に行って、移動しながら東京に戻ってミニライブツアーができるので、立て続けに日本で活動できてとても嬉しいです。ファンの皆さんの支えがあって、叶っていっています。


――では最後にKstyleをご覧の皆さんにメッセージをお願いします!

菊池:日本の食文化を、おでんを通してきちんと紹介していますので、日本の風情も楽しんでいただきたいと思います。

ソンモ:「婚活食堂」は深夜に放送されるドラマですが、皆さんのすいたお腹と心を満たしたいなと思っています。楽しみにしていてください。



取材:中村梢 / 撮影:朝岡英輔

■放送情報
真夜中ドラマ「婚活食堂」<4K制作ドラマ>
2023年4月15日(土)より放送中
BSテレ東 毎週土曜深夜24:00~24:30
テレビ大阪 毎週土曜深夜1:00~1:30(深夜25:00~25:30)

原作:「婚活食堂」山口恵以子(PHP文芸文庫)
主演:菊池桃子
出演:渡辺いっけい、ソンモ、丘みつ子、渡部秀、高山猛久、都丸紗也華、綺咲愛里 ほか

制作:BSテレ東 / クープ
製作著作:「婚活食堂」製作委員会 2023

<あらすじ>
元・人気占い師の恵が女将として一人で切り盛りするおでん屋「めぐみ食堂」。今は占い師としての力を失っている恵だったが、結婚の様々な悩みを抱える常連客と接するうちに、“男女の縁“が見えるようになる。その良縁・悪縁を見極める恵のアドバイスにより、「めぐみ食堂」の客たちは幸せを掴んでいく。新たな出会いの春を応援する、ハートウォーミングな縁結びグルメドラマ。

「婚活食堂」公式HP:https://www.bs-tvtokyo.co.jp/shokudou/

■ソンモ 公演情報
「SUNGMO Birthday Event 2023」
日時:6月15日(木)
・昼公演 開場13:15 / 開演14:00
・夜公演 開場17:45 / 開演18:30

会場:SHIBUYA PLEASURE PLEASURE(東京都渋谷区道玄坂2丁目29番5号 渋谷プライム6F)

詳細はこちら:https://sungmo-official.jp/contents/635205

記者 : Kstyle編集部