HYBEバン・シヒョク議長、SM買収中止の理由明かす…アーティストやファンに謝罪も「眠れないほど悩んだ」(総合)

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HYBEのバン・シヒョク議長が、SMエンターテインメント買収を中断した理由を明かした。

本日(15日)午前、ソウルプレスセンター国際会議場で「HYBE バン・シヒョク議長招待寬勳(クァンフン)フォーラム」が開催された。

彼は「いつの間にかK-POPを代表し、このような場でマイクを持つ時まで来たが、実は僕は音楽が好きな作曲家であって、僕が直接事業をすると思ったことはなかった。創業する1年前まで、どんな時でも事業は絶対にしないと、僕の上司で最も親しい友人のパク・ジニョン(J.Y. Park)さんに公言していた」と伝えた。

また「そんな僕がBIG HITエンターテインメントを創業し、18年も事業をしてきた。韓国で最も時価総額が高いエンターテインメント会社の議長を務めているなんて、人生は本当に分からないものだと思う」と付け加えた。

バン・シヒョク議長は「僕は長く音楽がしたかった。だけど、作曲家は本質的にフリーランスなのでずっとやりたいからといってやれるものではない。年をとっても僕をずっと雇ってくれる会社を作ろうという不純な意図で会社を始めた。僕がこの会社からいなくなっても、空席が見えないようにすべきだとも気づいた。それが5年後でも10年後でも、バン・シヒョクの次を準備することに心血を注いでいる。社内の多くのプロデューサー、クリエイターを育成し、マルチレーベルシステムを構築してきたのがその結果だ」と伝えた。

また最近、SMエンターテインメント買収を試み、中断した心境も伝えた。HYBEは2月10日にSMの筆頭株主だったSMエンターテインメントのイ・スマン元総括プロデューサーの持ち分14.8%を買収し、SMの筆頭株主になったが、SMの現共同代表(イ・ソンス、タク・ヨンジュン)を筆頭にした経営陣、SMと戦略的パートナーシップを締結したKakaoエンターテインメントと熾烈な攻防を繰り広げ、3月12日に内外の要素を総合的に考慮し、SM買収を中断すると発表した。

SMの買収そして中断に関して質問されると、バン・シヒョク議長は「もちろん聞かれると思ったけど、最初の質問としてSMが出るとは思っていなかった」と笑った。

彼は「HYBEがSMの買収を考えはじめたのは、皆さんも噂で聞いたことがあると思うけれど2019年頃だ。その時、すでに静かにオファーしたため記事にはならず、噂の段階でとどまっていた。2回のオファーを断られたのも事実だ。内部では賛否両論があった。賛成意見は、公開的に話したこともあるが、グローバル成長の動力としてK-POPにおける規模を大きくする必要があるということで、反対意見は、その資金ならグローバル市場でより未来的に、革新的に使ったほうがいいという意見だった」と伝えた。

そんな中、買収を決めたきっかけとしてはイ・スマン元総括プロデューサーからの突然の連絡と、それによる戦略の変化があったという。バン・シヒョク議長は「昨年中旬、もっといい機会がこちらに訪れた。もう一度買収の話があり、個人的に議長としてもっと未来志向的に見たいと思った。SM買収が僕達に今必ず必要なのかは確信がなかった。その後、僕達に突然イ・スマン元総括プロデューサーから連絡があって、持分の購入意向を質問された。内部で短い討論があったが、以前買収を反対していた要素がかなり消え、今なら買収してもいいと思って決めた。イ・スマン元総括プロデューサーの持分を平和に買収できると思った」と説明した。

また「その後、市場がヒートアップし、思った以上に熾烈な買収戦は僕達も予想外のものだった。ずっとSMについて考えてきたので明確な価値はあるけど、ある時その価値を超えたと思った。その時から悩み始めた。最後まで買収すべきか議論が始まった。HYBEの株主の価値を毀損し、市場の秩序を揺るがしてまで、戦争と考えてまで入るわけにはいかないと結論づけた」と伝えた。

また「買収費用は、外部からだと数字だけが見えるが、買う立場からは買収にかかる有形・無形の費用がずっと大きく感じられる。企業統合の過程で多くの時間や努力、構成員の感情的な労働も必要なので、それを考えた上で買収を選択するのは正しくないと判断した。本来のロードマップにあった通り、グローバルにやっていこう、革新的な企業にもっと投資する方向で意思決定した」と付け加えた。

HYBEがKakaoとの買収戦で完全に負けたのではないかという冷静な評価もある。バン・シヒョク議長は「先週末、BoAさんが20周年記念コンサートを開催した。まず『おめでとう』と伝えたい。K-POPをここまで導くことにおいて、事務所がとても大きな役割を果たしたのは事実だ。しかし、どんなに事務所が貢献したとしても、事業の中心になって仕事を全うし、産業全体をリードしたのはアーティストである事は誰も否定できないだろう」と述べた。

彼は「実は人々が戦争として見ている今回の買収について、刺激的な話が横行する中で、アーティストたちは不安な中でも本業を忠実にこなし、ファンもその場でアーティストを支えて応援した。Kakaoも僕たちも、アーティストによりいい環境を提供したいと思って買収を始めたが、実際の過程ではK-POP、アーティスト、ファンに配慮できなかったと思う」と打ち明けた。

また「買収そのものについて、個人的には戦争と思っていなかったのですごく頭を抱えたりはしなかったが、マネジメントをしている人間としてとても悲しかった。まず、申し訳なかった。僕たちの本質はアーティストとファンの幸せなのに、ここまで彼らが苦しむ環境になるのは、本当に正しいのかと寝れないほど悩んだ。この場で、申し訳なかったと伝えたい」と謝罪した。

彼は「買収を勝敗の観点から見る事は同意できない。もちろん、世論や他人はこれを興味本位で見ることもできるだろう。勝敗があると思うだろうけど、買収は誰かに勝ちたいという意地で決めてはいけない。合理的に、僕たちの未来に相応しいかを考え、究極的にこれが株主の価値を既存しないか、上場企業として悩むべきだ」と明かした。

また「僕たちが入って、ずっと問題になっていたSMのガバナンス改善に貢献でき、満足している。また、HYBEらしい選択をしたことにも満足している。僕がこう言っても(勝敗ではないと言っても)、『負けたけどよく戦った』と思う方も多いだろう」と言い、笑った。

バン・シヒョク議長は「今回の買収で撤退し、僕たちは未来の時代に最も重要な部分であるプラットフォームについてKakaoと合意できたので個人的にはとても満足している。勝敗をどうしても基準にしたい人には、こう申し上げるのが最も適切な答えかと思う」と付け加えた。

また「大きさの問題ではなく、無視できない存在になろうというのが僕たちの最初の目標だ。集めたレーベルを効果的に活用できる方式、思った以上に多くの企業の買収、投資の発表が年内にあるだろう。それらを通じて、アメリカで存在感のある企業に成長していく計画だ」と今後についても伝えた。

・HYBE、SM買収中止を電撃発表…Kakaoとの対立終了へ

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記者 : ファン・ヘジン