ユ・ヨンソク、映画「マイ・ハート・パピー」から受けた影響とは?変化を明かす“捨て犬を飼うことになった”(総合)

MYDAILY |

写真=マイデイリー DB
俳優のユ・ヨンソクとチャ・テヒョンが真正性のある熱演で、温かい笑いと感動を予告した。

15日午後、ソウル龍山(ヨンサン)区CGV龍山アイパークモールで映画「マイ・ハート・パピー」のマスコミ向け試写会が行われ、キム・ジュファン監督、ユ・ヨンソク、チャ・テヒョンが出席した。

同作は、“飼い主人生”ログアウトの危機に直面したミンス(ユ・ヨンソク)と、人生そのものが危機であるジングク(チャ・テヒョン)、2人が愛犬ルニーの完璧な執事を探すために面接を始め、思いがけない出会いを続けていく物語だ。

自身の経験を基に脚本と演出を手掛けたキム・ジュファン監督は、前作「ミッドナイト・ランナー」で見せた2人の男のストーリーから、2人の兄弟のストーリーに発展させ、より一層共感できる家族のストーリーを届ける。

ユ・ヨンソクとチャ・テヒョンは、2008年に韓国で放送されたドラマ「総合病院2」以来、約15年ぶりに再会し、さらにアップグレードしたブロマンス(男同士の友情)を披露する。

この日、キム・ジュファン監督は「映画を準備しながら、捨て犬保護センターでインタビューを行ったが、心の痛む話をたくさん聞いた。人々に知らせたら、変わったり良くなるだろうと思われる部分があって、作品に反映しようと思った。愛犬を思う気持ちに集中して作った」と真正性を強調した。

劇中、ユ・ヨンソクは愛する存在たちと家族の完成を夢見るミンス役を演じ、熱演を繰り広げた。彼ならではの温かい雰囲気と純粋さで、ルニーと恋人のためなら何でもするサランクン(恋人に夢中な人の意味)としての一面を披露する。

ユ・ヨンソクは「愛犬たちが登場するワンカット、ワンカットがなぜこんなに心を動かすのか……。僕が出演した作品にもかかわらず、観ながらどうしようもなく涙が出た」と作品に夢中になった姿を見せた。

彼は「幼い頃から家で子犬を飼っていて、いつも子犬たちと過ごしてきた。しかし、可愛い子犬たちはいつもそばで一緒に生活していても、人生を生きていく速度が人間とは異なるので、やむを得ず見送らなければならない瞬間が来てしまう。そのような瞬間があまりにも大変だったので、考えないようにして過ごしてきた」と嗚咽した。

すぐに涙を止めたユ・ヨンソクは「今作を撮影する時は、犬を飼っていなかった。見送る過程があまりにも大変だということを知っていたから。撮影が進んで、捨て犬のシーンを撮りながら、確信するようになった。見送る時は大変だけれど、助けになれる犬がいたら、連れてきて一緒に過ごそうと。それから約1年後、捨て犬の“ユタ”を飼うことになった。今作の影響が大きかった」と明かした。

また「撮影しながら一番驚いた瞬間は泣くシーンで、ルニーが来て抱かれるシーンを撮る時だった。他のシーンは僕がルニーを呼んだり、おやつで関心を引き寄せて撮影したけれど、泣くシーンは何の演出もなく、僕が泣いている時にルニーが自ら駆けつけてくれた」と振り返った。

さらに「今作の出演オファーを受けて、シナリオをじっくり読ませていただいたが、今作は断ってはいけないような気がした。今作のメッセージと真心さえしっかり伝われば、それだけで良いと思って、参加した。僕にとって格別な作品として記憶に残ると思う。今作の小さなメッセージと真心を受け取っていただきたい。必ずしも犬を飼っている方でなくても、家族の意味を再び考えるようになる映画になっているので、心温まる作品だ」と愛情を表した。

チャ・テヒョンは野心を持ってオープンしたカフェが潰れてお金に困っているが、義理だけは最高であるジングク役を演じた。ジングクは素晴らしい人柄で、ミンスにとっては従兄弟だが実兄に負けない存在となり、共にする旅の終わりには計画にもなかった執事ライフを始める。

彼は今作について「最近の観客の方々はスピーディー展開、刺激的な作品に慣れていると思う。僕たちの映画はそうではないため、そのような部分が短所のように思われるかもしれないが、確かに今作の大きなメリットは、雰囲気がかなり異なるという点だ。とても意味のある映画なので、十分に癒やされると思う。そして一番重要なのは、とても可愛いということ、それが一番のメリットだ」と自信を示した。

ユ・ヨンソクとチャ・テヒョンが主演を務めた映画「マイ・ハート・パピー」は、韓国で3月1日に公開予定だ。

記者 : キム・ナラ