ペ・ドゥナ&キム・シウン、映画「あしたの少女」出演の感想を語る“実際の事件がモチーフ…重苦しかった”

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写真=ツインプラスパートナーズ(株)
「あしたの少女」が、世界のすべてのソヒに癒しを届ける。

1月31日、ソウル龍山(ヨンサン)区CGV龍山アイパークモールにて映画「あしたの少女」のマスコミ向け配給試写会が行われ、チョン・ジュリ監督、ペ・ドゥナ、キム・シウンが出席した。

同作は、コールセンターに現場実習へ行くことになった女子高生のソヒが体験する事件と、これを調査する刑事ユジンが同じ空間、違う時間の中で向き合うことになる強烈な物語を描く。2017年、全州(チョンジュ)の大手企業の通信会社のコールセンターの現場実習に行った高校生が、3ヶ月で自ら極端な選択をした事件をモチーフにした。

韓国映画としては初めて「カンヌ国際映画祭」批評家週間の閉幕作選定をはじめ、「第42回アミアン国際映画祭」3冠、「第26回ファンタジア国際映画祭」2冠、「第23回東京フィルメックス」の審査委員特別賞受賞、「第59回台北金馬影展」の公式招待などの成果で注目を集めている。

チョン監督は「1年前、真冬に一生懸命に撮影した。1年が経って、まだ冬のうちに韓国で公開することができて嬉しく、感謝している」とし「実際の事件をモチーフにした。コールセンターの環境や構成要素、条件はなるべく事実的に収めようとした」と説明した。

また「今、この事件に言及しなければならない理由は、とても遅くなったが、今知ったからだ。前後の背景を調査する過程で、たぶん私にもその事件が繰り返される責任があるのではないかと思った」と付け加えた。

「あしたの少女」というタイトルについてチョン監督は「ソヒの次にユジンが登場する。この事件がソヒだけの話で終わらず、なぜずっと繰り返さなければならないのか、と聞きたい自分の気持ちを収めた」とし「多くのソヒがその映画を通じて人生を続けていくことを祈る」と述べた。

チョン監督は劇中のユジンについて「私も知らなかった事件を着実に取材してきた記者と同じだ。SBS『それが知りたい』を通じて、この事件について知ることになった。その後、資料を探す中に、社会が集中する問題ではないのに、昔からずっとこの問題について指摘し、声を出してきた方がいた」と思い出した。

ペ・ドゥナをユジンとして選んだ理由を聞くと「とても難しい役割だ。感情を表現するのは、私の想像を超える繊細さが必要だった」とし「最初から彼女じゃないといけなかった」と答えた。

ペ・ドゥナは久しぶりに警察署に復帰し、ソヒの足跡を調べる刑事ユジンに変身した。映画「私の少女」以来、チョン監督と再会した彼女は「題材と作品中のメッセージに魅了した」と出演を決心した理由を明かした。

「誰でも出演しただろう」とし「強い絆が感じられた。厚い友情が芽生えた。長い間考えて悩んで、時間が経ったにも関わらず、私をまた選択してくれて信頼が深まった。とてもいい時間だった。監督さんのファンになった」と述べた。

そして「当時のその事件を取材した、記者の気持ちで演技した。ユジンは刑事だが、『それが知りたい』のプロデューサーの気持ちになりたいと思った。実際に撮影に入ったら、重苦しくて絶望的だった。取材のためにコールセンター、学校、教育庁に行ったが、無気力になって侮辱を感じた」と語った。

キム・シウンは卒業を控えて現場実習に行く平凡な高校生ソヒ役に扮した。彼女は「世界的に注目されるとは思わなかった。韓国の情緒が強いと思っていた。だが、実際に海外に行ってみたら、韓国だけの問題じゃなかった。海外でも数多くのソヒが存在していた。いいシナリオを書いて、一緒にしてくれた監督さんに感謝する」と、初の長編映画でカンヌ映画祭に進出した感想を伝えた。

キム・シウンは複雑なソヒというキャラクターについて「最初にはソヒはダンスが好きで、好き嫌いがはっきりした性格だった。しかしコールセンターの現場実習に行って、徐々に孤立する過程を経験する。撮影中に大変な瞬間が多かったが、監督さんに色々助けてもらった」とし「ソヒの感情に重点を置いた」と述べた。

「あしたの少女」は韓国で2月8日に公開される。

記者 : ヤン・ユジン