J․Y․ Park、60歳まで現役宣言!7年ぶりに日本公演を開催…共演するNiziUへの想いとは?

Kstyle |

©JYP Entertainment
TWICEやNiziUのプロデューサーとして知られるJ.Y. Parkが、1月28日と29日の二日間に渡り、横浜・ぴあアリーナMMで『J.Y. Park CONCERT 'GROOVE BACK' IN JAPAN』と題した単独公演を開催する。2016年1月に行った「J.Y. Park Naughty Party "STRIP"」(@渋谷・NHKホール)以来、7年ぶりとなる公演に先駆け、彼が日本のメディア取材に応じてくれた。


「Nizi Project」後に訪れた大きな変化とは?

インタビューの冒頭、まずは7年前のコンサートの様子をこう振り返った。

「日本に限らず、僕のファンの方は年齢の高い方が多いので『リアクションに“照れ”があるのでは?』と思っていました。でも、公演の終盤では、皆さんが本当に情熱的にリアクションして下さり、『(ステージと客席が)一つになってる』と感じ、それが印象に残っています」

あれから7年が経過し、J.Y. Parkの日本での知名度は爆上がりを見せる。2019年から2020年にかけて行われたオーディション「Nizi Project」がテレビで放映されると、優しくも厳しく参加者に寄り添い、丁寧かつ的確にアドバイスする姿が視聴者の胸を打ち、「新入社員が選ぶ『理想の上司』総合ランキング」の男性上司部門第5位にもランクイン。指導者のあるべき姿を体現するプロデューサーとして圧倒的な支持を集めたのだ。

「Nizi Project後、最も変わったこと、それは日本のファンに気づかれるようになったことです。空港の入国審査でパスポートを差し出すと、驚いて顔を見られたこともありましたし(笑)。空港で、ファンから訪日の目的を聞かれて、『Nizi Projectで来ました』と答えると、『頑張って下さい、応援しています!』と声をかけられたり。街中では『一緒に写真を撮って下さい』とお願いされることが多いので、お酒に酔って顔が赤くなっているとき以外は応じています(笑)。そして、『Nizi Projectを見て、感動しました』と言って下さる方が多いんですね。ただ『面白かったですよ』じゃなくてね……それがすごくありがたいと感じました。このように街中でも知られるようになったのだから、(今度の公演の)コンサート会場の雰囲気がどうなるのかなと期待しています」

©JYP Entertainment
オーディションは朝の情報番組『スッキリ』で放映されたことも功を奏して爆発的な反響を呼び、2020年末、1万人の中から選ばれた9人がガールズ・グループ“NiziU”としてデビュー。今では華々しく活躍している。

「日本ではそんなに短期間にスターになれるわけではない、と知っています。そして、僕のような海外のプロデューサーが、日本のアーティストと組んで何かをすることに対し、日本の皆さんがどう受け止めてくれるだろうか、確信が持てなかったため、これほど大きな反響をもらえるとは全く予想していませんでした。『ただ、失敗さえしなければ、いい』――そんな想いで臨みました。日本でのK-POP熱の高まりは二つの意味で感じています。僕は会社の経営もしているので、数値で感じていますし、日本に来れば『以前とは全く違うな!』と肌でも感じています。NiziUの東京ドーム公演でもそう感じましたしね。彼女らが女性アーティスト史上、最速でそのステージに立てたのは、驚くべきことと思い、信じられませんでした」

番組での、丁寧にゆっくり語り掛ける日本語でのアドバイスは参加者だけでなく、視聴者のハートをつかみ、彼の日本語トークもこのプログラムの見どころとなった。

「Nizi Projectが始まる前、日本語はほぼ出来ませんでした。前回のコンサートでも、日本語での挨拶は文章を丸暗記して話していましたし、飲食店でお水を頼むことも出来なかったんですよ(笑)。だから、『拙い日本語でNizi Projectを進行すれば、感情が伝わらないんじゃないか?』って、周りのスタッフが心配してくれたんですね。でも、まずは1年間日本語を勉強してみて、本番で出来なかったら、止めようという気持ちでスタートしました。最初にやったこと、それはひらがな、カタカナの読み書きは諦めて、番組収録中に想定される言葉、この参加者にはこんな言葉をかけるだろうという文章を120個チョイスし、それを集中的に習うことでした。それを音で覚えて、120の言葉を組み合わせながら、日本語で話していったわけです。それを1年続けていたら、なんとなく出来るようになって……。問題は、僕が街に出ると、日本のファンの皆さんが『J.Y. Parkは日本語が上手だ』と勘違いして、日本語で声をかけてくれること。それが本当に困りました(笑)」


80年代グルーヴの伝道師として世界を巡る

©JYP Entertainment
昨年11月に2年ぶりとなる新曲「Groove Back」をリリースしたJ.Y. Park。自分でプロデュースした楽曲で世界を躍らせてきた彼が、今度は自ら、バルセロナ、バンコク、ロサンゼルス、サンパウロ、ソウルと世界5都市に出向き、この曲でダンスチャレンジにトライ。今、J.Y. Park流グルーヴ・サウンドが全世界78臆人の腰を揺らしている。

「最近の音楽には80年代の音楽にあったグルーヴ感が欠けていると感じます。だから『Groove Back』には、80年代の音楽、文化に対する恋しさ、当時の音楽を愛するミュージシャン、J.Y. Parkとして『あの頃のグルーヴが戻ってきてほしい』と言う気持ちを込めました。ダンスチャレンジで世界を訪ねたのも、全世界にグルーヴが不足していると感じたからです。最近のダンスをみていると、皆、主に手と足だけを使っていますよね。でも、僕のダンスは体全体を使って、体を回すように踊っています。実際、80年代、90年代のダンスもそうでした。コンサートでも、この曲で皆と一緒に踊れるよう、その場でレッスンする時間を設けます!」


日本公演はココに注目!!

©JYP Entertainment
そんな世界を躍らす名伯楽なグルーヴ・マスター、J.Y. Parkの日本公演までもうすぐ! お楽しみポイントを惜しげもなく、教えてくれた。

「韓国でも12月に『GROOVE BACK』と言う単独公演をやりましたが、今回は単なるその再演ではありません。日本公演のためだけに真心を込めて準備した曲が9曲あります。そのため、リハーサルも1からやり直しました。その中にはKUWATA BANDのカバーを含め、日本の曲もあります。ただ、それは“日本の公演だから”歌うわけではありません。僕がミュージシャンとして成長する過程で大きな影響を受け、実際に僕がその曲を好きだから歌うんです。80年代の日本の曲から本当に大きな影響を受けました。

また、ライブは生バンドで演じるだけでなく、事前に録音した音は一切使いません。事前に録音した音をバンドに合わせると、即興で少しテンポを速くしたいと思ったり、構成を変えたいと思った時に対応出来ないんですよ。その日の気分でテンポを変えたり、いきなり、サビを繰り返したり、そうするためにも、完全生バンドで演じます。バンドの皆は、コンサートの最初から最後まで僕の表情をチェックしなきゃいけないから、大変です(笑)。それで、ライブ後は、美味しい焼肉をたくさんご馳走しています(笑)」

また、この公演にはNiziUもゲスト出演し、両者のコラボレーションも大きな話題を集めることになるだろう。

「NiziUには、私がこれまで手掛けてきたアーティストたちと同じく、『誇らしい、よくやった』という想いを感じています。今後は僕を“共に歌うアーティスト”“一つのステージに立つ同僚の歌手”と思ってほしいし、この公演が、そう思ってもらう機会になってほしいですね」


K-POP界のトップランナーでいる理由は勤勉と努力

©JYP Entertainment
1994年にソロ・デビューし、来年ソロ・デビュー30周年を迎える彼はプロデューサーとしてだけでなく、1人の歌手として、「60歳になってもダンス歌手を続ける」と宣言。そんなエネルギッシュな活動は、ストイックなまでに自らを律する信念に支えられていた。

「どんなに親しい仲であれ、自分以外の誰かに心を寄せて、応援するのはそんなに容易いことではありません。だって、人間は利己的な生き物ですから。でも、ファンの方は心を込めて応援してくれる。だから『ファンの皆さん以上に、自分はもっと勤勉であるべきだ』と胸に刻んでいます。勤勉に頑張って生きている証左として、『60歳まで最高のステージをお見せします』と皆さんに約束してきたわけです。そこには『僕のステージをお見せすることで、ファンの皆さんがパワーをもらって元気になってほしい』と言う願いもありました。また、若いアーティストが歌手の道を歩む際、人気の有無にかかわらず、様々な困難が待ち構えていると思います。そんな時、言葉のアドバイス以上に、僕の生きざまを見てもらうことで、後輩に一つの道を示したい。そして、健康であること、規則的な生活を送ること、正しい生活態度を持つことの大切さを気づけるようにしてあげたいと思っています。“60歳まで現役のダンス歌手”という、30代の頃から漠然と思っていた遠い将来が現実のものとして近づいていて、あと9年でその年を迎えます。カウントダウンの時期にさしかかっていると言えますよね。これまで『最高のステージをお見せする』というファンの皆さんとの約束を、ずっと守り続けることができて、本当に良かったなと思っています」

最後に、夢を叶える若者のサポートをしてきた彼が「夢を叶える秘訣」をこう明かしてくれた。

「私自身、デビューしてから今日まで、常に最高のポジションにいたわけではありません。私は誠実に一生懸命、絶えず努力をしてきましたが、歌手人生を歩む中で『悔しい』と思ったことも多々ありました。だから、諦めることなく、人生を長い目で見て努力し続けること、それが秘訣だと思います」

取材:きむ・たく

■公演情報
「J.Y. Park CONCERT ‘GROOVE BACK' IN JAPAN」

【会場】
ぴあアリーナMM

【日時】
1月28日(土)OPEN 17:00 / START 18:00
1月29日(日)OPEN 15:00 / START 16:00
※スペシャルゲスト(両日共):NiziU

【座席・チケット】
SS席 14,800円(税込)
イベント割適用価格:12,800円(税込)

S席 12,800円(税込)
イベント割適用価格:10,800円(税込)

*先行予約各日お1人様5枚まで
*4歳以上はチケットが必要となります。
*本公演は、イベント割の割引適用対象となります。

【チケット情報】
いよいよ1月14日(土)10時から一般発売スタート!
・イープラス https://eplus.jp/jypark/
・チケットぴあ https://w.pia.jp/t/jypark-ykh/
・ローソンチケット https://l-tike.com/jypark/

【お問合せ】
SOGO TOKYO 03-3405-9999
*祝・日を除く平日12:00~13:00/16:00~19:00

イベント特設サイト:https://jypj-store.com/pages/jyp-gbj

記者 : Kstyle編集部