パク・ウンビン、来日インタビュー!「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」大ヒットも“本当に人気がありますか?(笑)”

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昨年11月17日、日本での初めてのファンミーティングのために初の公式来日を果たしたパク・ウンビン。「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」の世界的大ヒットによって今や大変な人気のトップ女優となったが、本人はいたって気さく。ドラマの中でヨンウが同僚を「春の日差しのようなひと」と形容する名場面があったが、パク・ウンビン自身がまるで春の日差しのようだった。

柔らかくてあたたかくて、ユーモア精神にあふれていて、時折はさみこむ日本語がなんとも言えず可愛らしくて。待ちに待ったファンミーティングを直前に控えた、笑顔いっぱいのインタビューをお届けする。

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――Kstyleでは以前「恋慕」のあとにインタビューさせていただきました。今日はよろしくお願いします。

パク・ウンビン:よろしくお願いいたします。(差し入れを受けとって日本語で)ありがとうございます! いっただきま~す。

――まずは日本での初ファンミーティングおめでとうございます。

パク・ウンビン:(日本語で)ありがとうございます。本当に待ちに待った瞬間です。(ガッツポーズをしながら日本語で)やっと!

――日本語がおわかりになるんですね?

パク・ウンビン:高校時代に第二外国語の授業で勉強したんですが、もう忘れていると思っていました。ですがまだ少しずつ残っていることが、日本に来てみてわかりました(日本語で)ちょっとだけです(笑)。

――日本に来たことは?

パク・ウンビン:福岡には来たことがありましたが東京は初めてです。こうして個人的ではなく、公式な日程で来日できたのは、私のことを好きでいてくださるたくさんの皆さんのおかげです。お会いできることを嬉しく思います。
 

日本での初イベントにガッツポーズ「やっと!」

――どんなファンミーティングにしたいですか?

パク・ウンビン:日本のファンの皆さんに対面でお会いするのは初めてなんですが、中には私が子どもの頃からずっと声援を送り続けてくださった方々もいるんです。ついに明後日お会いできるので、皆さんのために私が好きな映画「カノジョは嘘を愛しすぎてる」のOSTの挿入歌「ちっぽけな愛のうた」を準備しました。「キミとボクが出会えたこの奇跡、心から感謝してるよ」という歌詞が気に入ってこの曲を選びました。上手に歌えるかわからないですが、皆さんにこのフレーズを伝えたいので、ベストを尽くして日本語で歌います。

――以前から応援してくださっている日本のファンがいるんですね。

パク・ウンビン:はい! 「太王四神記」の頃から応援してくださる方々がいらっしゃいまして、その後「秘密の扉」などの作品でも増えました。私も一緒に成長してきたような気持ちです。

――こんなに素敵なウンビンさんに日本で会えて幸せです。そういえば「今日からウンビンさんが日本にいるから日本の空気が美味しい」とSNSで言っているファンの方がいましたよ。

パク・ウンビン:(日本語で)あー、まさか!?(爆笑) はい、来てくださるすべての皆さんに会えることが本当に嬉しいです。ありがとうございます。

――日本でしたいことはありますか?

パク・ウンビン:まずは今夜、スケジュールが終わったら焼肉に行く予定なのでとても楽しみにしています。あとディズニーランドに行きたいのですが、今回は行けるかどうか。次の機会に日本に来たときに、あらためて行くのもいいかなと思っています。
 

日本で即完売も「本当に人気がありますか?(笑)」

――ここからは「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」についてお聞かせください。ドラマが世界中で大ヒットしてグローバルな“時の人“になられた実感はありますか?

パク・ウンビン:私、日本で本当に人気がありますか?(笑)

――あります! ファンミーティングのチケットが追加発売されたり、即完売になったことがその証拠です。

パク・ウンビン:お~。(女優では)なかなかそういうことはないですか?

――とても珍しいです。

パク・ウンビン:(日本語で笑いながら)そうですか~。お~、嬉しい~。最近は韓国の皆さんだけでなく、国境を越えてたくさんの方が愛を送ってくださるので本当に幸せです。自分の人気はなかなか実感できずにいたんですが、こうしてファンミーティングの場所に来ると実感できますね。

――今やウンビンさん以外のヨンウは考えられませんが、ヨンウの髪型はどなたがどのように決めましたか?

パク・ウンビン:「恋慕」の撮影が終わった時点で、私の髪は肘のあたりまであってとても長かったんです。ヘアスタイルによってヨンウの印象もかなり違ってくると思ったので、私と監督と作家さんとでチャットルームを作りまして、何度も話し合いを重ねて、最終的に40cm切ることになりました。だんだん丸くなっていく感がなきにしもあらずでしたが(笑)それによってすごく可愛いヘアスタイルが完成しました。

――とても可愛かったです!

パク・ウンビン:ありがとうございます。

――ウンビンさんの声はとても美しくて素敵ですが、ウ・ヨンウの声はまた違います。ヨンウの声やあのトーンは、自然に沸いてきたのでしょうか?

パク・ウンビン:ヨンウは前例がなく、初めて世の中に登場すると言っても過言ではないキャラクターです。指導してくださった教授からは「自閉スペクトラム症の症例の中で、地球上でウ・ヨンウのモデルになる人はいない」と言われました。だから私も「私だけのヨンウをつくろう」と早い段階で決意することができました。「弁護士でありながら天才の自閉スペクトラム症」というキャラクターを、どのようにどう見せたらいいのか? どんな役作りをしたらいいのか? いろいろと悩んで、やはり私と監督と作家さんとで話し合いながら、苦労して考えた結果が、あのようなヨンウ像になりました。
 

撮影現場でムードメーカーに「やるときはやる!(笑)」

――胸を打つ名場面や名台詞の連続でしたが「細かいけれど特にここに注意して見てほしい」というポイントがありましたら教えてください。

パク・ウンビン:このドラマはヨンウがいろんな人や事件と出会って成長していく物語だと私はとらえました。一話の中にしっかりと起承転結がある。たとえば1話で被告人のチェ・ヨンナンさんにハグされたとき、最初ヨンウはすごく気まずそうにするんですね。けれど最後は自分も相互作用を感じて、ちゃんとそれを受け止めようと努力します。そこだけを見ても「ヨンウが成長しているんだな」ということがわかると思うんです。そういう流れをしっかり掴んでいただければ、不器用でうまくできないことも多いヨンウが、徐々に成長していく過程を描いていることに気づいてもらえると思います。演技をしている私もすごく気持ちがよかったんです。「ヨンウは本当に頑張っていろんなことをやり遂げているな」と思いました。

――共演者との面白いエピソードがあったら教えてください。

パク・ウンビン:とにかく法廷シーンが大変でした。そこだけまとめて撮る日を別に設けるくらい、本当にたくさんの時間がかかって分量も多かったんです。1シーン撮るだけで6~7時間かかっていました。体力も必要だし、お互いに疲れないように気を引き締めて、メンタルをしっかり保ち続けることが本当に大切だったんです。だから誰か1人でもテンションが下がってくると、周りの皆で盛り上げてテンションを上げていました。そういうお互いの助け合いがとても楽しかったですね(相手の襟首をつかんで恫喝するような声色で日本語で)「頑張ってね!」こんなふうに(爆笑)。

――面白すぎる。ウンビンさんはムードメーカーですよね。

パク・ウンビン:(日本語で)はーい、やっぱりやっぱり(笑)。

――撮影現場を引っ張っていく?

パク・ウンビン:(胸を張って日本語で)リーダーです(笑)。

――人からおとなしく見られがちではないですか?

パク・ウンビン:そんなふうによく言われるんですけど、また、そんな部分がなくはないんですが、やるときはやる! という性格ですので(笑)、主役として引っ張っていかなきゃならない場面ではそうしています!
 

ドラマのヒットに喜び「文化を超える文化があるんだな」

――11月には「アジア・パシフィックTV&シネマ賞」のテレビ部門でライジングスター賞を受賞されましたが、感想は?

パク・ウンビン:信じられません(笑)!!

――韓国ドラマは今、海外からの注目がすごいですね。

パク・ウンビン:「恋慕」のときにすごく不思議だったんです。これは韓国の伝統的な時代劇ですよね。それなのに南米のあたり、ブラジルやメキシコでもNetflixで1位だったり、日本でも長く愛していただいたり。そういうのを見て「文化を超える文化があるんだな」と感じました。そして本当にありがたいことに、今はそれが世界中に通じていて、そのための窓もできあがっていると思うんです。私たちが頑張って作った作品が少しでも広く、たくさんの皆さんと共有できることを、俳優として本当に嬉しく思います。

――ウンビンさんは4歳で芸能界入りされましたが、子役時代の夢は? 現在のような成功は予想されていましたか?

パク・ウンビン:子どもの頃から具体的な夢があったわけではありません。壮大な夢を持って、もしもそれが叶わなくてがっかりするのが嫌だったので、夢や計画を持たなかったんです。ただ、いい人になりたい、いい俳優になりたいとは思っていました。そして今の自分を夢見ていたかというと、そんな気もするし、そうじゃない気もします(笑)。でもいずれにしても、今の私が向かっている方向性は気に入っています。

――ずっと仕事をされてきて学業との両立は大変ではありませんでしたか?

パク・ウンビン:やはり同年代の友だちに比べたら忙しい学生でした。でも学生としてのパク・ウンビンを充実させていたからこそ、今のパク・ウンビンがいると思います。当時はつらいこともありましたが、頑張って成し遂げられてよかったと思っています。
 

海外からの反響に感謝「幸せを届けられる俳優になりたい」

――次回作について教えてください。

パク・ウンビン:いま本当にいろんなご提案をいただいていて、まだ何も決められない状況なんです。私としても多様な姿を見せられる機会が増えた分、じゃあ今度は何をお見せしようか悩んでしまって。なので私も、より良い明日の自分に期待していますし、次はどんなふうに皆さんに見ていただけるのか、楽しみにしています。

――では最後に今後の抱負を。

パク・ウンビン:最近は海外の皆さんにお会いすることが増えて、ファンレターをよくいただくんですね。それを読むと、私が演じたドラマのキャラクターを見て、いい影響を受けてくださっている方が多いことがわかりました。これからもファンの皆さんの人生の癒しになったり、慰めになれるような作品をつくっていきたいです。また、それによってずっと皆さんに幸せを届けられる俳優になりたいです。

――今日は素敵なお話をたくさんありがとうございました。ファンミーティングにもお邪魔しますね。

パク・ウンビン:(日本語で)あー、はいはいはい! (手を前に差し伸べて)いらっしゃいませ!

――最後まで可愛い(笑)。楽しいインタビューをありがとうございました。

パク・ウンビン:(日本語で)ありがとうございました。



取材:望月美寿 / 撮影:朝岡英輔

記者 : Kstyle編集部