「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」から「わずか1000ウォンの弁護士」まで…韓国で法廷ドラマがブームに

OSEN |

写真=「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」スチールカット
韓国社会で専門職を持つ人はいつでも羨望の的になる。そのせいだろうか。2022年の韓国のドラマでは、法廷ドラマのブームが巻き起こった。

法廷ドラマが人気を博したのは、2022年が初めてではない。2013年にイ・ボヨン&イ・ジョンソク主演のSBS「君の声が聞こえる」を皮切りに、SBS「被告人」「検事プリンセス」、JTBC「検事ラプソディ~僕と彼女の愛すべき日々~」「ハンムラビ法定」「ロースクール」、KBS 2TV「町の弁護士チョ・ドゥルホ」など、さまざまな作品が視聴者から愛された。

主人公の職業として扱われ、1つのジャンルになるまで、毎年さまざまな作品が公開され、2022年にも視聴者から愛される法廷ドラマがたくさん登場した。

まず、2022年に登場した法廷ドラマだけでも、「アゲイン・マイ・ライフ」「The Empire:法の帝国」「リーガル・クレイジー真剣勝負」「弁論をはじめます。」「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」「ルール通りに愛して!」「なぜオ・スジェなのか」「軍検事ドーベルマン」「わずか1000ウォンの弁護士」「未成年裁判」「ドクター弁護士」など10本以上もある。

このような法廷ドラマは、起承転結がはっきりとしていて、作品を理解しやすいという点、正義を実現し痛快な結末で快感を与えるという長所がある。また男女主人公が力を合わせて問題を解決していきながら、自然に恋愛模様を作っていくことも可能で、最近ではさまざまな法廷ドラマが登場することにより視聴者の選択肢が増えたことも長所である。

「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」は、普通の法廷ドラマのように見えるが、主人公の障がいを題材にして新たな展開を披露した。天才的な頭脳と自閉スペクトラム症を持つ新人弁護士ウ・ヨンウ(パク・ウンビン)がぶつかりながらも真の弁護士に成長するストーリーに、視聴者たちは応援のメッセージを送った。

偏見と先入観を壊して直進するウ・ヨンウに視聴者は熱狂し、偏見を持ったクォン・ミヌ(チュ・ジョンヒョク)は“腹黒策士”、ウ・ヨンウを応援するチェ・スヨン(ハ・ユンギョン)は“春の日差し”と呼ばれ、ドラマに没頭させた。「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」は、第1話0.9%(ニールセン・コリア全国基準)でスタートし、最終話17.5%で自己最高視聴率を記録して終了した。「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」は、単に有終の美を飾っただけでなく、馴染みのないチャンネルENAの知名度も上げた。

ナムグン・ミンは、「わずか1000ウォンの弁護士」でチョン・ジフンに変身して存在感を見せた。実力は断然トップだが、報酬はたったの千ウォン(約100円)をもらうチョン・ジフンの過去史と共に「目には目を、歯には歯を」で応酬するストーリーで、ユーモアと感動を与えた。

その他にもイ・ジュンギ主演の「アゲイン・マイ・ライフ」、ソ・ヒョンジン主演の「なぜオ・ジェスなのか」も10%台の視聴率を記録し、「軍検事ドーベルマン」「未成年審判」は、これまでマスコミではあまり取り扱ったことのなかった軍事裁判、未成年犯罪を描いて好評を得た。

今や単に事件を解決して正義だけを実現しようとする作品は、視聴者の注目を集めることはできない。「なぜ?」と視聴者の好奇心を刺激する物語、結末まで手に汗を握らせる、緊張感溢れるストーリーに関心が集まっているようだ。

新年も新しい法廷ドラマが視聴者のもとを訪れる。“法”と“銭”のカルテルに立ち向かって戦う“お金商売人”ウン・ヨンと“法律技術者”ジュンギョンの痛快な復讐劇を描くSBS「ペイバック」は、韓国で6日より放送がスタートした。また離婚は簡単で、別れは難しい離婚専門弁護士たちの愛と人生の成長期を扱ったGenie TVオリジナル(ENA編成)「私たち、他人になれるかな?」も公開されたばかりだ。

果たして今年は、どんな法廷ドラマが視聴者たちに選ばれるのか注目したい。

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記者 : キム・チェヨン