「財閥家の末息子」チョ・ハンチョル、ソン・ジュンギと再び共演“僕にないものを持っている”

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写真=NOON COMPANY
チョ・ハンチョルが「実際にチン・ドンギのような投資をする方ではありません。ストレスを受けることを避けながら生きる方なので。占いも気にし始めると苦しいです(笑)」と語った。

2022年の最後の2ヶ月を熱く盛り上げたJTBC金土日ドラマ「財閥家の末息子」。劇中、チン・ヤンチョル(イ・ソンミン)会長の次男チン・ドンギ役を演じ、見事な演技を披露した俳優チョ・ハンチョルに会った。「“高い視聴率”も重要ですが、“良いドラマ”として愛されて嬉しいです」という彼の表情は、インタビューの間ずっと明るかった。

彼は「とても嬉しかったです。愛されるとは思いましたが、予想を超える人気だったので。良いドラマになるとは思っていました。(撮影後、本放送を)観て、さらに満足しました。撮影の時もすごく楽しかったです。普段撮影現場の中で、僕は年が上の方ですが、今回の作品は同年代、先輩方が多いドラマだったので、演技しやすかったです。面白かったですし、刺激もあり楽しかったです。また、ドラマを視聴者の目線で観ても、興味深かったです。最近は『16話でも長い』という時代になりましたが、今回16話という長いプロジェクトを行い、しっかりとしたドラマに仕上がり、良い予感がしました」と語った。

同作は、財閥一家のリスクを管理する秘書のユン・ヒョヌ(ソン・ジュンギ)が、自身を殺した財閥家の末息子チン・ドジュン(ソン・ジュンギ)として生まれ変わり、成長して復讐するストーリーを描くファンタジードラマだ。チョ・ハンチョルが演じたチン・ドンギは、チン・ヤンチョル会長の事業家であるマインドと回転の速い頭脳を受け継いだが、次男として生まれたため、後継者争いから押し出され、心に悲しみを持ったキャラクターだ。

彼は「チン・ドンギを演じながら、『(実在している)どのような人物を参考にしたのか?』という質問をたくさんいただきますが、むしろ参考にした人物はイ・ソンミンさんでした。僕は息子ですから。そして、次男ということに集中しました。人の性格を構築する上で、最も決定的に影響を及ぼす要素が『何番目に生まれたのか』だそうです。チン・ドンギが次男だということに集中していたら、ずっと顔色を伺うキャラクターを作ることができましたし、そういう部分が面白かったです。すぐに怒る父親の前で、一喜一憂するような姿をイメージしました」と、役への愛情を表わした。

作品が得た熱い反響に対して、家族の反応も面白かったという。彼は「1人の息子と1人の娘を育てていて、娘が第2子なので、このような話をたまにします。末っ子が感じる悲しみがあると(笑)。一昨日は娘がいきなり『パパが有名になったみたい』と言うんですよ。『少し変わったような気がする』と言われました。実際、俳優たちはそんな反応をあまり感じないんです」と、娘の反応を伝えた。

tvNドラマ「ヴィンチェンツォ」に続き、再び共演したソン・ジュンギに対する、確固たる信頼についても打ち明けた。

彼は「2人ともほぼ同時期に(ドラマ『財閥家の末息子』に)キャスティングされたようです。『お前、あれをやるんだって?』と、話をした記憶があります。『ヴィンチェンツォ』で共演した時の記憶がとても良かったですし、楽しく撮影することができました。僕は彼がとても好きです。彼は同僚から見ても、1人の人間としても、僕が持っていないものをたくさん持っている人であり、弟です。僕は少し気が弱いですが、彼はとてもかっこいいです。『ヴィンチェンツォ』の時も、熱いというか、正義感を持っているというか。僕は自分のことをするだけでも大変なのに、彼は違いました。それが主演として必要な素質かもしれません。現場の雰囲気も作ってくれる人です。そのような面で卓越しています。『ヴィンチェンツォ』で共演した俳優たちのチャットルームで、今もその集まりを促す人はソン・ジュンギさんです。ですので、僕たちの中で彼のあだ名は“ソン班長”です」と明かした。

最後に作品のように、ある瞬間に再び戻ることができるとしたらいつに戻りたいか、という質問に、しばらく悩んだチョ・ハンチョルは「絶対に戻らなければならないのであれば、結婚する少し前に戻りたいです。演技をする人はみんな同じですが、結婚して(経済的に厳しくて)妻が大変だったと思います。もう少し良い環境で結婚生活ができて、子供たちを育てることができていたら、という気持ちがあります。(今も妻に)申し訳ない気持ちです。もし戻るなら、2002年のワールドカップの時に結婚したので、その前に戻って、お金も稼いで、ワールドカップも楽しみたいですね(笑)」と、妻への愛情を示した。

記者 : イ・スンギル