「シュルプ」ユ・ソンホ、初の時代劇で先輩キム・ヘスの息子役を熱演“光栄だった…この1年間は21歳の僕の記録”

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写真=マイデイリー DB
「プロデュース101」出身で俳優としても活動しているユ・ソンホが「最初からケソン大君に魅了されました。『ケソン大君、やりたいです。自信あります。信じてください』と言ったんです」と話した。

最近韓国で放送が終了となったtvN土日ドラマ「シュルプ」は、子供たちのために気品を捨て、トラブルメーカーの王子たちのために激しい王室教育に飛び込む中殿イム・ファリョン(キム・ヘス)の波乱万丈な宮中奮闘記を描いた作品だ。

劇中でユ・ソンホは、ファリョンの4人目の息子であるケソン大君に扮した。彼は母に最も優しい息子であり、トラブルメーカーである大君の中で、最も信用できる息子だ。しかし、同時に廃殿に女性のチョゴリ(韓服の上着)を用意して、唇に口紅をつける女装家という秘密を隠している人物でもある。

彼は「自分がケソン大君だと思って演じるのが最も重要だと思いました」と強調した。しかし、女装がバレてしまう第2話のエンディングシーンのため、ビジュアル的に気を使わなければならなかったという。髪を伸ばしてメイクをする過程で、朝鮮時代の化粧についても勉強し、体が大きく見えると感じて、体脂肪よりは筋肉を減らそうとしたと明かした。今は元に戻ってきたが、撮影当時は体重を4~5㎏減量したという。

ケソン大君役のため準備したことについて聞くと、彼は「宮で暮らしているケソン大君は、アイデンティティを隠さなければいけませんでした。秘密がバレたら命が脅かされるためです。最大限に隠そうと意図したディテールがあります。作品のあちこちでそのディテールを見つけられると思います」と付け加えた。

目立たない細かいディテールも気にするほど、彼はケソン大君に情熱を注いだ。それもそのはずで、オーディションに参加した頃から彼の目標はケソン大君一つだった。アイデンティティも作品の流れも知らなかった、台本の一部だけを見た頃から、キャスティングが確定されて撮影が終わる日まで……。

ユ・ソンホは「これまで務めてきたキャラクターが強烈だったので簡単ではなかったですが、今回は特に難しかったです。それでもキム・ヘス先輩と監督が褒めてくださる時には、やりがいを感じました。残念なこと? すべての役者が同じだと思いますが、役者本人はすべてが残念に思ったりします。僕も同じです。『残念な点は?』と聞かれたら、すべてが心残りだ、と答えそうです」と話した。

そのようなケソン大君には、華やかな修飾語がついている。芸術家の気質を持つ超イケメン。書道と絵、伽倻琴が上手で、言うことをよく聞いて学問的にも優れている。他人の視線は気にせず、複雑なことは嫌う人物だ。しかし、何よりも輝くのは、彼がキム・ヘスの息子という点だ。

これについて彼は「非常に光栄でした。これまで話してきた『光栄だ』という言葉も本気でしたが、今回が最も大きな栄光じゃないかな、と思うほど実感できませんでした。先輩と共演するというのが……大先輩なので良い経験になりました」と語った。

彼はキム・ヘスからアドバイスを得ることができた。しかしキム・ヘスはアドバイスをする時、いつも相手の意見を聞いたという。そのおかげで彼は、自分とキム・ヘスの意見が共有され、共に作品を作っているということに快感を覚えた。彼女のアドバイスを通じて自分の長所を明確に分かるようになり、不足した部分を埋めることができた。

しかし、キム・ヘスからもらった具体的なアドバイスについて聞くと、彼は意外にも否定した。彼女はアドバイスよりは、長所についてたくさん話してくれたとし、彼は涙でいっぱいだったキム・ヘスとの最後の撮影を振り返った。

「ケソン大君が離れるシーンでしたが、先輩も僕もたくさん泣きました。撮影が終わった時から泣いていました。その時、先輩が『あなたは演技する時、嘘をつかなくていい。いつも本気で演じてくれてよかった』と言ってくだいました。その言葉がこれからの演技人生で、大きな力になりそうです。本当にありがたく、これからずっとその言葉を頭に入れて演技をするつもりです」と話した。

ロールモデルを聞く質問に彼は、迷わずキム・ヘスを選んだ。彼女のような役者になりたいという。演技はもちろん、内的にも素敵で、俳優たちに言う言葉一つ一つ、撮影現場での行動一つ一つが、模範になる役者だった。そんな彼女は、彼にとって自分自身を省みることができるようにしてくれた人だったという。

そのような彼女と共演して、撮影現場が楽しかったというユ・ソンホは「撮影のほとんどは、キム・ヘス先輩じゃなく、王子たちと撮影しました。毎日が楽しかったです。一緒に演技できるだけでも大きな力になり、エネルギーになりました。すべてがよかったです」と語った。

年がほぼ同じである王子たちの話も明かした。彼は「最初は当然ぎこちない雰囲気もありましたが、準備過程を含めると、1年間を共に過ごしました。今は非常に親しくなりました。いたずらもして、冗談も飛ばして、お互いの意見も交わして、運動もして、楽しく撮影しました」とし「さきほどもムン・サンミン兄さんと連絡しました。彼も今インタビューしているみたいです。近いうちに集まることになったのですが、僕は事情があって参加できないので、後にまた会う日を決めておきました。王妃様と大君たちと」と明かし、少年のように笑った。

「シュルプ」は彼にとって初の時代劇だった。ケソン大君を演じた自分に、点数をつけてほしいとお願いすると、彼は「50点です」と答えた。彼は「これから発展するためです。絶対に発展するので今は50点で満足しています」と答えた。自分に厳しく、挑戦を怖がらない彼の意気込みが輝いた。

そして彼は、再び挑戦に乗り出した。最近、KBS 2TVバラエティ番組「1泊2日」に末っ子メンバーとして加入した。彼は「幼少時代から大好きだった番組です。胸がワクワクして楽しみです」とし「『自分にできるかな』と心配しましたが、みんな歓迎してくださり、優しくしてくださったので、楽しく撮影できました。次の撮影が待ち遠しいです」と述べた。

彼は一番年上である俳優のヨン・ジョンフンとはなんと24歳差、一番若いナ・イヌとも8歳の年の差がある末っ子メンバーとして加入することになった。

「年の差が大きいとしても心を分かち合うことも、共有することもできるでしょう。全然問題ないです。実際に撮影してみたら、自信がつきました。みんなそれぞれの魅力を持っているので、これからの自分の役割が気になり、楽しみです」と期待を表した。

いつの間にか大人になった彼に、デビュー当初と変わった点について聞くと「演技への心構えが変わったように思います。自分なりに真剣に演技していると思います。まだ足りない部分が多いですが、デビュー時よりは自分なりのノウハウや基準もできてきました。後にどのような発展をすることになるかは分からないですが、以前より成長したと確信しています」と答えた。

最近達成した小さな目標として、運転免許の取得に言及する彼を見て、再び成長を感じさせた。運転免許を取得し、帰宅する時や、食事に行くときに運転しているという。昨年の最も大きな出来事として「シュルプ」を無事に終えたことを選ぶのも忘れなかった。

ユ・ソンホは「1年近く撮影しました。出演オファーを受けたのが、一昨年の12月頃だったと思います。21歳をもっぱら『シュルプ』にだけ没頭しました。後に『シュルプ』を思い出す時、自然と21歳の思い出が浮かびそうです。これからもずっと自慢できる僕の記録になりました」と愛情を示した。

記者 : カン・ダユン