「身代金」チョン・ジョンソ、最も好きなシーンは?“チン・ソンギュさんが下着姿で踊る場面”

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写真=TVING
TVINGオリジナルシリーズ「身代金」で相手を問わない交渉の専門家、パク・ジュヨン役を演じた女優のチョン・ジョンソが、出演の感想を語った。

最近、オンラインインタビューを行ったチョン・ジョンソは、ワンテイク撮影の厳しさ、共演俳優のチン・ソンギュ、チャン・リュルから学んだこと、そしてシーズン2への期待などを表した。

同名の短編映画を原作としている「身代金」は、お互いの「身代金」をめぐって駆け引きをしていたあるモーテルが大地震で崩れてから展開されるストーリーを描く災難スリラーだ。外の世界との完璧な断絶が作った修羅場の中で生き残るために奮闘する複数の悪人たちの血の匂いが刺激的だ。

――この作品を終えた感想は?

チョン・ジョンソ:今までの出演作の中で身体的に最も辛かったです。撮影期間が最も短かったのですが、最初から最後まで濡れた状態だったのでそう感じたのかもしれません。全身が濡れて、少し休む時は温かくて、これの繰り返しで温度差による身体的なアップアンドダウンがありました。しかし、2ヶ月という短期間で撮影が終わりました。辛かったですが、すぐに終わったのでその短期間でエネルギーを全力で注げるメリットはあったと思います。

――出演のオファーはいつあったのですか?

チョン・ジョンソ:短編が長編になり、ドラマとして作られるという話を聞いたのですが、まだシナリオが完全に脱稿される前にオファーがありました。キャラクターが完成されている状態ではなかったので、制作者の方も監督もジュヨンというキャラクターに対してオープンマインドでした。もともとの台本にはジュヨンの出番がもっと多かったです。台詞も多かったですが、それを減らしました。チャン・リュルさんとチン・ソンギュさんの間で私だけが紅一点なのも良かったです。

――アクションシーンが多かったですが、いかかがでしたか?

チョン・ジョンソ:幸い、私はアクションシーンが多くはありませんでした。アクティビティだけでした。実はアクションが多かったのはコ・グクリョル役(チャン・リュル)でした。少し落ちたり、泳いだりするのは楽しみながら演じられました。

――ワンテイク撮影に対するプレッシャーはありませんでしたか?

チョン・ジョンソ:今まで100%台詞を熟知して公式を暗記するようなやり方で演じたことはありません。そんなことはなかったことを、「身代金」を通じて改めて感じました。半分演劇のような形で撮影を行いました。3日間リハーサルをやって、1日撮影をやって、そのような感じでしたが、その3日間、台本を手にしてリハーサルをやったり、そのような流れです。台詞は自然に暗記できました。

――共演した俳優たちから学んだことはありますか?

チョン・ジョンソ:チン・ソンギュさんは完璧を求める感じでした。徹底して準備し、アイデアに溢れていて、ユーモアもありました。休むことなく言い続けるヒョンスの台詞を見事に演じるのを見て「台詞が多い」と思うよりは、一緒に演じながらすごく面白かったです。「先輩はあれだけできるのに、私はなぜ?」と思ったりもしましたが、スタイルの差だと思います。チャン・リュルさんは本当に細かいところまで活かす方でした。先輩だけの脚色のもと、演技をしていました。キリングポイント(心をつかむ魅力)のようなものを確実に入れて、ブラックコメディを完成していました。

――チン・ソンギュさんが下着姿で踊ったシーンについていかがでしたか?

チョン・ジョンソ:最初、リハーサルがあったのですが、それは読み合わせと動線チェックに近いリハーサルでした。チン・ソンギュさんが踊るシーンは、最初からあのようなシーンではありませんでした。少しのウェーブで始まりましたが、何回か撮る中で本編で使われたチン・ソンギュさんのダンスがOKを貰って、そのシーンが使われました。私はそれを見ながら笑ったりしました。

――最も好きなシーンは?

チョン・ジョンソ:短編もそうですが、唐突で素直なので作品そのものが好きです。キャラクターも唐突ですし、素直なので好きです。誰も隠すことなく大胆でありのままいられる姿が魅力を持ってると思います。私もそのようなスタイルが好きなので、私が一番好きなシーンはチン・ソンギュさんが踊るシーンです(笑)。

――アクションの撮影で、制服が不便ではありませんでしたか?

チョン・ジョンソ:もともとは短い制服のスカートで後半までいくことになっていました。しかし、そうすると体を使うことに限界があると思いました。アクティブに動くべきなのに、制服のスカートだとカニみたいな動きになってしまいます。なので監督にスカートの代わりにパンツだったら走る時にもっと自由になれると相談しました。

――原作のイ・ジュヨンさんと共演したのは不思議な感じでした。どのような会話を交わしましたか?

チョン・ジョンソ:イ・ジュヨンさんと一緒に撮影したシーンが多くはなかったですが、会って短いながらも話をしました。先輩は短編映画がドラマになるとは思わなかったと話していました。パク・ヒョンスさんとも話しましたが、短編映画の時はどのように撮影したかなどを質問しました。当時もリハーサルをたくさんやってから撮影に臨んだとおっしゃっていました。

――役者として考えている、ジュヨン役の魅力とは?

チョン・ジョンソ:「私をここまでさせて、私の人生を奈落まで落としたあの社長を殺す」という目標一つのみを持って走るキャラクターです。その中で、信じたくないけれど信じなければならない、そんな魅力のキャラクターになってほしかったです。

――シーズン2を期待していますか?

チョン・ジョンソ:実はシーズン1をシーズン2のためにやったも同然だと思っています。何一つ決まったものはないですが、CLIMAX(制作会社)で制作する世界観に関心が高いです。こうやって生き残った人物が、どこに向かうのか気になります。

記者 : キム・ヨンジェ