【REPORT】MAMAMOO、ソロ曲に別メンバーが挑戦も!ワールドツアーの日本公演が大盛況…圧倒的な存在感で会場を虜に

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写真提供:RBW JAPAN
2014年の韓国デビューから9年目を迎えたMAMAMOO初のワールドツアーの日本公演「MAMAMOO WORLD TOUR<MY CON> - JAPAN」が、11月26日~27日に千葉・幕張メッセの展示ホールで行われた。

フォトブースやコラボカフェ、フードコーナーなどが用意されたロビーエリアを抜け、コンサート会場に足を踏み入れ、メインステージ奥に見えたのは、4本のスタンドマイクと、青、赤、白、黄のライトだった。その風景を目の前にしただけでも、この場所に立つメンバーを想像して思いが込み上げたファンも多かったはずだ。


リフトでの登場に熱気も上昇!ソロ曲では新たなチャレンジ

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そんな会場を埋め尽くした観客の熱がさらに盛り上がったのは、オープニングの映像が終わり、リフトを使ってゆっくりとステージに現れた彼女たちを見たその時だった。白のシャツにゴールドの装飾が施されたパンツというシンプルな装いで登場したソラ、ムンビョル、フィイン、ファサの圧倒的な存在感は、1曲目「1,2,3 Eoi!」から健在。メインからセンターステージへと移動しながら、オーディエンスに向けて手を振ったり、クラップをしたり、日本語で呼びかけたりと、日本のMOOMOO(ファンの名称)に会えた喜びを、冒頭から余すことなく伝えようとする4人に、観客も笑顔と熱気で応える。続く「Mr. Ambiguous」では、赤、黒、ゴールドを基調にしたダイナミックな映像をバックに、持ち前の爆発的な歌唱力を発揮しながら、「みなさ~ん! お待たせしました~!」と、オーディエンスへキュートに挨拶した。

韓国でのデビュー以降、初めてのワールド・ツアーということで、より多くの曲を届けたいという思いから、「Um Oh Ah Yeh」「Freakin Shoes」「NEW YORK」「Dingga」「Emotion」「Funky Boy」「You're the best」は、メドレーとして構成。時にダンサーを従え、ステージを行き来しながら、人気曲をパワフルかつ丁寧にパフォーマンスを披露していく。1人ずつスポットが当たり、オリエンタルでクールなイントロで始まる「AYA」、個々の力強い魅力が存分に詰め込まれた「ILLELLA」など、コンサートならではの編曲や照明、映像など、彼女たちのポテンシャルを存分に惹き出す演出も相まって、その魅力が濃縮されたステージが次々と繰り広げられていった。

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ソラがストーリーを担当し、メンバーが声で参加したコミカルなアニメーション映像で観客の笑いを誘ったところで、赤のつなぎに身を包んだ4人が再びステージへ。バンド・アレンジを活かした「Taller than You」で観客を盛り上げ、「mumumumuch」をポップでスウィートに歌い上げたところで、ソロコーナーへ突入。「みなさんがこれまでに見たことのないようなステージを準備しました」というメンバーの言葉通り、各自のソロ曲に別のメンバーが挑戦するという趣向を凝らした内容だった。

直前のMCでは、少し緊張しているような話も飛び出したものの、そんなことはまったく感じさせず、ソラがフィインの「Water Color」を、ファサがムンビョルの「Eclipse」を、フィインがソラの「HONEY」を、ムンビョルファサの「TWIT」を、さらに、Spit it out」「Make me happy」「LUNATIC」「Maria」は4人全員での披露となった。それぞれの楽曲を別のメンバーが昇華しながら、新たな魅力を届けるというコンサートでしか見られない贅沢で特別なパフォーマンスは、この公演のハイライトの1つとも言えるシーンだった。


メンバーへのサプライズも!愛らしい魅力で会場を虜に

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映像を挟んで、青を基調とした衣装へとチェンジした4人は、圧巻のバラード「Paint Me」、柔らかな歌声で会場全体を包み込む 「I Love Too」を経て、「Star Wind Flower Sun」を歌唱。この曲の終盤では、メンバーへのサプライズとして、「歓声より大きな熱気で歌うよ MAMAMOOだけのための気持ちだよ」と言う言葉が韓国語で書かれたスローガンが、会場を埋め尽くした。

終盤では、「Decalcomanie」から 「HIP」「Starry Night」「Wind flower」など、バンドアレンジにより疾走感や鋭さが増したパワフルなナンバーが次々と披露され、大きな盛り上がりのなか、本編が終了。興奮冷めやらないファンの前に、再びラフな服装で登場した彼女たちは、「Travel」「You Don't know me」「Yes I am」といったポップな楽曲をアンコールとして披露しながら、メインステージとセンターステージを行き来した。より多くの観客とコミュニケーションを取ろうと積極的にリアクションを返しながら、その愛らしい魅力で会場を虜にした。メンバーがペンライトを持ち、会場を盛り上げた「L.I.E.C」、そして「MAMAMOOは、続くからな!」と高らかに宣言したラストの「Um Oh Ah Yeh」までを披露し、最後の最後まで、ファンとの別れを惜しむかのように、4人は客席に手を振り続けていた。

写真提供:RBW JAPAN
ソウルでは、オールライブバンドで披露されたという今回のツアー。日本でもバンドアレンジのトラックによって、MAMAMOOの持つ歌唱力、パフォーマンス力の高さを改めて実感できる内容となった。表現力に富み、声のトーンを変幻自在に操る4人が、同じフレーズを奏でれば、重厚かつ彩り豊かなハーモニーを響かせる。どんなシチュエーションの楽曲もグループのカラーに染め、観客の心にダイレクトに丁寧に届けていく様は、まさに“圧倒的な存在感を放つグループ”という言葉がぴったりだった。

幕張1日目の公演のMCで触れていたが、2019年以降、MAMAMOO全員でのステージが日本で行われるのは、3年3ヶ月ぶりとのことだ。オープニングは、ソウルでのコンサートとは異なり、リフトを使っての登場だったこともあり、徐々に見えてくるペンライトの光を目の前にした4人は、日本で多くのファンが待ってくれていたことを改めて実感したという。時に日本語を交えながら、久しぶりに会えた喜びや、少し時間が空いてしまったことへの思い、多くの人が集まってくれた感謝など、自らのいまの気持ちを、言葉はもちろん、パフォーマンス、表情、リアクションなど、コンサート全編において、全身で届け続けた。加えて、声以外のリアクションで観客が盛り上がるよう、タイミングを見ながら「拍手~!」と声をかけたり、ペンライトを使って客席でウェーブを作って一緒に楽しんだり、席を左右にわけて拍手の大きさで競わせたりと、さまざまな趣向を凝らしながら、オーディエンスとの一体感を楽しむ様子もまた、印象的な姿だった。これからもたびたび日本を訪れたいと話した4人に、新たなステージで再び会えることを期待したい。

■公演情報
MAMAMOO WORLD TOUR <MY CON> - JAPAN
日時:2022年11月26日(土) OPEN 15:00 / START 17:00
会場:幕張メッセ 展示ホール2-3

<セットリスト>
1. INTRO + 1,2,3 Eoi!
2. Mr. Ambiguous
3. Um Oh Ah Yeh + Freakin Shoes + NEW YORK + Dingga
4. Emotion + Funky Boy + You're the best
5. AYA
6. ILLELLA
7. Taller than You
8. mumumumuch
9. ソロパレード
Part1 Water Color (Solar)-Eclipse(Hwa Sa)-HONEY(Whee In)-TWIT(Moon Byul)
Part2 Spit it out - Make me happy - LUNATIC - Maria (ALL)
10. Paint Me
11. I Love Too
12. Star Wind Flower Sun
13. Decalcomanie
14. HIP
15. Egotistic
16. Gogobebe
17. Starry Night
18. Wind flower
~アンコール~
1.Travel
2.You Don't know me
3.Yes I am
4.L.I.E.C
5. Um Oh Ah Yeh

■関連リンク
MAMAMOO日本公式サイト:https://mamamoo.jp/

記者 : Kstyle編集部