チョンウ「メンタルコーチ チェガル・ギル」放送終了の感想を語る“皆が勝者になれる物語”

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写真=BHエンターテインメント
俳優のチョンウが、ケーブルチャンネルtvN「メンタルコーチ チェガル・ギル」(脚本:キム・ンディ、演出:ソン・ジョンヒョン)に出演した感想を伝えた。

同作は、メンタルコーチになって帰って来た元韓国代表選手が、選手たちを癒しながら理不尽な壁に立ち向かって戦う“メンタルケアスポーツドラマ”だ。劇中でチョンウは、永久除名された元テコンドー韓国代表で選手村のメンタルコーチ、チェガル・ギル役を務めた。

ポジティブなエネルギー、様々なスポーツとアクション、胸に響く温かいストーリーとチョンウの繊細な感情の演技は、ドラマへの没入度を高めるのに十分だった。ジェットコースターのようなチェガル・ギルの姿を、繊細で多彩な演技により表現したチョンウが、ドラマを終えて一問一答を通じて率直な話を伝えた。以下はチョンウの一問一答である。

―― 「メンタルコーチ チェガル・ギル」の放送が終了しました。感想を教えてください。

チョンウ:すべてのスタッフの方々、俳優の方々が無事に撮影を終えることができて、心から感謝しています。また、これまで視聴し、応援してくださった皆さんにも重ねて感謝いたします。また、チェガル・ギルという役を演じながら、日々癒され、楽しく撮影しましたし、良い思い出を作ることができました。

―― 選手たちがスランプに陥る度に、必ず現れる「足長おじさん」のような役を演じました。劇中で心を痛めた選手たちに近づくために努力するキャラクター、チェガル・ギルを提案されて感じた点と、キャラクターの分析に重点を置いた部分を教えてください。

チョンウ:痛みやトラウマがある人の感情を理解し、共感することも重要ですが、ネガティブな感情から抜け出すことができるように、一歩離れて客観的かつ健康的に近づくのが、メンタルコーチとしての姿ではないかと思いました。

俳優という職業は人物の感情を共感しながら表現する職業なので、客観的に近づくとはどういうことだろうかと悩みました。スランプに陥った人物の気持ちに共感したり、時には客観的に見るために、共感しながらもポジティブな方向に導いてくれるというのはどんな感情なのか、制作陣と悩みながらたくさん会話を交わしました。

―― 選手たちのメンタルコーチング中に、自分も予想できなかった心境の変化を経験し、人間的な一面を見せたりもしましたが、心理的に演技を準備する過程はいかがでしたか。

チョンウ:チェガル・ギルという人物もやはり完璧な人ではなく、試練を経験している選手たちを見ながら一緒に成長していく人物なので、もう少しリアルに感じられたと思います。またそのような感情表現において時にはクールに、時には熱く表現しながら、様々な姿を演じる楽しさがありました。

―― 今作とキャラクターを演じながら、外面的、内面的に特別に準備したことは何ですか?

チョンウ:毎回、作品の中でナチュラルな演技とは何なのかについて悩みました。台本を1回読み、2、3回と読む度に、方向性は似ているけれど、俳優が埋めていくものは何なのか、あるいはもう少し豊かにできるものは何なのかについて悩みました。多少重くなりかねない雰囲気を、できる限り軽く、愉快にするために悩みました。

また、元テコンドー韓国代表の様々なアクション演技を準備するために、練習が必要でした。巨済島(コジェド)での公演のために事前にレコーディングをして準備しましたし、特に講演のシーンではセリフの量が多くて台本を手放すことができませんでした。

―― ノーメダルクラブのメンバーたちとバンドを作ってステージを披露するシーンも感動的でした。ドラマ「応答せよ1994」のOST(挿入歌)と映画「セシボン」に続いて歌に挑戦しましたが、特に気を使った部分はどこですか?

チョンウ:映画「セシボン」とドラマ「応答せよ1994」でも歌いましたが、その経験が今回の巨済島公演にもすごく役に立ちました。声のトーンとポジティブなエネルギーを与えられる歌の選曲にも気を使い、おかげで「蝶」というとても力強く素敵な曲で楽しく撮影することができました。

―― 今作を放送でご覧になりましたか?記憶に残っている視聴者の反応はありましたか?

チョンウ:もちろん僕も欠かさずに視聴者の皆さんと共に楽しく見ました。また、俳優たちの演技について応援の言葉を送ってくださる時に一番嬉しかったです。そして撮影現場や、偶然出会った方々がドラマを楽しく見ていると話してくださると、とてもありがたかったです。

―― 記憶に残っている名場面と名ゼリフは何ですか?

チョンウ:「今日だけ生きるんだよ~~!!」ですが、僕が解釈した意味は「今この瞬間、一日一日を楽しみながら生きていこう!」というもので、最も記憶に残っています。

――「愛する人たちと毎日感謝しながら生きること」が自分のメンタル管理法だと教えてくださいましたが、放送終了を迎えてつけ加えたい言葉はありますか?

チョンウ:感謝の気持ちがなくなる瞬間、幸せが消えて、小さなことに感謝する時、幸せは大きくなると思います。平凡な毎日を生きることが、誰かにとっては本当にありがたい一日ではないだろうかと思います。

―― 俳優チョンウにとって今作はどんな作品として記憶されると思いますか?

チョンウ:俳優たちは撮影中にエネルギーを使う作品があり、またエネルギーをもらう作品がありますが、体と心が疲れている時期に毎日エネルギーをもらった撮影現場でしたし、楽しくて平穏な雰囲気の中で俳優とスタッフ全員が気持ちの良い現場でした。監督が、撮影現場の雰囲気において主演俳優たちと監督、撮影監督が重要だとおっしゃいましたが、その言葉に共感しますし、おかげで良い思い出を作ることができました。

―― 次回作について教えてください。

チョンウ:次回作は「奇跡の兄弟」という作品です。詩人のユン・ドンジュさんではなくユク・ドンジュというベストセラーを夢見る熱血作家と、人の心を読むことができる超能力を持った神秘的な少年、そしてベールに包まれた殺人事件を中心に繰り広げられるリアルファンタジー推理ドラマです。密度と純度の高い台本と、情熱的な監督、信頼できる俳優たちが集まりましたので、楽しみにしています。心を込めて撮影中です。期待し、応援していただければ、本当に素晴らしい作品で帰ってきます。

―― この作品を通じて共感を得て、チェガル・ギルに癒された視聴者に一言お願いします。

チョンウ:1位だけを記憶する世の中ではなく、私たち皆が勝者になれる物語です。苦難と痛みを乗り越えて癒され、共感できる慰めと、前向きなストーリーで心が温まり感動したなら、それで十分だと思います。

―― 最後にドラマ「メンタルコーチ チェガル・ギル」を愛してくださった視聴者に一言お願いします。

チョンウ:大変な時期に、少しでも慰めと勇気になる作品であってほしいです。久しぶりにドラマで視聴者の方々とコミュニケーションをとることができて、とても嬉しかったです。応援してくださった視聴者の方々に、心から感謝の気持ちを伝えたいです。作品の中でも、多くの人々が夢を叶える上で様々な困難を乗り越えることになりますが、皆さんがいつも夢を見て、新しい希望と幸せを育てていくことができるよう、お祈りします。僕はまた別のキャラクターと新しい姿で挨拶します。これまで「メンタルコーチ チェガル・ギル」を愛してくださった方々に、もう一度感謝の気持ちをお伝えします。

記者 : カン・ダユン