【REPORT】キム・スヒョン、約7年ぶりに日本ファンと再会!デビュー15周年、数々の作品からファンが選んだ名場面に赤面「やめろー!」
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10月9日、神奈川・カルッツかわさきで開催された「KIM SOO HYUN 15th Anniversary FAN MEETING ~always special day~」で、彼は約7年ぶりに日本ファンと対面。チケットを取れなかったファンが1000人以上いるという大人気の公演となった今回、キム・スヒョンは驚くほど流暢な日本語と愉快なトーク、心のこもった歌で観客の心を掴んだ。
デビュー15周年!約7年ぶりに日本ファンと対面「貴重な時間に感謝」
大きな拍手と歓声で迎えられたキム・スヒョンは、客席の隅々まで見ながら輝く笑顔を見せた。「こんにちは、キム・スヒョンです。(日本語で)ようこそで合ってますか? とにかく今日……(日本語で)お願いしますっ!」と日本語と韓国語で挨拶。「15年ぶりだな」と日本語で冗談を言いながら、「本当にお久しぶりです。何と言ったらいいんだろう……今日は貴重な時間を作ってくださっただけに、楽しい時間になるように最善を尽くします、(日本語で)ありがとうございますっ!」と元気に挨拶した。ステージは部屋のようなセットになっており、中央のソファに座ったキム・スヒョンは日本について聞かれると「公式的には7年ぶり、個人的には5年ぶりの来日になりますね。5年前、北海道へ一人で、そして知人と旅行に行きました。北海道には楽しい場所がたくさんありますよね。小樽、旭川、稚内、知床、釧路、函館とか……」とすらすらと北海道の地名を挙げ、「そのように一周した感じでしたが、帰る頃には4kgくらい太りました」とエピソードを公開した。
前日に来日したという彼は「昨日着いて、新宿、原宿、表参道を1時間くらい歩きました」と明かしてファンを驚かせた。長時間歩いた理由として「お腹をすかせるためだったんです。ものすごい(美味しい)とんかつを食べたのですが、軽く揚がっている感じで衣はさっぱりとしているのに、中からは肉汁が溢れ出すような、本当にすごいとんかつを食べました」と、詳しい食レポも披露した。
コロナ渦の過ごし方としては、自転車が好きだったが外出ができなくなったため、「家にローラーを置いて、自転車を設置して家で乗っていました。そして最近は状況が良くなって、これからは登山に行ったり、野外で活動ができるなと思った矢先に……寒くなりましたね……」と切ない眼差しに。新しく登山やゴルフも趣味として始めたと話した彼だったが、「始めてみて思ったんですけど、韓国ではこういうのはおじさんがやる趣味なんです。自転車、登山、ゴルフ、そしてここに釣りまで入ってしまったらまさにおじさんということですね」と自虐(?)して笑いを誘った。
俳優としての最終目標「共演者が輝くドラマにしたい」
印象に残っているシーンについては「海のシーンがたくさん出てきますが、海辺のシーンはいつも気分が爽快になりました。そして9話のエンディングシーンが記憶に残っていますが、そこから本格的にオ・ジョンセ先輩にすっかりハマってしまいました」と共演したオ・ジョンセへの愛情を語った。
続いて、昨年公開された「ある日~真実のベール」についてトーク。出演を決めた理由として彼は「原作であるBBCの『クリミナル・ジャスティス』がすごく良くて、感銘を受けたんです。僕の好きな俳優のベン・ウィショーさんも出ていたので、その役に僕も挑戦してみたいと思いました」と明かした。服役囚のヒョンスという役について、「ヒョンスは、外部の人に常にやりこめられるような人物なんです。ですので心をオープンにしてたくさんやられました」と語ると、「や、やられた~!」と突然流暢な日本語も飛び出した。そして「そういった部分ではやりやすいこともありましたが、プレッシャーを感じていたのは、やはり大学生の役をするというのは……うーん……」と笑った。
これからこのドラマも見る人に対して彼は、親指を噛んだり、落ち着かない人を再現し「こういう(日本語で)どうしようっていう感じじゃなく、(ソファに片手をのせて)楽な姿勢で、リモコンを片手に、いつでもチャンネルを変えられるんだという気持ちで見ていただきたいですね。ハハハハ!」とウィットに溢れるメッセージを送った。
好きな作品ベスト5は?「初めての海外撮影は名古屋」
歌を1曲披露した後、「ベスト・オブ・ベスト キム・スヒョンの15年」に戻り、ファンクラブでアンケートをとった「一番好きな作品ベスト5」「一番好きな名場面ベスト3」のランキングを発表。「一番好きな作品ベスト5」の5位は「ある日~真実のベール」、そして4位は「ドリームハイ」だった。「ドリームハイ」では日本で撮影したシーンもあったと明かし、「韓国の撮影が始まる前に、日本で撮影がありました。名古屋で観覧車のあるところで撮影をしました。それが僕にとって初めての海外での撮影だったので、楽しくなってしまってその結果風邪をひきました。ですので、その時のシーンは鼻が詰まった声で演技をしていました」と告白。ここで突然、日本語で「あ! もしかして……私は今、名古屋から来た?」と今日名古屋から来たファンはいるかと客席に聞いた。すると予想よりもはるかに多くのファンが手をあげ、「あ~、僕は名古屋で人気があるんですね」と感心して笑いを誘った。
3位は「サイコだけど大丈夫」。改めて同作についてキム・スヒョンは「ドラマを振り返ると、どこか心をくすぐられるような、切なくなるような作品です。オ・ジョンセ……」と笑って親指を立てた。2位は10年前の出演作「太陽を抱く月」。ここで彼は再び立ち上がって、ステージの端まで行って礼をし、手でハートを作るなどファンサービスをしながら「この時は壁にぶち当たっていたんです。まだ王の役はこなせないんだなと思っていました」と意外なエピソードも公開した。
1位は「星から来たあなた」で、当時の映像が映し出されると「ハハハ!」「やめろー!」と恥ずかしがり、ファンは爆笑。「僕にとってもすごく記憶に残っている作品です。宇宙人になりたいなと思いましたし、劇中のト・ミンジュンのように生きたいなと思ったこともあります」と明かした。次々と出てくる流暢な日本語については、「僕が使う日本語は全部マンガに出てくる言葉なんです。マンガを見すぎて……」とし、まるで声優のような力のある声で「やめろー! こんな戦いは、もうやめるんだ!」と叫んで再び会場を爆笑させた。
ファンが選んだ名場面に赤面「やめろー!」
2位は「星から来たあなた」のト・ミンジュンとチョン・ソンイ(チョン・ジヒョン)のキスシーン。再び上手に移動しテーブルの上のものをいじった後は、下手のセットへ。キスした場面は見ずに、リモコンで画面を消そうとする動作も。さらにセットのテレビに触ると本当にテレビがついてしまい、焦って消すなど、慌てる姿でファンを爆笑させた。
1位は「サイコだけど大丈夫」で、サンテが「ムン・ガンテはムン・ガンテのもの」と話してキム・スヒョンと抱き合うシーン。ここでも「オ・ジョンセ……」と親指を立てた。
名ドラマをファンと一緒に振り返った後は、もう1曲歌を披露。「2006年だから……何年前でしょう? その頃の歌なんですけど、韓国でものすごく人気があった曲ですが、実は原曲が日本の歌だったんですね。その曲をお聞かせできたらいいなと思ったんです」と選曲理由を説明。そして「しかし問題があります。歌うのが大変な曲です。ですのでもし知っている方がいたら一緒に歌ってほしいです」と前置きした。「世界中の誰よりきっと(韓国語ver)」(原曲:中山美穂&WANDS)のイントロが流れると歓声が起こり、自然に手拍子が。高音もばっちりで歌手顔負けの歌唱力を披露したキム・スヒョン。「この曲知ってた人?」と聞いてほとんどの人が手をあげたのを見て、「それなのになんで一緒に歌ってくれなかったの? すごくきつかったのに」と冗談を言って笑いを誘った。
アップテンポの曲でテンションUP!ファンもノリノリ
「いらっしゃいませー!」とキム・スヒョンの威勢のいい声で迎えられた5人のファンは、ステージ上で新たなクイズに挑戦。イヤホンから流れてくる日本の歌を聞いたキム・スヒョンがアカペラで歌う曲名を当てるというもの。「日本の歌は聞きますか?」という質問に「最近はあまり聞けていないのですが、以前すごく聞いていました。モーニング娘。さんなどを聞いていて、『恋愛レボリューション21』とか、他にも」と明かした。クイズではAdoの「うっせぇわ」、久保田利伸の「LA・LA・LA LOVE SONG」、ひらめの「ポケットからきゅんです!」を歌った。優勝したファンにはプレゼントと、バラの花束がキム・スヒョンから手渡しされ、握手も交わした。そして一緒に参加した4人のファンにも一輪のバラを渡して握手し、忘れられない思い出をプレゼントした。
ファンと近い距離でコミュニケーションをとったキム・スヒョンは、まだ緊張が解けないと明かしながら、次の歌へ。ここではハミングの部分をファンに歌うようにお願いし、練習をしてからソン・シギョンの「We Make A Good Pair」を披露した。アップテンポの曲でファンもノリノリで手拍子をしながら楽しみ、キム・スヒョンはファンが歌うパートになると会場にマイクを向けた。ファンもそれに応えて歌い、キム・スヒョンも「ウァッフォ~!」とテンションが上がっている様子だったが、そのせいなのか、その後自分のパートを逃してしまいしばらく歌えないハプニングが。本人は満足できなかったようで、「本当はもっとうまいんです。本当にこれよりもうちょっと良い歌が歌えます。このことは皆さん分かっていてくださいね」と言い訳(?)をしてファンを笑わせた。そして「これは次のファンミーティングの時にもう1回やることにします!」とリベンジを予告した。
客席にサプライズ登場!神対応の連続に大興奮
マスクをして、まず熊本から来たファンの元へ向かったキム・スヒョン。彼を前にして感動して涙を流してしまうと、しんみりした雰囲気にしたくなかったのか、キム・スヒョンは「泣くなー!」と明るく声をかけた。ファンからの質問は「まだ韓国に行ったことがないのですが、初めて行く人におすすめの場所はありますか?」というもの。これに彼は「韓国には江原道(カンウォンド)という地方があって、その中に高城(コソン)、襄陽(ヤンヤン)、束草(ソクチョ)があります。そこは海が見渡せる場所なのですが、『サイコだけど大丈夫』を撮影した場所でもありますし、僕が韓国で食べ物が一番美味しいと思っている地域なので、おすすめしたいです」と丁寧に答えた。しかしその後に「熊本は熊がたくさんいるところですか? これっておやじギャグですよね」と付け加えて笑いを誘った。2人目のファンからは、「お腹がすいた、今すぐ何か作って! と言われたら何を作れますか?」という質問が。これに彼は「僕はキムチチャーハンを本当にうまく作れます。材料として、キムチ、ハム、ソーセージは高いものがあればいいですね。なかなか手に入らないものです」と答えた。最後のファンの質問は、「忙しく仕事や家事をする生活の中で、疲れて落ち込んだ時のリフレッシュ方法を教えてください。真似したいです」というもの。これに彼は「家の中を全部ひっくり返して掃除に夢中になります。掃除はやってもやっても頭にくるものなんです。でも、逆に気分転換にはなりますよね? (日本語で)すみません!」とユニークな答えを出した。3人のファンにはドラマ「ある日~真実のベール」のグッズがキム・スヒョンから手渡しされた。
ファンと対面する度、日本語で「お待たせましたー!」と声をかけていたキム・スヒョンは「さっきは(2択の問題で)今夜食べるなら焼肉を選びましたが、なんだかお寿司が食べたくなってきましたね」と語り、「いらっしゃいませー!」と店員のような声を出して寿司を握るジェスチャーも。ステージに戻ってきたキム・スヒョンは、次の準備のためにいったんステージ裏にはけたと思わせ、なんと3階の客席にサプライズ登場。大歓声で迎えられた彼は、ファン一人ひとりと目を合わせて手を振り、片手でハートを作っていたファンに自分の手を添えてハートを完成させるなど、神対応を見せた。さらに2階にも足を運び、会場にいる全てのファンを楽しませようと努力する姿が印象的だった。
ファンを前に感極まって涙も「本当に久しぶりに…」
改めて感謝の言葉を伝え、「最後に、あと1曲だけ……」と「Love」を歌い、ロマンチックな歌詞でファンに愛を伝えたが、途中で感極まって歌えなくなる場面も。温かい拍手に後押しされ、最後まで見事に歌い終えた姿に、いつまでも拍手が続いた。後ろを向いて涙を拭いた彼は「本当に久しぶりに……」と話し始めたが、また涙がこみあげてきてしゃべれなくなると、一人でボクシングをして気持ちを落ち着かせ、「次はまた良い作品でお会いできるよう、最大限早く皆さんにお会いできるように努力します。本日は来ていただきありがとうございます。いつも、いつまでも、ずっと感謝しています。そして今日お見せしたよりも、本当に歌はうまいということをお伝えしたいです、ありがとうございます!」と伝えた。
止まない拍手に走って再び登場したキム・スヒョンは、ファンのスマートフォンでセルフィーを撮る大サービスも。そしてファンと一緒に記念撮影を行い、「歌の練習も一生懸命頑張りますね。ありがとうございます!」と再び歌に言及して最後まで笑いも忘れなかった。
彼はコメントの最後に、まるでロック歌手のように「Thank you!」と何度も付け加えたり、「ハハハ!」と一国の王のような高笑いをするほか、お茶目な日本語を炸裂させて終始ファンを笑顔にした。そしてイベントを明るく楽しいものにしようと、またどの座席のファンにも喜んでもらおうという気遣いが随所に感じられた再会の時間だった。ユーモア溢れる彼が、来年はどんな作品でファンの元に戻ってくるのか楽しみだ。
■公演概要
「KIM SOO HYUN 15th Anniversary FAN MEETING ~always special day~」
2022年10月9日(日)開場15:00/開演16:00
会場:カルッツかわさき
【歌唱曲】
1. So long (안녕) / ポール・キム
2. 世界中の誰よりきっと(韓国語ver.)(사랑의 바보) / The Nuts
3. We Make A Good Pair (우린 제법 잘 어울려요) / ソン・シギョン
4. Love / チョ・ジャンヒョク
※イベントの模様は後日KNTVで放送予定!
■関連サイト
キム・スヒョン ジャパンオフィシャルファンクラブ:
https://kimsoohyun.jp/
記者 : Kstyle編集部