オ・ヨンソ&イ・スヒョク「いらっしゃいませ、ヒュナム洞書店です」でオーディオドラマに挑戦“声だけで表現するのが難しかった”(総合)

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オ・ヨンソ、イ・スヒョクが声で人々と出会う。

10月6日、ソウル江南(カンナム)区で行われたGENIE MUSICと電子書籍読み放題サービス「ミルリの書斎」のオーディオドラマ「いらっしゃいませ、ヒュナム洞書店です」の制作発表会にイ・スヒョク、オ・ヨンソ、監督のユ・ジニョン、歌手のイ・ソジョンが出席した。

「いらっしゃいませ、ヒュナム洞書店です」は、AI技術を活用したハイエンドオーディオドラマで、同名のベストセラーを原作とする。平凡な町にオープンしたヒュナム洞書店の店主が多様なお客さんと人生の悩みを分かち合い、慰めになってあげる温かい共感の物語を描く。

ユ・ジニョン監督は「このドラマは作家ファン・ボルムさんの本をドラマに脚色した作品だ。それぞれ心に傷のある人々が傷を癒していく内容の話だ。秋にぴったりな心温まるドラマになるように作ったので、楽しみにしてほしい」と紹介した。

オ・ヨンソは書店のオーナーのヨンジュ役を、イ・スヒョクはスター作家のスンウ役を演じる。

オ・ヨンソは「今回のオーディオドラマを通じて私も癒された。温かい人生の話が描かれるドラマだ。会社員として一生懸命に生きていたが、バーンアウトしてしまい、自身の真の幸せを求め、幼い頃からの夢だった本屋を立ち上げ、再出発するヨンジュという女性の話を描くドラマだ」と紹介した。

声だけで表現することの難しさについても打ち明けた。彼女は「困難が多かった。これまで演技する時は、行動もあって、表情もあるから色々伝えられることが多かったけれど、オーディオドラマは声だけで表現しなければならなくて難しかった。社長なのですべてを伝えなければならず、ナレーションも多かったし、セリフも多かった。発音しにくい台詞も多かった。原作が小説で台詞と少し違う部分があって、そのような部分を監督と相談しながら多くの部分を直したり、その感じをどのように生かすべきかという部分で困難があった」とし「最も難しかったのは声だけで伝えなければならないことだった。これまでの演技とは違った。それでもユニークで面白い経験だった」と話した。

イ・スヒョクも「レコーディングする時にちゃんと伝わらなければならないので難しかった。人物の感情があるけれど、よく伝わっているのか悩みながらレコーディングした。声だけで伝えられるコンテンツをやったら、次の作品をもっと一生懸命やりたくなった。僕たちの他にも俳優の方々がいらっしゃったが、何度もレコーディングして一生懸命に動作もしながら制作した」と伝えた。

出演のきっかけについても語った。オ・ヨンソは「オーディオドラマに好奇心があった。やりたいジャンルの一つだった。普段、声優たちも好きでアニメも好きだけど、そのような感じもしたし、『ミルリの書斎』で多くの俳優がこんなコンテンツを作っているという事実を知ってやりたいと思った」と伝えた。

続けて「私がやりたいジャンルだった。恋愛ドラマで、ドラマでもやりたかったと思う。相手の俳優がイ・スヒョクさんという話を聞いて、とても早く決めることになった。あまりにも声が良くて楽にレコーディングできると思ってわくわくした」と伝えた。

イ・スヒョクは「レコーディングだけのコンテンツが不思議だったし、表現する方法が違ってよく伝えられるか心配した。監督もよく支えてくれて、ヨンソさんもベテランで楽にできた。映像でお見せするのではなく、声だけでお聞かせするので、聞く方々によって違う想像をしながら良い方法で受け入れるのではないかという期待からやることになった」と伝えた。

また、オ・ヨンソは「私たちは一緒にレコーディングしたけれど、(イ・スヒョクを)エンディング妖精と言っていた。最後に一言ずつ言ったけれど、俳優と監督の声がとても良くてみんな『うわ~』と言った。私のセリフよりスンウのセリフがすごい」と言い、期待を高めた。

オーディオドラマだけの魅力は何だろうか。オ・ヨンソは「さらに集中して聞けるのではないかと思う。私が想像するオーディオドラマは、夜寝る前に想像しながら聞くことができそうだ。ASMRみたいな感じで。いろいろなメリットがあると思う」と笑った。

続けて「感情と合わない、劇の流れがスムーズじゃない部分をすぐモニタリングできるのがよかった。顔が見えないから思いっきり演技できることも長所だった。座っているのに転ぶ演技をする時は、なんだか自然じゃなかった。その中で一番自然なものを選べる長所はある」と伝えた。

「ヒュナム洞書店です」は、AI技術を融合して披露するオーディオドラマだ。ユ・ジニョン監督は「初めてオーディオドラマをすることになった。聴覚に多く依存するジャンルなので、レコーディングする時からBGMや発音などを細かく作業した覚えがある。タイミングによって雰囲気が変わる部分があって、想像力を刺激し、没頭できるように作業した」と説明した。

続けて「AI技術を初めて取り入れた。作業しているうちに不思議な部分が多かった。声の幅が広かったし、感情を調整することができた。怒りの感情、嬉しい感情など、詳しく設定すれば台詞を言ってくれるシステムで、技術力がこれほどになったんだと驚く瞬間が多かった。AIが思ったより人とあまり差がなく、人為的でなくて驚いた。むしろAIだからといって人らしくなければ作業しにくい部分があったと思うけれど、思ったよりそのような部分が多くなかった。どれがAIなのか人なのか見つけにくいほど自然だと思う」と自信を示した。

それと共に「端役はほとんどAIが演じた。人だけにできる微細な感情が込める部分は人の声で作業した。そうでない以上、ほとんどの端役はAIがやった」と話し、期待を高めた。

また、ユ・ジニョン監督は声優ではなく俳優と一緒に作業した理由について「オーディオドラマは馴染みのないジャンルかもしれない。先輩たちはとてもベテランで人々に親しまれているので、ドラマへの参入障壁を低くしてくれるだろうと思った。それぞれの役も120%うまくやってくれて楽しくした覚えがある」と伝えた。

記者 : パク・ジョンミン