パク・ウンビンからATEEZまで、刺激的な内容も…YouTube発のフェイクニュースで被害に

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写真=Newsen DB
YouTube発のフェイクニュースが横行し、被害を被るスターが続出している。そんな中、スターたちのクールで厳しい対処も注目を集めている。

最近、フェイクニュースを制作している某YouTubeチャンネルに、パク・ウンビンに関する映像が複数アップされた。「彼女がオスカーの大賞を受賞した」「そしてこれに反発するアメリカの俳優から暴行された」という映像をはじめ、「日本とアメリカでパク・ウンビンに拘束令状が出た」「永久追放された」など、刺激的な内容が多かった。このような映像の中で、真実のニュースは一つもない。すべてフェイクニュースだ。

これは、パク・ウンビンがENAドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」を通じて大きな人気を集めたため、彼女の話題性を利用してYouTube映像の再生回数を稼ぐための“釣り”だ。サムネイルに書かれた衝撃的な内容を見て、事実かどうかを確認するために映像を見るようにさせるのだ。さらに、アナウンサーの写真まで合成し、タイトルには“緊急速報”と書かれ、本当のニュースと混乱させるように作られている。

パク・ウンビンだけでなく、認知度が高かったり話題性のあるスターはすべてが対象だ。トム・クルーズ、キム・ヨナ、イ・ジョンジェなどもフェイクニュースによる被害を受けた。フェイクニュースに対する警戒度がますます高まっている中、スターたちのYouTube発のデマに対処する方法も多様になっている。

コヨーテのシンジとキム・ジョンミンも、YouTube発の結婚説に巻き込まれた。10月、ソウルの某聖堂で2人が結婚式を挙げるという内容だ。あるファンがSNSのコメントでこれを知らせると、シンジは「気にしないでください」とデマにクールに対処した。

また、俳優のイ・ジョンジェは、アナウンサー出身タレントのオ・サンジンに感謝の挨拶を収めたビデオレターを送り、昔からあったデマを洗い流した。過去イ・サンジンがある番組で、リポーターとしてインタビューに行った際、トップスター俳優から無視されたという逸話を打ち明けたことがある。これをうけ、問題のトップスターがイ・ジョンジェだというフェイクニュースが出た。映像のサムネイルにイ・ジョンジェの写真を使い、タイトルなどに「オ・サンジンがイ・ジョンジェの人柄を暴露した」という内容が入っていた。

しかしオ・サンジンは最近、自身のSNSに「今日から映画の神はトム・クルーズではなく、イ・ジョンジェさんです!『ハント』また観に行きます! 服も『ハント』だけ探して着ます。光栄です!」と投稿。これにイ・ジョンジェも感謝の気持ちを込めた動画で返信し、お互い挨拶できる関係であることを直接見せた。2人が犬猿の仲であるかのようにされていたデマから離れ、自然にフェイクニュースの信ぴょう性を落としたのだ。

YouTube発のフェイクニュースに、告訴という法的措置をするスターもいる。8月、ATEEZの所属事務所であるKQエンターテインメントは、公式ファンコミュニティを通じて「当社および当社所属アーティストATEEZは最近、悪質な動画をアップしたあるYouTuberを相手取って、捜査機関に情報通信網利用促進および情報保護などに関する法律違反(名誉毀損)、侮辱、業務妨害、著作権法違反などの疑惑で告訴し、これと関するすべての証拠資料を提出した」と明かした。

このYouTuberはアイドルに関する情報をつなぎ合わせ、悪意のあるデマを流すことで有名だ。ATEEZの他にも多くのスターから告訴されたことがあるという。

毅然とした態度を見せたり、デマの当事者と和気あいあいとした姿を見せたり、法的対応をとるなど、様々なスターたちの対処法がある。もちろんYouTubeの特性上、実質的な処罰が難しい場合や、処罰が下されても厳しいものではないのではないかという懐疑的な反応も多いが、被害者として“加害者処罰の意思”を見せることに意味がある。公式的にデマに反論することで「もしかして……」と疑う人には被害の悔しさを訴え、すでに広がっているフェイクニュースに対する誤解を解くことができるため、意味があるだろう。何よりもこのようなフェイクニュースを告発することで、世間の警戒を促す効果も期待できる。

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記者 : ソン・オジョン