ソ・イングク&チャン・ドンユン、映画「オオカミ狩り」でタイプの違う犯罪者を熱演…それぞれの役作りを語る(総合)

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マイデイリー DB
韓国映画史上、最も強烈なハードボイルドサバイバルアクション映画「オオカミ狩り」が、観客たちと対面する準備を終えた。

29日、ソウル龍山(ヨンサン)アイパークモールにある龍山CGVにて行われた映画「オオカミ狩り」の制作報告会に、ソ・イングク、チャン・ドンユン、チョン・ソミン、コ・チャンソク、チャン・ヨンナム、キム・ホンソン監督が出席した。

映画「変身」(2019)、「技術者たち」(2014)、「共謀者」(2012)を手掛けたキム・ホンソン監督が演出を務めた本作は、極悪非道な犯罪者たちを太平洋の真ん中から韓国まで移送しなければならないミッションを描いた、これまで見たことのない極限の状況に直面するハードボイルドサバイバルアクションだ。

この作品は「第47回トロント国際映画祭」「フランスエトランジェ映画祭」「オースティン・ファンタスティック映画祭(Fantastic Fest 2022)」に招待されるなど、世界の映画業界の関心を一身に浴びている。キム監督は「韓国映画業界の先輩の皆さんが開拓してくれた道のおかげで、良いニュースが入ってきた。ありがたくて光栄だ。韓国の観客、関係者の皆さんがもっと関心を持って、ご覧いただけたらと思う」と願いを明かした。

ソ・イングクが“動く刑務所”であるフロンティアタイタン号に乗船し、反乱を主導する極悪非道な犯罪者のパク・ジョンドゥ、チャン・ドンユンは無口な性格で本音が分からない犯罪者のイ・ドイルに変身した。チョン・ソミンは移送担当の強力チームの刑事イ・ダヨンに扮し、パク・ジョンドゥ組織の右腕である前科者コ・コンベ役はコ・チャンソクが、悪人そのものである犯罪者のチェ・ミョンジュ役はチャン・ヨンナムが務めた。

ソ・イングクは「強烈な脚本だった。以前から挑戦してみたいと思っていたキャラクターなので、運命的だった」とし「スリリングな現場だった」と、悪役に大胆に変身した心境を明かした。また「モニターを見て、不思議な痛快さを覚えた。昔からこのようなジャンルの作品を観て、残酷なシーンを一度表現してみたいと思っていた」と付け加えた。

また「スーツを着用すると、態度が変わるというじゃないか。全身にタトゥーをすると、思わず堂々と歩いていた。ジョンドゥは犯罪者の中でも若い方だが、ボスになるためにはどんなことが必要か勉強した。体を大きくしようと急いで体重を増やした」と役作りに言及した。キム監督は「『ソ・イングクの再発見』と言えるほど、最高だった」と賛辞を送った。

ソ・イングクはリアルな現場のセットについて「セットという感じが全くなかった。俳優のビジュアルからみんな犯罪者そのものだった。その雰囲気が自分に妙な感覚を与えた。セットをじっと見ていたら、自然に雰囲気に馴染んだようだ」と説明した。

また、予告編を通じて「白目をむく」と評価されたことについて、彼は「この作品では、そのような反応が賛辞だと思う。僕は目に対するコンプレックスを抱いている。この作品では、すべてを目で表現しようと思った。実は、観客の皆さんが不快に感じるのではないかと心配もした。白目を強調しようと努力した。三白眼を活かして、ジョンドゥを作ろうとこだわった」と告白した。

続いてチャン・ドンユンは「脚本を見てどのようにストーリーが展開されるか好奇心をそそられ、魅力を感じた。監督との会話で質問もたくさんした」とし「船での撮影をする時、数十人の俳優が参加した。僕のビジュアルは平凡すぎた。皆さんの印象が強烈だったから。初めての撮影に入る前、監督とたくさん話し合った。ドイルを表現する方法に限界があったので、たくさん勉強した」と撮影過程を振り返った。

キム監督は「チャン・ドンユンさんと絶対一緒に仕事したいと思った。言葉で表現できないほど完璧だった」と褒め称え、ソ・イングクも「チャン・ドンユンさんは撮影中、ドイルを表現するため自ら孤立していた。いつも撮影現場で1人でいた。すごいなと思った」と付け加えた。

続いてチョン・ソミンは「普段、想像しながら脚本を読むけれど、想像できない脚本は初めてだった。頭の中で想像できないほどダイナミックだった。これが映像でどう具現化されるか気になった。何を想像してもそれ以上だと思う」とし「初挑戦するキャラクターだったので良かった」とコメントした。

彼女は「未練が残らないほどアクションをした」とし「キャラクターについてよく相談したことが記憶に残っている」と明かした。

ソ・イングクとは二度目の共演である彼女は「(共演した)ドラマとは違って、今回は敵の関係だ。新鮮で面白かった。同じ現場にいると思うと妙な気分だった。新しい姿を見つけることができて良かった」と述べた。ソ・イングクは「ドラマでは切ない愛を表現した。最終回を見て泣くほどだった。しかし、この作品では僕がちょっかいを出す。なかなか適応できなかった」と笑顔で話した。

チョン・ソミンは銃を使ったアクションのため「体力を保とうと頑張った。作られたアクションではなく、自然なアクションを見せるために、監督に助けてもらった」と述べた。

そしてコ・チャンソクは「思ったより心が弱いので、残酷なのが苦手だ。監督に『撮影は可能だが、劇場で観ることはできない』と言って、小言を言われた」と冗談めかしながらも「監督とは二度目だが、構想しているすべてを具現化すると言っていた」と語った。

またチャン・ヨンナムは「脚本が強烈で、興味を感じた。強いキャラクターをよく演じるけれど、新鮮でより魅力的だった」とし「セットが最高だった。完成度にも感心した。スタッフの方々の苦労を思うと、頑張るしかなかった。エレベーターのシーンを5日間も撮影した」と自信を示した。

「オオカミ狩り」は韓国で9月21日に公開予定だ。

記者 : ヤン・ユジン、写真 : ソン・イルソプ