【REPORT】aespaが日本でファンとSYNK! 「MYしか勝たん」とギャルピをプレゼント

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写真=上飯坂 一
2020年11月に「Black Mamba」でデビューし、現在、世界中から注目を集めるメタバースグループ、aespaが遂に日本上陸! 8月6日、7日の二日間に渡り、ぴあアリーナMM(横浜)で「aespa JAPAN PREMIUM SHOWCASE 2022 ~SYNK~」を開催した。ここでは、7日昼公演の模様をレポート!


K-POPの近未来を体現

写真=上飯坂 一
2021年の主要音楽授賞式では新人賞を総なめにし、2022年には、セールス&人気よりも音楽性を重視する「韓国音楽大賞」で、「今年の歌」「今年の新人」「最優秀K-POPソング」の3つの賞を受賞。7月に発売した2ndミニアルバム『Girls』は初週でなんと142万枚を売り上げるなど、破竹の勢いを見せているaespa。彼女らはメタバースの概念が一般化しつつある“今”の一歩も二歩も先を行くグループだ。

現実世界のaespaが、仮想世界の「もう一人の自我」であるアバター“ae-aespa”とSYNK(繋がる)し、新たな世界を経験する、それが彼女らのコンセプト。だが、ある日、人間とae(FLATと呼ばれる世界に住むアバター)がSYNK OUT(SYNK出来なくなること)し、現実世界がパニック状態に陥る。それをもたらしたのは、FLATの先にあるKWANGYAに存在する何者か。aespaの4人はそれを解決するためにKWANGYAへと向かうのだが、そこは、時間、空間に捕らわれることなく絶え間なく変化し、無限のエネルギーが流れているという。そのため、道に迷いやすく、彼女らをバックアップするnaevisは、ナビゲーターとして一匹の蝶を遣わす。そして4人はSYNK OUTをもたらしたBlack Mambaと会い、直接対峙するのだった……。

写真=上飯坂 一
「Black Mamba」「Next Level」「Savage」「Girls」がリリース順(つまり、ストーリーの進行に合わせて)に披露され、その物語が太い背骨となって全体を貫いていた。同時に、それに止まることなく、バラエティ豊かな曲を歌い、アーティストとしての多面性もアピール。K-POPのメインストリームを歩みながらも、唯一無二の世界観とパフォーマンスで自身の魅力を存分に見せつけたのだった。


プレミアムなパフォーマンスで世界を魅了する4人

写真=上飯坂 一
「私たちはどこから来たのか?」。そんな文字から始まったのは、Black Mambaとの対決に至るまでを描くイントロダクション的ビデオ映像。最後にnaevisが「この蝶があなたたちを(KWANGYAへ)案内してあげるから」と話せば、いよいよショーの幕開けだ。

各メンバーの名前が登場する「ænergy」を1曲目にショーの幕を開けた4人。重低音効かせまくりのダンスホール・サウンドに合わせてレーザーも飛び交い、フロアをぎっしりと埋めたペンライトが鮮やかに揺れる。そしてラストは4人が両手を腰に当てて、スクッとモデル立ち! デビュー曲「Black Mamba」ではニンニンとウィンターが手を繋ぎ、そこからジゼルがひょっこりと。終盤にはニンニンのパワフルなボーカルに合わせて、残る3人が髪の毛をウィンドミルに揺らし、アグレッシブ&ホットにパフォーマンス。そんなステージングと、この日を待ちきれなかったファンの想い、やっと“生”で見ることが出来た興奮がシンクロし、会場のボルテージは初っ端から上がりっぱなしだ。

写真=Naoki Yamashita
2曲を終えた後は最初のMCタイム。初の生でのメッセージに期待が高まる。

カリナ「今日を待ってました! この日が来たことが本当に夢のようです。皆さんと初めてお会いするステージですので、私たちもドキドキする気持ちと緊張で眠れませんでした。日本での初めてのショーケースを、こんなに大きな会場で出来て、そして、皆さんとお会いできて、本当に嬉しいです」

ジゼル「日本で初めてのショーケースですが、こんなに沢山の日本のMY(aespaのファン)が来てくれて、ホントにホントに嬉しいです。ありがとうございます。今日は一緒に楽しみましょう(小さなガッツポーズ)! 皆さんが私たちを待ってくれた分、私たちも皆さんに会える日をずっとずっと待ってたんです! 皆さん、最後まで拍手とペンライトで精一杯、応援お願いします!」

写真=Naoki Yamashita
ウィンター「(手をフリフリさせながら)皆さん、大好きで~す。会いたかったで~す。日本のファンの皆さんに、こうやって直接会うことが出来て、本当に嬉しいです。皆さんもそうですよね? 私たちが最初に登場した時から、皆さんの熱い応援が伝わってきて、本当にビックリしました。皆さんの拍手と、客席を一杯にしてくれたペンライトの光を見ながら、『やっと日本のファンの皆さんにお会いできたんだな』と実感しました」

ニンニン「皆さん、盛り上がってますか? 特別なステージと、いろんなaespaの姿をお見せしたくて、一所懸命、準備しました。(左手の掌を突き出し)皆さん、今日、最後まで盛り上がりましょ!」

写真=Naoki Yamashita
そんな意気込みに、ファンは拍手代わりのハンドクラッカーを鳴らしてレスポンス! そして「MYの皆さん、一緒に楽しむ準備できましたか?」(ジゼル)、「この熱気そのまま、最後まで楽しんでもらえたら嬉しいです!」(カリナ)の声と共に次のステージへ突入する。

「他人の言うことなんて聞かず、自分の人生を楽しもう」と歌う「Life's Too Short (ENG ver.)」では空へと続く階段をバックに軽やかなステップを刻み、ニンニンがジゼルの肩に手を当てたり、ウィンターとカリナがシェイクハンドしたりと、終始ラブリームード。終盤にメンバーが手を左右に揺らすと、フロアのペンライトもシンクロする。そして最後に「大好きだよ~」と囁かれたら、客席はキュンキュン状態に。

写真=上飯坂 一
浮遊感のあるR&B「Lucid Dream」ではニンニンが人差し指で宙にハートマークを描き、ジゼルは自分のラップパートの最後に「MYしか勝たん!」とフリースタイル。ラストはウィンターが右手をフリフリさせ、エンディング妖精までキメるファン・サービスっぷりだ!


可愛らしさもネクスト・レベル!

写真=Naoki Yamashita
物語は再び、Black Mambaとの闘いへ。蝶の案内でKWANGYAへと向かう4人。幻覚クエストに悩まされながらも、不気味なBlack Mambaと対決することになり、naevisはその様子を不安げに見つめ……そしてモニター画面に「NEXT LEVEL」の文字が踊れば、次なるパフォーマンスは勿論「Next Level」! A$ton Wyldの同名曲を下敷きに、様々な音楽性をプラスしたサウンドは、楽曲をよりインパクトのあるものにした。オリジナル・リリックの「Check it out, check it out」を空耳感たっぷりに「チェッキョラ(追い抜け)、チェッキョラ」と歌い変えているところは耳に楽しく、「Too hot too hot」と歌いながら、ジゼルはVサインを、ウィンターは両手でのほっぺハートをプレゼント。そんな4人をnaevisが穏やかな眼差しで見守っていた。

写真=上飯坂 一
続く「YEPPI YEPPI」は、「Life's Too Short」とテーマを同じくし、「他人の評価を気にせず、自分の可愛らしさを自分で認めよう」と歌うパーティー・チューン。カラフルなサウンドに乗り、メンバーはキューティーに魅せていく。カリナはダブルほっぺハートや両手のハートなど、ハートの七変化を演じ、ジゼルはダブルVサイン。さらにはジゼルとウィンターが手を繋いでダンシングし、ウィンターは「I'm coming, coming to」と歌いながら、ダブルほっぺハートを見せるなど、ノンストップの愛嬌にフロアは大興奮! 最後は直筆メッセージ入りの銀テープが華を添えた。

止まるところを知らぬようにどんどん熱気が高まり、ヒートアップしていく館内。その熱さを感じ取ったジゼルが「今の熱気で、私たちとMYの皆さんがちゃんとSYNK出来てる気分です。SYNKするとお互いの感情や考えを共有出来るんです」と話すと、ウィンターは「私たちのことを応援してくれている、ここにいる皆さんの気持ちもSYNKしているかのようにちゃんと伝わってますよ」と続け、いよいよ戦いは最終局面へ。ファンとシンクロしたことでパワーを倍増させたaespaがBlack Mambaへと立ち向かう。

写真=Naoki Yamashita
ニンニンの「もっともっと盛り上がりましょう!」の声を合図に、まずはメガヒット・ミニ・アルバム『Girls』から先行シングル「Illusion」をキリリとした表情で演じ、トラップ・チューンの「Savage」ではハンパないパフォーマンスを披露。ラストはニンニンが爆発的なボーカルワークを見せた。

そしてラストあと1曲、と言うタイミングで、“次の曲=終演”を寂しがるメンバーたち。「MYと少しでも長くいたい」という気持ちから、MCのテンポが急にスローダウンし、ウィンターの「(次の曲が)最後(になるのは)は嫌い! No Bye Bye」と言う言葉がファンの頬を緩ませる。そして最後はnaevisとMYの加勢を得てパワーアップした姿で「Girls」をお披露目。メタル・ファンも歓喜しそうなサウンドと、クールネス満点のパフォーマンス、さらにはウィンターのシューティングポーズで、4人は遂にBlack Mambaを撃退することに成功。それを祝うかのように、ラストは花火も打ち上げられた。


ファンへの愛もトップレベル!

写真=上飯坂 一
公演を終えても4人はまず舞台下手に移動し、「こんにちは~」と挨拶。各フロアごとに声をかけて「ありがとうございます」と感謝し、全員でギャルピース! 続いて、上手でも同様に感謝するのだが、移動の途中でも、投げキッス(カリナ)、指ハート(ウィンター)、手をフリフリ(ジゼル)など、ファンへのラブを欠かさない。

そして終盤の挨拶は、4人の今後の日本での活躍を期待させるものだった。

ニンニン「皆さん、今日は来てくれて、本当にありがとうございます。初めての日本でのショーケースで、皆さんに初めてお会いできて、とっても嬉しかったです。これからも幸せな時間を皆さんと一緒に過ごしたいです。皆さんもそうしてくれますよね? ありがとうございます。皆さん、大好きです」

写真=Naoki Yamashita
ウィンター「皆さん、今日、いかがでしたか? 楽しかったですか? 私も楽しかったです。
今日は私たちに素敵な思い出をプレゼントしてくれて、本当にありがとうございます。ずっと忘れられない一日になったと思います。私たちと同じくらい、皆さんも幸せだったら、嬉しいです。(しっかりとカメラ目線で)これからも皆さんに会える機会を沢山、作っていきます。これからも応援宜しくお願いしまーす!」

カリナ「(フロアを見渡しながら)皆さん、今日のショーケース、いかがでしたか? 最初は私たちも緊張しましたが、皆さんがアツく迎えてくれて、幸せな気持ちでステージが出来ました。皆さんがペンライトを振って私たちを応援して下さってる姿は、とっても夢のような時間でした。これからもこうやって、お会いできる機会がたくさんあると思いますし、日本でもいろんなaespaの姿をお見せするために準備しています。期待して下さいね。(口元に手を当て、声が遠くまで届くように)大好き~(片ホッペハート)」

写真=上飯坂 一
ジゼル「皆さん、今日、楽しかったですか? MYの皆さんとこんな時間を過ごせて、本当に嬉しかったです。(右手を胸に当てて)こうやって同じ空間で一緒に入られて、本当に幸せだし、今後もずっと日本に来るので、一杯、期待して下さい」

こうして日本での再会を約束してくれたメンバーたち。Black Mambaとの対決を描いた1stシーズンを終えたとはいえ、日本での歩みは始まったばかり。K-POPガールズ・グループのトップを独走するaespaの今後の活躍が待ちきれない。

写真=Naoki Yamashita
【公演概要】
「aespa JAPAN PREMIUM SHOWCASE 2022 ~SYNK~」
開催日:2022年8月6日(土)、7日(日)
会場:ぴあアリーナMM

【セットリスト】
01. ænergy
02. Black Mamba
03. Life's Too Short
04. Lucid Dream
05. Next Level
06. YEPPI YEPPI
07. Illusion
08. Savage
09. Girls

取材:きむ・たく

■イベント概要
「SMTOWN LIVE 2022:SMCU EXPRESS@TOKYO」

日時:
2022年8月27日(土)開場15:30/開演18:00
2022年8月28日(日)開場13:30/開演16:00
2022年8月29日(月)開場15:00/開演17:30

会場:東京ドーム

チケット代金:全席指定 13,800円(税込)/枚
※来場者限定ペンライト付 ※3歳以上有料

詳細:https://smtown-official.jp/smtownlive_2022/

「第35回マイナビ東京ガールズコレクション2022AUTUMN/WINTER」
日程:2022年9月3日(土)
会場:さいたまスーパーアリーナ

公式サイト:https://tgc.girlswalker.com/22aw/

■関連リンク
aespa JAPAN OFFICIAL WEBSITE:https://aespa-official.jp/

記者 : Kstyle編集部