Vol.1 ― ソンモ、大切な思いを込めた3年ぶりのミニアルバム「コロナ禍で日本に来れずに不安な日々が続いた」

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7月20日に約3年5ヶ月ぶりとなる待望のミニアルバム「ADAMAS」をリリースしたソンモ。今回、ミニアルバムリリースを記念して、来日中のソンモにインタビューを実施した。

「ADAMAS」には、これまで見せてきたものとは違う姿を見せたいと、新しいジャンルに挑戦した全6曲を収録。それぞれに自身の大切な気持ちが込められており、全てが「大事な曲」と語ったソンモ。そんなミニアルバムについてはもちろん、コロナ禍での活動や近況まで、インタビューでたっぷりと語ってくれた。

Vol.2 ― ソンモ、3年ぶりの日本を満喫?「日本でも必ずジェジュンに連絡…尊敬するお兄さん」

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【PHOTO】ソンモ、日本で3年ぶりのアルバムリリース「全てがファンへの思いを込めた大切な曲」

 

コロナ禍の活動「日本に来れなかった時間が不安でした」

――今回、3年ぶりのアルバムとなりますが、前回のアルバムの時もインタビューさせていただきましたが、それ以来ということでしょうか?

ソンモ:そうですね、「セレナーデ」のときですね。2019年の2月だったんですが、3年以上経ってしまいましたね……。

――ファンもとても待ち望んでいたと思いますし、ソンモさんもどんな気持ちで今回のリリースを迎えますか?

ソンモ:日本に来れなかった時間がどんどん延びてしまって、正直このまま二度と日本に行けないことになるんじゃないかな、という不安がありました。ニュースを見ると、コロナのワクチン接種も4回目まで打っているじゃないですか? ネットで冗談で「1万2345回目打ってきました」というのを見て、二度と僕は日本に行けないかもしれない、活動できる年までに行けないかもしれない思うくらい不安が毎日毎日あって、何もできなかったんです。もともとは年に1回か2回くらいはアルバムを出したりするつもりで、会社と話をしたり、契約もしていたのに、もう前が見えないような毎日毎日がただ過ぎていって苦労しましたが、やっとそれを乗り越えた気持ちです。今回もコロナ以降3回目の日本ですし、やっと僕のミニアルバムが3年ぶりとなる7月20日にリリースされます。皆さん、今回のアルバムは特に大事にしてほしいです、って伝えたいですね。

――コロナ禍の活動は苦労されましたか?

ソンモ:そうですね。みんな大変だとは思ったんですけど、僕みたく海外で活動していたアーティストは本当大変ですね。韓国と日本を行ったり来たりして活動しているアーティストは、韓国で集中して活動することになると思うんですけど、僕は日本に集中して走ってきたアーティストだから、急にこんなことになったら何をすればいいか分からないような大変な毎日を過ごしました。

――今のタイミングで3回も来ているアーティストはソンモさん以外いないと思います。

ソンモ:いないです! いないです! 本当に運が良かったんです。実は今回も正直、全部キャンセルになりそうだったんです。ビザの関係で諦めて、会場も飛行機も全部キャンセルしたんです。どんな言葉で皆さんにお知らせするか、それを考えましょう、という決断を下したところで、連絡が来て、「奇跡です、ビザおりました」って言われて「え? どういうこと?」と信じられなくて。それでも他の手続きもあるので、今回の来日には間に合わないよねって話していたんです。ダメ元で書類が届いた次の日、大使館に出したんですけど、僕と日本での話を聞いていた領事館の方が、「スケジュールがありましたね。わかりました」ということで手伝ってくれたんです。もう日本と韓国の大使館の人たちみんなにありがとうって伝えたいですね。今回僕は本当に運が良かったですね。
 

3年前ぶりのアルバム「これまでとは違うジャンルに挑戦」

――そんな苦労を乗り越えて3年前ぶりにリリースするアルバムです。今作について、これまでのアルバムと制作面で変化はありましたか?

ソンモ:これは当初からの目標だったんですが、僕がソロデビューして4枚目のアルバムじゃないですか。4回目になるので、1、2、3回目と、これまで聴かせてきたものとは違うジャンルにもちょっと挑戦してみたいなと思っていたんです。4曲は僕のチームと準備して、あと2曲は日本で有名な中村仁(Jin Nakamura)さんとFace 2 fAKE(フェイス・トゥー・フェイク)の皆さんに「今回は僕のためにじゃなくて、ファンの皆さんが僕の声で聴きたい曲と、ファンの皆さんが聴いたら気分が良くなる曲を準備してください」とお願いしました。そうして集まった曲が1曲ずつ全部ジャンルも違って、本当にこれが良いんじゃないかと自分も思ったんです。それで、早くこのアルバムをリリースして、皆さんと一緒に叫んだり、歌いたいなと思いました。来日できるようになって、ライブやファンミーティングもしましたが、まだまだコロナ禍で、皆さんがマスクを外して一緒に叫んだり、歌ったりすることは無理じゃないですか。このアルバムが出る頃にはできるようになっていたらいいなと希望も込めて。

――今回すごいいろんなジャンルにチャレンジされていて、どういう心境だったのか、お聞きしたいと思っていたんです。ファンの皆さんのためだったんですね。

ソンモ:そうですね。僕もデビューして10年以上、皆さんといっしょに過ごしてきたので、いつもの曲だと飽きちゃうんじゃないかなあと、不安があって。ちょっと珍しい姿を見せたかったんだと思います。

――難しい曲はありましたか?

ソンモ:いや~、一番難しい曲がありますね。4曲目の「Somebody Knows」です。僕はもともとダンス曲やバラードを歌ってきましたが、中村仁さんはほぼアメリカに住んでいて、アメリカでハリウッドのアーティストたちと作業をしたり、曲を作ったりしていて、もう100%アメリカのR&Bジャンルみたいな曲なんです。僕は1回も歌ったことも練習したこともないから、絶対僕には合わないと思って、今まで歌ってみようとも思ったことがなかったんです。でも、今回せっかく仁さんがプレゼントしてくれた曲だし、頑張って歌ってみようと思ってレコーディングしたんですが、やっぱり大変だな~と思いました。難しいです、これは(苦笑)。

――初めてのジャンルとなると、リズムの取り方や歌い方が全然違いますよね。

ソンモ:リズム、雰囲気、感情、全部難しいです。皆さんに判断してもらえればと思います。

――まだどこにも披露していないですか? ファンの皆さんにライブで聞いてもらえるのが楽しみですね。

ソンモ:まだやってないです。ちょうど7月の発売週に合わせてリリースイベントがあるので、頑張って練習して、帰ってきます。

――ダンスもありますか?

ソンモ:振り付けはないです。R&Bの曲は振り付けしないですね。「KAGAMI」は振り付けを作ってみようかなと思ってるんですけど、まだダンサーさんたちも日本に来れないから……そこまではまだ進んでないんです。
 

ソンモが全曲紹介!ミニアルバム「ADAMAS」の魅力

――アルバム収録曲について、1曲ずつ簡単に紹介をお願いします。


01. I Remember

ソンモ:今回のミニアルバム「ADAMAS」のタイトル曲で、僕がファンの皆さんと会えなかった2年前の自分の気持ちをこめています。皆さんに今すぐ伝えたい言葉3つ「ありがとう」「待ってる」「愛してる」を選んで、作った曲です。皆さんに伝えたい自分の感情が100%素直に入っている曲だと思うので、皆さんにも大事にしてほしいです。


02. KAGAMI

ソンモ:僕が2年前、ファンの皆さんと会えなくて落ち込んで、毎日毎日失敗したり、躓いたりしていたとき、「もし明日、日本に行けるようになったらどうする? 頑張ってよ」という話を聞いて、「え、そうだね……、今僕は自分と戦っているんだ」と思いました。行けるか行けないかは今決まっていることで、なんで僕は行けないことだけを深く考えて今転んでいるのかなと思って。その時に自分と戦って乗り越えたんですが、そのときの自分を歌った曲です。皆さんも大変なことがあっても、自分と戦って勝利しよう、という気持ちを込めて、皆さんに聴かせたいなと思って作った曲です。


03. 虹のカナタへ

ソンモ:この曲はさっき言ったFace 2 fAKEさんにどんなコンセプトの曲が好き? って聞かれたんですけど、僕が超新星の頃、「睡蓮花」という曲を歌ったことがあって、そのときめちゃくちゃ楽しかったし、そのMVに映っている人たちがめっちゃ楽しそうで、そんな曲をお願いします、って伝えて。それで、Face 2 fAKEさんがすぐ作ってプレゼントしてくれた曲なんです。もちろん、「睡蓮花」までいっちゃうと僕は、ヒップホップが苦手なのでその雰囲気出せないし、見た目もそんな感じじゃないし……でも、Face 2 fAKEさんがさすがで。僕がもともと持っている性格や僕が今欲しがっている曲のイメージとバランスを合わせてくれた曲になったと思います。ぜひ、皆さん聴いてほしいです。


04. Somebody Knows

ソンモ:仁さんがこの曲を「誰かに歌ってほしかった」って言って、大事にしていた曲なんです。仁さんもコロナ禍で大変だった時にアメリカへ行ったみたいで、その時に作って大事にしていた曲です。「この雰囲気を出せるような人を探したいなと思っていたんだよ」って言われて。「いや、僕には無理じゃないですか?」って言ったんですけど、レコーディングの時に仁さんが僕の声を聴いて、「いや、俺を信じて」って言ってくれて。これから僕にとって大事な曲になると思いますが、皆さんも聴いてほしいです。


05. 忘れないで

ソンモ:超新星の頃の人、メンバー、ファンの皆さん、スタッフ、みんなに聴かせたい自分の気持ちを込めた曲なんですが、皆さんにこれも絶対聴いてほしい曲です。


06. BLUE SKY

ソンモ:アニメの「ONE PIECE」を観て、ちょっと今何も考えずに、みんなと船に乗って旅行に行きたいなと思って、じゃあ、そんな感じで曲を作ろうと思って。この曲は不思議と歌詞から作り始めました。自分が入れたい言葉「つばさ」「地図」とか、「心」「希望」「夢」「広げて」こんな言葉を決めて作って、この曲を聴いたら、今すぐ僕とドライブしに行きたいそんな気分になるような曲を作れたと思います。

――「BLUE SKY」は歌詞から作ったとおっしゃっていましたが、普段は曲からなんでしょうか?

ソンモ:普段は僕と一緒に曲を作っているチャンヒョクがメロディから作って、メロディを聞いて僕も考えて、2人でちょっとこんなコンセプトでやってみようって話して進めて。韓国語でこんな内容、こんなコンセプトにしたいってそれを日本語にまた変える、こんなパターンでやって来たんですけど、「BLUE SKY」はまったく逆でしたね。「BLUE SKY」は韓国語の内容もないし、「ONE PIECE」を思いながら、自分の頭にパッと出てきた日本語をメモして、それから始まりました。

――曲のインスピレーションは普段どういうところから得ていますか?

ソンモ:普段曲を書くときは、やっぱりファンの皆さんとの思い出ですね。たとえば僕が入隊する前に「Hello&Goodbye」と「Hello」という曲の歌詞を書いたんですが、それもその時の自分の状況、ファンの皆さんと僕の状況を思ったものでした。「Hello」は、今はさよならの「Hello」になるけど、2年後、また皆さんの前に立ったとき、出会いの挨拶としての「Hello」になると思って、そんな話をして歌ったこともあります。正直他の僕のファンじゃない方が聴いたら、分からないかもしれませんが、僕のファンの皆さんは絶対僕の曲を聴いたら「あ~僕たちの話だ」と思えるような曲しかないです。いつも。日記みたいに、ファンの皆さんとのライブの時、皆さんの声が聴こえたら、君のささやき、という表現に変えるとか。モチーフは全てファンの皆さんです。
 

Billboardでの生バンドが自信に「成長を自覚した」

――4月にはBillboardでご自身初の生バンドでのライブを行いましたが、どうでしたか? 生バンドの難しさもありますよね。

ソンモ:そうですね。生バンドでできるのは超魅力的だし、すごく楽しみだったんですけど、歌手としては本当に難しいですね。もし僕が歌いながら失敗したら、すぐバレちゃいそうなところも生バンドですよね(笑)。自分の声を事前に入れて歌う方法も聞きましたが、僕は今回100%生バンドでやりたい! やるからには自慢になるようにやりたい! と思って、かっこよく、「やります。生バンドで!」と答えました。「音源はどうします? 他のアーティストさんたちはこうしたよ」といろいろ聞きましたが、「いらないっす、バンドで自分の声でします」って、カッコよく決めました。

――それはかっこいい! 実際に本番はどうでしたか?

ソンモ:でも、日本に来て、練習の日、「どうしよう……。これ本番いける?」と焦りました。しかも2日間4回公演で、リハーサルの2日間で120曲を歌いましたが、喉が大丈夫かどうか……。その2日間のライブが終わってすぐ次の日に「虹のカナタへ」「Somebody Knows」のレコーディングだったんです。だから、無事にライブが終わってもレコーディングが問題。じゃあ、レコーディングを他の日にしたら、もう発売日もっと遅くなる。ライブで喉を使いすぎないようにしたら、生バンドの意味がない、圧力がなくなる。どうしようと思いながら、練習も2日間しかできなかったんですね。その時、映画のこともあって。毎日毎日想像もしたんですが、2日間のリハーサルのときに、バンドの皆さんがすごく助けてくれて、いろんな調整もできて。ファンの皆さんが、今も「Billboardの日、忘れられないよ。本当に良かったよ」って言ってくれるので、良かったです。もうひとつ成長できたなと思いました。

――Billboardは、日本でも特別な会場ですよね。

ソンモ:会場がアーティストを選ぶという話を聞いて、自分にとって「Billboard」は大きな宿題でした。ぜひまたやりたいです。

――生バンドのプレッシャーはもう大丈夫ですか?

ソンモ:もう今はプレッシャーもないです。Billboardで1回目が終わって、「できた!」と思って、2回目からはもう本当に心配もなかったです。それが終わって「大阪でもやりますか」っていうオファーがあって、「じゃあ、やります!」って。その時もビザの問題があって、すぐ来れなかったんですけど、1日だけ練習ができるように早く日本に来て、マネージャーさんには「1日しか練習できなかったのに大丈夫?」って言われたんだけど、自信を持って「大丈夫、できる」と、無事に終えることができました。その後、誕生日のファンミーティングがあったんですが、それは生バンドじゃなく、音源で歌ったんですが、Billboardで生バンドで歌った後、これはやりやすいね、って。そんな気持ちになるくらい成長したなと思っています。自信ができました。



撮影:朝岡英輔

■リリース情報
ミニアルバム「ADAMAS」
発売日:2022年7月20日(水)

○商品形態
【TYPE-A】
内容:CD+DVD
品番:TECI-1694(TEBI-30614)
価格:¥3,150(税抜価格¥2,864)

【TYPE-B】
内容:CD+Booklet
品番:TECI-1695
価格:¥2,600(税抜価格¥2,364)

【TYPE-C】
内容:CD
品番:TECI-1696
価格:¥2,100(税抜価格¥1,909)

<CD収録内容>(TYPE-A、B、C共通)
1. I Remember (Japanese ver.)
2. KAGAMI
3. 虹のカナタへ
4. Somebody Knows
5. 忘れないで
6. BLUE SKY

<DVD収録内容>(TYPE-Aのみ)
「I Remember」Music Video/MVメイキング映像

■関連リンク
ソンモ公式サイト:https://sungmo-official.jp/

記者 : Kstyle編集部