「イカゲーム」がシリーズ映画賞を初受賞!「第26回富川国際ファンタスティック映画祭」で今年新たに制定

OSEN |

写真=Netflix
「富川(プチョン)国際ファンタスティック映画祭」(BIFAN、執行委員長:シン・チョル)は世界で初めて「シリーズ映画賞」を制定し、授賞した。シン・チョルBIFAN執行委員長は7日、「第26回富川国際ファンタスティック映画祭」の開幕式で「イカゲーム」にシリーズ映画賞を授賞し、注目を浴びた。

シン・チョル執行委員長は「文化とテクノロジーの結合で多様な形のビジュアルストーリーテリングが誕生している」とし「時空間の制約が消えた時代には『イカゲーム』のようにOTT(動画配信サービス)でストリーミングされるシリーズはもちろん、YouTube、TikTokなど多様な形の映像も映画として受け入れなければならない」という趣旨で「シリーズ映画賞」を制定し、授賞の理由について語った。

続けて「2時間余り上映する映像を映画だと定義してきたのは、産業の観点で収益性を最大化する方法の一つだった」とし「今や時代の変化に歩調を合わせ、韓国映画であるKコンテンツが世界の新しい基準を示さなければならない時だ」と主張した。「第7作、8作が出てきた『ハリーポッター』や『スターウォーズ』は映画なのに『イカゲーム』はなぜ映画ではないと言うのか」と反問した後、「BIFANの『シリーズ映画賞』の制定は映画賞を新設したという意味を超え、映画の新しい定義に対する韓国・富川の特別な提言だ」と説明した。そして「全世界の映画界を対象に映画の領域を拡張する世界初の試み」と付け加えた。

BIFANは実際、今年の映画祭をパンデミック以前への回帰ではなく、進化と拡張の元年にした。「シリーズ映画賞」の制定・授賞にとどまらず、シリーズを上映するプログラムを開設した。それが「コリアンファンタスティック:シリーズキラー」部門だ。映画・ドラマシリーズなどの境界が消えている映画を新たに定義しなければならないという要求にともなう質問を反映した。

上映作は4つのシリーズで計20本だ。シリーズのタイトルは「テイスト・オブ・ホラー」「全体観覧可+:ショートバスター」「怪異」「シーン:怪異な物語」だ。「テイスト・オブ・ホラー」では「ピンポンチャレンジ」「配達完了」「食い意地」「金歯」「ヘイ、マモンズ」「ジャックポット」「四足の動物」「リハビリ」「入居者専用ジム」「トントン」などが上映される。アン・サンフン、イム・デウン、チェ・ヨジュン、ユン・ウンギョン、キム・ユンギョン監督などが演出したワールドプレミア作品だ。「全体観覧可+:ショートバスター」「怪異」「シーン:怪異な物語」は、TVINGを通じて公開された作品だ。

「全体観覧可+:ショートバスター」は、「がさり」「地雷」「スクールカースト」「平行観測は6歳から」「ウラカイハルキ」「It's Alright」「不寝番」「未知の世界シーズンツーエピワン」の8本だ。キム・チョイ、イ・テアン、チョ・ヒョンチョル、チュ・ドンミン、キム・ゴク、キム・ソン、リュ・ドクファン、ユン・ソンホ、ホン・ソクジェ、クァク・キョンテク監督などが演出した。「怪異」(監督:チャン・ゴンジェ)と「シーン:怪異な物語」(監督:チョン・ドゥグァン)は、TVINGでそれぞれ6話が放送された作品をそれぞれ1編にして披露する。

写真=BIFAN
「おかしくても大丈夫」は、「第26回BIFAN」のスローガンだ。主流から外れたジャンル映画への支持を標榜する。シン・チョル執行委員長は「昨年に続き、今年も『おかしくても大丈夫』をスローガンに決めた」とし「当分このスローガンを維持する」と明らかにした。続けて「BIFANが制定して授賞した『イカゲーム』は10年前に拒絶されたプロジェクト」とし「新しいことは変で、変ならいじめられるが、富川はその変なことを尊重し、愛して育てる映画祭だ」と強調した。

「イカゲーム」の制作者であるキム・ジヨン代表(Siren Pictures)は「今日から『イカゲーム』は映画だ」と受賞の感想を切り出した。「韓国のどの映画祭が『イカゲーム』と最もよく似合うだろうかと考えた時、最初から『富川国際ファンタスティック映画祭』だった」とし「やはりすごく素早く私たちを呼んでくれて、このように何か認定して賞もくださって本当に感謝している」と話した。

特定のジャンルに特化した映画の関係者は、作品を恥ずかしがる傾向がある。「おかしくても大丈夫」は彼らへの激励と支持を含んでいる。「シリーズ映画賞」の制定と授賞はその呼び水だ。シン・チョル執行委員長は「才能のある映画関係者を発掘し、世界と出会わせる登竜門の役割を忠実に果たす」とし「おかしくても大丈夫なそれぞれのシリーズ映画が見たい」と期待を示した。

「第26回BIFAN」は7月7日から17日までオフ・オンラインで開催され、世界49ヶ国の268本の映画を上映する。富川市役所の芝生広場・オウルマダン・ファンタスティックキューブ・韓国漫画博物館・CGVソプン・MEGABOX富川スターフィールドシティなど13館とオンライン上映館wavveで見ることができる。

記者 : ハ・スジョン