Netflix「ペーパー・ハウス・コリア」チョン・ジョンソ、BTS(防弾少年団)のダンスに言及“恥ずかしかった…実際はガールズグループの大ファン”

OSEN |

※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
写真=Netflix
女優のチョン・ジョンソが、オンラインインタビューで「ペーパー・ハウス・コリア」でトーキョー役を演じた感想を語った。

「ペーパー・ハウス・コリア」は、統一を控えた朝鮮半島を背景に、天才的戦略家とそれぞれ異なる個性と能力を持つ強盗が奇想天外な状況に立ち向かい、繰り広げるストーリーを描くNetflixシリーズだ。

同名の原作はシーズン5まで制作されたスペインの作品で、Netflixを通じて配信開始後、大人気を得たドラマだ。このような大作をリメイクするようになっただけに、原作のキャラクターとの比較は避けられないはずだ。

チョン・ジョンソは自身が演じたトーキョーという人物に対し、「原作のトーキョーはもう少しセクシーで感情的で、率直でルールをそれほど重要に思わない人ですが、韓国版のトーキョーは感情的でありながらも理性が先にあります。心より頭がさせることを優先するところが一番の違いです。傷を原動力にしてお金を盗むという、人生において最初で最後の賭博をすることになる純粋で若いキャラクターです」とし、「このようなバックストーリーがあったので、演技する上で決まった枠や区域が正確にあったような気もします。その中でできる最大限のことをできるだけ多く見つけようとしました」と説明した。

実際、「ペーパー・ハウス・コリア」の中のトーキョーは原作とは全く異なるキャラクターである。反抗的でわがままだった原作のトーキョーとは異なり、教授の信念に従う落ち着いた姿を見せた。これに対しチョン・ジョンソは「私は韓国版のトーキョーはもう少し普遍性があると思います。トーキョーだけでなく、全体的な流れから見て、何らかの事件がトーキョーの突発的な行動によって増幅することはありません。逆に不意に良くない状況やトラブルが生じた時、それを整理して元の方向に行くようにし、強盗団を引っ張っていこうとします。年齢もかなり若く設定され、教授の指示と理念を守っていこうとする秩序を維持する部分が最も大きな違いです」と伝えた。

続けて「原作とキャラクターの性格が違うことよりは、私がこの作品の前にお見せした人物たちとかなり違ったので、そこに気を使いました。このように逸脱しないで、事故を起こすこともなく、大人しくいく感じの人物を演じたことがなかったので、それに気を使いました。このようなタイプの人物は初めて演じましたし、初めてのドラマですがどうすれば魅力的に見せられるだろうかとかなり悩みました」と打ち明けた。

チョン・ジョンソはトーキョーと自身の似た点を問うと「実際の性格は原作のトーキョーとよく似ていると思います。でも韓国版のトーキョーに似ているところは、私もアイドルが大好きだということです」とK-POPに向けたファン心を表した。

特にオープニングでは、トーキョーがBTSのダンスをする姿が盛り込まれている。チョン・ジョンソは「私もBTSが好きですが、こうしてBTSが大好きな北朝鮮の少女として出てくるので、歯を食いしばってやりました。キャラクターを説明する部分でもあるからです。歯を食いしばって恥ずかしくないよう、最大限一生懸命に、台本に忠実にやりました。でも決まりが悪かったですね」と感想を伝えた。

実際にチョン・ジョンソが好きなアイドルについて尋ねると、「私は、今は解散してしまったのですがGFRIENDがずっと好きで、着信音もGFRIENDの歌でした。またTWICEの大ファンでもあります。今はTWICEの歌が着信音です。ダンスを真似することはできません。ダンスと歌を同時にやることができないんです。私ができないものを持っているから(アイドルが)好きなんです。不思議ですし、美しいです」とし「男性アイドルよりは女性アイドルの方がずっと好きですね」と明かした。

そんな彼女が演技をする時、一番気を使った部分は声だった。彼女は「監督が強調されたのが声のことでした。演劇的で声のトーンがかなり低い方がいいという話を最初からずっとされていたのでトーンは低めに維持し、演技のスタイルも演劇のように変えました」と伝えた。

しかし、原作のトーキョーが反抗的なところが魅力だっただけに、変わった設定を残念に思う視聴者もいた。彼女は「衝動的で突発的で逸脱し、どこへ飛ぶか分からないラグビーボールのような役を演技する立場で、やることも多いですし、アイデアもたくさん出てきて、演技する時に自由で魅力的になれると思います」と話しながらも「『ペーパー・ハウス・コリア』は本当にたくさんの俳優たちが出てきて、さまざまな状況が同時に起きるので、そういった意味では一歩下がって始めたこともありました」と率直な考えを語った。

彼女は「数十人の俳優たちが一度に演技する上に、限定された空間の中で起きることなので、一人ひとりの様々な演技が集まって一つのストーリーになった時、その全体的なストーリーがもっと面白くなってほしいという気持ちで始めました。私が一人で引っ張り、刺激的で、挑発する作品やキャラクターにも出会いましたし、これからも出会うでしょう。そこから来る面白さもあると思いますが、これは一人ひとりが集まって10を作る作品だと思います。ですので私一人だけの魅力をアピールするよりは強盗団全体が見せる魅力、『ペーパー・ハウス・コリア』全体が見せる姿から出てくる魅力がもっと重要だと思いました」と伝えた。

統一を控えた朝鮮半島を背景にしているだけに、トーキョーは北朝鮮の平壌(ピョンヤン)出身という設定だ。それなのに北朝鮮の方言を使わないことを指摘する視聴者もいた。これに対しチョン・ジョンソは「私も最初は当然、北朝鮮の言葉を使わなければならないと思いました。ところが監督や制作陣の方々が、北朝鮮の言葉を使わずソウルの言葉で行くとおっしゃいました。理由を聞いたら、実際に北朝鮮から20代の少女がソウルに来たら、早いうちにソウルの言葉が話せるようになると予想したためでした」と伝えた。

続けて「まるで私が釜山(プサン)に長く住んでからソウルに上京して過ごしていたら、ソウルの言葉を早く身につけるようにです。それでも、少しの方言は入るじゃないですか。そのような部分を表現するために怒りが爆発する時や相槌を打つ時、最後の語尾などは北朝鮮の口調にしなきゃと悩みました。全体的に方言を使わないことは、予め話したことでした。疑問に思われるかもしれないですが、言われたことが私には説得力があったのでそうしました」と話した。

「ペーパー・ハウス・コリア」は、チョン・ジョンソにとって初めてのドラマだった。彼女も同作への出演を決めた理由の一つは、ドラマに出演したいと思ったためだ。「『ペーパー・ハウス・コリア』を通じて大衆に初めて近づいてみたかったのが主な理由でした」と打ち明けた。

彼女は「今までやってきた作品では、3人以上が作品の中に出てきたことがなかったんです。この作品は登場人物が多いです。今まで出演した作品とは人数の差がかなり大きく、俳優の皆さんに会う度にわくわくしました。ストーリーも私が今までやってきたものとは異なるもので、よりドラマチックな話だったと思います」とし「期待していたことは、私の個人的なことよりは『ペーパー・ハウス・コリア』全体の話がうまく流れてほしいということでした。劇中でトーキョーがストーリーが問題なく流れていくようにしているように、私も俳優たちが全体的によく合い、うまく流れてほしいという気持ちがありました」と伝えた。

自身初のドラマを終えたチョン・ジョンソは、これからTVINGのオリジナルドラマ「身代金」に出演する。彼女は「確かにドラマだけの魅力がありますね」とし「これからもドラマにたくさん出たいです。ドラマも映画も、両方とも続けたいです」と意欲を見せた。

また、演じてみたい役について聞くと「やってみたい役はたくさんあります。大衆が望むものを見せたいです。まだお見せしていない姿の方がずっと多いと思います。『恋愛の抜けたロマンス』に出演した時、『あんな姿もあったの?』『サイコパスだと思っていたのに』という方々もいらっしゃいました。意外な姿に魅力を感じているようでした。ですのでどこかに限定せず、行ったり来たりしたいです。怖かったり、キレイだったり、可愛かったり、愛おしかったり。多様な姿を行き来したいです」と明かした。また「やってみたい役の一つを申し上げると、人工知能を持っているロボットを演じてみたいです。遠くない未来だと思いますが、人間のようだがロボットのようで、ロボットのようだが人間のようなキャラクターを必ず一度やってみたいですね」と願いを語った。

「ペーパー・ハウス・コリア」は先月24日、全12話の半分にあたるパート1だけが公開されている状況だ。チョン・ジョンソはこれから公開されるパート2について「パート1よりずっと面白いです。パート2は一人ひとりにより焦点が当てられています。彼らの中で紛争が起きて、造幣局の中での出来事がもっと大きくなります。よりスピード感があってスリルがあり、どこに飛ぶか分からない感じで進むと思います。パート2が早く公開されなきゃいけないと思います。パート2がもっと面白かったです。もう少しだけ待っていただいて、パート2が出たらぜひ見ていただきたいです」と自信を示した。

ただパート1が公開された後、好き嫌いが分かれていることに対しては「パート2が公開されても、それは引き続き共存すると思います。まだ公開から1週間も経っていないので、ご覧になっていない方の方が多いと思います。時間がたってご覧になる方々が増えればさまざまな反応が出てくると思います」とし「当然良いレビューが多く、楽しく見てくださる方が多くなってほしいと制作陣や俳優たちは皆同じく願っています。このドラマが良い方向に行ってほしいです」と希望を語った。

記者 : キム・ナヨン