キム・ユンジン「ペーパー・ハウス・コリア」で新たな挑戦…「LOST」出演でワールドスターと呼ばれたことも

OSEN |

写真=Netflix
2000年代前半からアメリカに進出し、ワールドスターとして愛された女優のキム・ユンジンが、韓国コンテンツの成長に心から喜んだ。そして今後も女優として最善を尽くすという覚悟を述べた。

最近行われたNetflix「ペーパー・ハウス・コリア: 統一通貨を奪え」(以下「ペーパー・ハウス・コリア」、脚本:リュ・ヨンジェ、キム・ファンチェ、チェ・ソンジュン、演出:キム・ホンソン)のオンラインインタビューにキム・ユンジンが参加した。彼女は落ち着いた雰囲気の中でも、相変わらずカリスマ性をアピールし、劇中のソン・ウジンを連想させた。

「ペーパー・ハウス・コリア」は、統一を控えた朝鮮半島を背景に、天才的戦略家とそれぞれ異なる個性と能力を持つ強盗が奇想天外な状況に立ち向かって繰り広げる史上初の人質強盗事件を描く。

キム・ユンジンは、悩んだ末に本作への出演を決めたという。彼女は「初めて台本をもらった時、他の俳優と同じく、リメイクが早すぎるのではと感じました。また好き嫌いが分かれる作品だと思いました。現場でユ・ジテさんと『上手くいったとしても元を取れるくらいだろう』と話していました。それでも両刃の剣を素手で握った理由はいくつかあります。まず、原作のファンとして、原作の力を信じました。また、脚本家のリュ・ヨンジェさんの台本が気に入りました。そして、キム・ホンソン監督の作品のいち視聴者として、ご一緒してみたいと思いました。『LOST』に出演した当時、世界100ヶ国で公開されたのですが、それが役者としてどれほど大切な機会なのか感じています。全世界がK-コンテンツに関心を持っている今、韓国語で、韓国の監督と、韓国の俳優たちと、韓国で撮影をして全世界に公開されるということは夢のようでした。このような現場を逃したくありませんでした」と話した。

彼女は、韓国コンテンツの世界的な人気について感激し「韓国コンテンツが脚光を浴びていることが嬉しいです。OTT(動画配信サービス)がなかった時代に『LOST』を終えたので、私の人生にこのようなチャンスは二度と来ないだろうと思っていました。アメリカのドラマで主要キャストうちアジア人2人をキャスティングしたのは初めてだそうです。それが2004年でした。ここまで早くK-コンテンツが成長するとは夢にも思わなかったので、誇らしいですね。今回このようなチャンスが来たのは嬉しいです」とし「素敵な監督、俳優、脚本家の皆さんが全世界に知られてほしいです。『LOST』の出演当時、ワールドスターと呼ばれた時代がありました。そんなことを言われたら、背中から汗が出て、恐縮でした。高すぎる期待ではないかと思い、気が楽ではありませんでした。しかし、1年ほど経ったらそれが励みになりました。でも、ワールドスターとは思っていません。Netflixなどを通じて世界的に紹介される作品をやってみたいです。着実に一生懸命に活動して、また別の作品で真のワールドスターになれるよう努力したいです」と語った。

何より韓国コンテンツの成長は、環境の発展から始まった結果だった。キム・ユンジンは「『LOST』から『Mistress』まで、アメリカの作品を13年間やってきました。途中で韓国に行って映画を撮影したりしていました。当時は撮影システムの差がありました。しかし『ペーパー・ハウス・コリア』を撮影する時は、システムの差を感じませんでした。12時間の撮影時間をしっかりと守り、事前制作で撮影しました。『復讐の女神』という作品を数年前にやったときは、主演俳優は寝る時間がありませんでした。現場に急いで集まって、かろうじてやり遂げました。役者としては残念に思っていました。たくさんの人々が集まって作品を作る姿は、アメリカも韓国も同じです」とし、過去を振り返った。

「ペーパー・ハウス・コリア」でキム・ユンジンが演じたソン・ウジンは、複雑な魅力を持つキャラクターだ。特にユ・ジテと抜群の相性で関心を集めた。キム・ユンジンは「初日から教授だと思われるほど、役に入り込んで撮影現場にいらっしゃいました。現場でガールフレンドのように接してくれて、すごく気を配ってくれました。現場に到着したら温かいコーヒーも差し入れてくれました。現場だけでなく、それ以外でもメッセージや電話でやり取りしながら、最も多くの悩みを共有したと思います。圧縮された関係をちゃんと表現できるかたくさん悩みました。自分が演じたキャラクターなので、どのように表現されたかは自分では分からないですが、観ていただく方々には、これから積み上げていく感情をパート2でも期待していただきたいです」と説明した。

キム・ユンジンが演じたソン・ウジンのキャラクターが生き生きとしているのは、たくさんの会話と悩みの結果だった。彼女は「ウジンはシングルマザーで、養育権をめぐって激しく対立しており、原作とは違って元夫が有力な大統領選候補です。権力を持つ夫を相手に戦う人物で、母が認知症で苦労しています。日常的な生活も複雑で大変な女性です。TF本部にアサインされた後は、韓国と北朝鮮のキャラクターの葛藤を表現し、女性として男性たちの世界で作戦を指揮する役割でした。このようなキャラクターをやるからには強く見られたいですし、男性的な部分を追加しようと思いました。型にはまった選択をしたくありませんでした。落ち着いていながらも繊細な部分を表現したかったです。ユ・ジテさんと同じくらい、説明的なセリフが多かったです。自分がついさっき思いついたアイデアのようにスピーディに説明してこそ、TF本部のシーンのダイナミックさが出てくると思って、監督と多くの会話をしながら気を配りました」と打ち明けた。

パート1で重要なキャラクターを務めて熱演を繰り広げたキム・ユンジンが、果たしてパート2ではどのような姿を見せるか関心が高まっている。

記者 : パク・パンソク