DKZ、グループ名の変更&新メンバー加入も「アイデンティティがなくなったわけではない」

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音楽配信チャートで久しぶりに頭角を現したアイドルグループがいる。WATCHAオリジナルドラマ「セマンティックエラー」を通じてルーキーとなったジェチャンが所属するグループDKZの話だ。2019年にデビューして3年という時間、DKZはDONGKIZというグループ名で活動を続けてきた。コンセプトは確立されており、ユニークなステージ演出で目を引いたDKZ。

大人気が保障された活動ではなかったが、メンバーたちは毎回ステージのために惜しみなく努力した。これまでの努力が実を結んだのか、昨年7月に発表した「CRAZY NIGHT」が音楽配信チャートにランクインし、ジェチャンとDKZの格別な人気を実感させた。2022年4月、DONGKIZはDKZという名前に変更し、新メンバーを迎え入れた後、大衆の前に立った。

既存のメンバーであるジェチャン、ジョンヒョン、ギョンユンと新しく加入したセヒョン、ミンギュ、ギソクの6人は、K-POPシーンをすでに経験し、知っているメンバーと、情熱を持った新しいメンバー間の完璧な調和を見せた。DONGKIZからDKZへさらに一段階上がるために生まれ変わったDKZ。「もっと成熟して変わった姿を見せたい」というメンバーたちの言葉のように、第2幕へと進んだDKZが披露する今後の活動に期待が高まっている。

―― DONGKIZからDKZへ、そしてメンバーの変化もありました。それぞれの覚悟も格別なものがあると思いますがいかがですか?

ジョンヒョン:DONGKIZという名前で活動していた時は、様々なコンセプトを試みるのに少し無理がありました。やはりDONGKIZという言葉は可愛らしいイメージが強いですから(笑)。もっと成熟して変わった姿をお見せするためにDKZとして戻ってきました。以前DONGKIZとして学び、積み重ねてきたものをちゃんと持ってきて、より成長した姿をお見せしたいです。

ジェチャン:今回のカムバックに先立ち、メンバーの変更が大きなイシューだったじゃないですか。グループ名も変わり、メンバー構成も変わることになりました。そのような変化が生じただけに、DKZとして6人の息が次第に合っていき、1つのチームとして成長する過程を見守るのも面白いのではないかと期待しています。

セヒョン:既存のメンバーは3年間活動したアイドルですが、僕は今後初めてのステージとデビューを控えているため、新人のエネルギーで今後多くの方々に生き生きした姿をお見せできるように頑張りたいです。

ミンギュ:そうです。セヒョン兄さんの言葉のように、先輩たちとチームを作ってデビューをするのと同じだったんですよ。3年の差はものすごい違いですが、最大限一生懸命に努力して追いついていく姿をお見せします。

ギソク:プレッシャーもたくさんあって緊張していますが、ステージではそんな姿が見えないように一生懸命に頑張ります。

ギョンユン:最も心配したのは、先に話したようにメンバー変更に対する適応と、ファンの方々の反応を心配していました。新しいメンバーが公開されて反応を見たのですが、僕がこのような心配をしていたのが恥ずかしいくらい、あまりにもたくさん応援をしてくださる姿を見て「やっぱり僕たちのファンは僕が思った以上に僕たちを大切にし、応援してくれているんだ」と気づきました。さらに一生懸命に取り組めるきっかけになりました。

――新しいグループ名にはもう慣れましたか?

ジョンヒョン:全員で挨拶をする時、時々「DONGKIZです」と言ってしまうことがありました。ハハ。だから最近は挨拶する前にもう一度頭の中で考えてから挨拶しています。

――「DONGKIZ」として積み重ねてきた3年という時間が少し残念に感じることはありませんでしたか?

ジェチャン:正直に言えば、最初は3年間持っていた「DONGKIZ」というアイデンティティが消える感じがしました。名前というのはとても重要じゃないですか。大衆に見られる時初めて刻印されるものでもあります。グループ名が変わるということを受け入れがたくもあり、悲しかったこともありました。でも、名前が変わったからと言って僕たちのアイデンティティが消えることはありませんでした。むしろ今は新しくなったという感じがします。3年間いろいろなことを経験して強くなり、「DKZとして新たなスタートをしてみよう」と決心する1つのきっかけになったりもしました。

―― 今回のカムバックも一生懸命に準備したそうですが、アルバムのコンセプトとタイトル曲について紹介してください。

ジョンヒョン:以前発売した「CHASE EPISODE 1.GGUM」が少年たちの夢を追って成長していく話だったとしたら、「CHASE EPISODE 2. MAUM」は少年たちが愛を追って成長する話を収めました。タイトル曲「愛の泥棒(Cupid)」は少年たちの心を奪った“愛の泥棒”に伝えるメッセージを収めた曲です。DKZならではの雰囲気と清涼感を、今の季節にぴったり合うステージに込めて準備したので、楽しく聴いていただけると思います。

――今回のステージではどんな姿を期待できますか?

ギョンユン:僕たちがステージの練習をしながら最もたくさん準備をしたのは、「愛の泥棒(Cupid)」というタイトル曲に対する表現力を養うことでした。振り付けもですが、表情やジェスチャーなどを強化して、どうすれば清涼感をよりうまく表現できるか悩んでいました。僕たちが清涼感をどのように表現したのかを重点的に見ていただければ、より面白いと思います。

――では「このメンバーこそ“人間清涼”だ」と表現できるメンバーはいますか?

ミンギュ:ジャケット撮影から始めてミュージックビデオなど“愛の泥棒”に対する準備をたくさんしました。間違いなく、ジョンヒョンだと思います。ハハ。ジョンヒョンが清涼な雰囲気を本当にうまく生かしたのではないかと思います。

ジョンヒョン:ハハ。私はむしろキョンユンが兄が清涼な表情演技を呆然としてよくしたようです。

キョンユン:事実清涼さというのが無理やり飾ると作られるわけではないようです。私が本当にエキサイティングな方もそれを感じているようで毎瞬間雰囲気を熱心に引き上げようと努力しています(笑)。

――新たに合流した3人のメンバーを見て、既存のメンバーが感じることもたくさんあると思います。

ジェチャン:僕たちのデビュー初期を見ているようです。ハハ。メンバーたちがすごく緊張しているようで、コツを教えてあげたいのですが、僕たちが教えてあげられない領域もあり、また自分自身で感じて悟る部分もあるので、ステージに立ってもっと多くのことを感じてほしいです。一方ではメンバーたちが羨ましいです。3年間、アルバムを出してステージに立つということに少しは慣れてきたんです。でも新しい3人のメンバーたちは、このような瞬間をよりときめいて楽しむことができるというのが羨ましいです。

ジョンヒョン:デビュー初期に事務所のスタッフの方々が僕たちに抱く気持ちがこんな感じだっただろうと思いました(笑)。僕がデビューする時は事務所に先輩がいなかったので、僕たちが自らぶつかって学ぶことが多かったです。今は僕たち3人が少しでも積み重ねてきた経験によって、新しいメンバーに教えることができます。また、誰かに頼ることができるというのが少し羨ましくもあります。

ギョンユン:僕の場合、ただ嬉しかったです。ハハ。僕は新しい人に会うのが本当に好きなんです。最初3人が僕たちのチームに入ってきた時は嬉しくてドキドキして、また一方では心配もしました。でも練習をしてみると「本当に頑張ってくれているな。僕もこんな時期があったな」と思いました。そして一生懸命にやるこの期間がどれほど大変なのか分かるので、3人のメンバーをもっとサポートしたいと思います。だからたくさん話もしています。

――逆に新しいメンバーたちはステージを準備しながらギョンユンさん、ジェチャンさん、ジョンヒョンさんに多くを学びましたよね?

セヒョン:僕はすべてが初めてなので慣れないことが多かったのですが、既存の3人はすべての面で僕たちより積んできてきたものが多いじゃないですか。ステージの準備や撮影、練習など、何をしていても、僕たちよりも倍うまいと思います。確かに練習の時よりもステージに立つ準備をしながら経験豊富な感じが見えたんですよ。練習室で見たものとはまた違う姿なので、モニタリングをしながら表情やジェスチャーなど、多くを学んでいます。

ミンギュ:僕も本当にたくさん学びました。ステージで踊ることから表情の一つひとつ、そして僕はがに股で歩く悪い習慣がありましたが、メンバーたちがそのような部分も直すことができるようにサポートしてくれました。メンバーも大変だったでしょう(笑)。また、振り付けの練習をしていると夜遅くまで残る時もあります。そうするとギョンユン兄さん、ジェチャン、ジョンヒョンは必ず先に帰らず、最後まで一緒に残って振り付けを教えてくれました。以前ジョンヒョンが「兄さん、僕が『お願いだからもう聞くのやめて』と言うまで聞いてもいいから、いつでも気楽に来て」と言ってくれて本当にありがたかったです。ステージの他にも多くの面でメンバーたちから学んでいます。

ギソク:僕もさっき兄さんが話したように、僕の短所と言える面を先に兄さんが把握して直すことができるようにアドバイスもたくさんしてくれて感謝しました。「先輩は先輩だな」と感じて、すごくかっこいいと思いました。ハハ。

――ギョンユンさん、ジェチャンさん、ジョンヒョンさんはデビュー3年を迎えただけに、成長したと感じる部分も大きいと思います。

ジョンヒョン:3年という時間、本当に一生懸命走ってきました。しかし、それに比べて目の前に見える成果は大きくありませんでした。そのため疲れて辛い時も多かったのですが、その度にファンの方々が応援してくださる声を聞きながら、克服する方法を学んだようです。何よりメンバーたちと一緒にいてたくさん強くなりました。

ジェチャン:僕は活動をしながら“運命論者”に変わったようです。「できる人はできて、叶うことは叶う」と考えたら、むしろ肩に入った力が抜けたんですよ。そうして僕の気持ちがちょっと軽くになったので、見た方も気楽に見ていただけるようになったと思います。自然と接するものが前よりもたくさん増えました。今は運命に任せて流れるように生きているところです(笑)。

ギョンユン:僕は事務所に入って初めてダンスに触れました。そのためダンスを踊る時に難しさをたくさん経験しましたが、今になって3年間練習して積み重ねてきた時間に対する報いを受けたと思います。ダンスを楽しめる余裕が少し生まれたんです。そしてさっきジョンヒョンが言ったように、僕たちが経験した大小の出来事によってメンバー同士がより団結して強い絆ができました。だから今、僕たちの前にどんな試練が立ちはだかっても、また新しいメンバーにどんな困難が訪れても、一緒に勝てると確信しています。DKZのこれからにすごく期待しています。

――セヒョンさん、ミンギュさん、ギソクさんの3人は、今後どのように成長したいですか?

ミンギュ:僕がやらなければならないことを忠実にやり、どんな試練が来ても絶対に崩れない、そんなアーティストになりたいです。僕だけの色を持つことも良いですが、誰よりも強くなり、自分自身をきちんと守ることができる人に成長したいです。

セヒョン:僕はあらゆる面で成長したいです。そして何よりDKZを広く知らせたいという欲があります。僕個人よりはDKZのセヒョンとしてもっと知られたいと思います。

ギソク:兄さん(メンバー)たちが僕にそうしてくれたように、僕も一生懸命に成長して、兄さんたちを助けることができるかっこいい人になりたいです。

――ジェチャンさんはDKZがカムバックしていなかった間、WATCHAオリジナルドラマ「セマンティックエラー」で大きな愛をもらいました。そしてDKZの曲が音楽配信チャートにランクインもしましたので、感慨深いのではないでしょうか?

ジェチャン:ドラマだけがうまくいくということもあり得ますが、ドラマが好きなファンの方々が僕と僕たちのグループにも関心を持ってくれたじゃないですか。実際、音楽配信チャートの成績が上がったり、またアルバムが絶版になったりもしました。想像もできなかった大きな関心に感謝し、また「3年間やってきた僕たちの歩みを好きになってくれるんだ」と実感しました。だから今回のカムバックにより期待し、素敵な姿をお見せしなければならないとたくさん考えました。

――突然の人気で、今回のカムバックがプレッシャーにならなかっただろうかと思いました。

ジョンヒョン:グループへの関心に対するプレッシャーよりは、なぜ僕たちがこのように変わらなければならなかったのかをお見せしたいと思って、それがむしろプレッシャーになりました。こういうプレッシャー以外のグループに向けた大きな関心は、僕たちがもっと頑張ることができる原動力になりました。

――DKZの今回の活動目標と、どんなグループに生まれ変わりたいのか教えてください。

ジョンヒョン:カムバック後、多彩な番組でファンの方々に挨拶します。そして今年、必ず音楽番組で1位を取ることが目標でもあります。韓国国内を超えて海外にもファンの方々に会いに行けることを願っています。

ジェチャン:こういうグループだと定義するより、皆が一緒に楽しめるグループになりたいです。人々の日常の中に染み込んで、自然に僕たちの音楽を楽しめるようになる、そんな姿に生まれ変わりたいです。

記者 : パク・スンヒョン