ソ・ヒョンジン、映画「カシオペア」の役作りで涙も?“アルツハイマー病で亡くなった祖母のことを思い出した”

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写真=Triple Pictures
女優のソ・ヒョンジンが新しい作品で劇場街にカムバックした。

映画 「カシオペア」(監督:シン・ヨンシク)で、30代のアルツハイマー病になるスジン役に扮した彼女は最近、ビデオインタビューを行った。

本作は弁護士と母、そして娘として完璧な人生を生きようと努力するスジン(ソ・ヒョンジン)が、アルツハイマー病により、記憶を失いつつも父のイヌ(アン・ソンギ)と新しい人生を生きていく特別な物語を描く作品だ。

ソ・ヒョンジンは離婚後、1人で娘を育てる弁護士のスジン役を演じた。娘のアメリカ留学を控えて、健忘症状を見せていたスジンは、交通事故により訪れた病院で早期発症型アルツハイマー病と診断される。日ごとに病気が悪化していく彼女は、イヌの世話を受けて生活する。

ソ・ヒョンジンはアルツハイマー病で崩れていくスジンと娘への母性愛をはじめ、現実的な親娘関係の様子まで自然に描き出した。しかし、彼女は「足りない部分が多かったです」と言いながらも、「最善でした。再撮影するとしても、これ以上の演技はできないと思います。結果物を見て、満足はできませんでした」と評価した。

映画よりドラマに慣れているソ・ヒョンジンは「映画に出演するとしたら、ドラマではできない演技に挑戦したいと思っていました。『カシオペア』の台本をもらって、ドラマより現実的で、深みのある演技ができると思って出演を決心しました」と明かした。

撮影当時、新型コロナウイルスの影響により、実際にアルツハイマー病の患者に会うことはできなかったという彼女は、同じ病気で亡くなった祖母の様子を思い出し「祖母との記憶に頼って、演技しました。個人的な経験が役に立ちました」と述べた。

また「新派になるのではないかと心配でした。乾いている感じがいいのに、撮影現場で私がたくさん泣いてしまったんです。『感情のままにした方がいいのではないか』と監督に言われて、思うままにしました」と撮影当時を思い出した。

アン・ソンギとの共演については「アン・ソンギ先生と共演できる機会がまた訪れるかと思いました。父親役がアン・ソンギ先生という話を聞いた時、『やった』と思いました」と語った。

また「大先輩なので、近寄りがたい感じでした。ですが、年齢を検索してみたら、私のお父さんとほぼ同じだったので、そんなに距離を置かなくてもいいと思いました。気楽に演じようと思い、先生も受け入れてくださって、撮影中にくだらない話もしました」と付け加えた。

彼女は「アン・ソンギ先生との撮影を通じて『長い間、演技しても文句がない』ということを学びました。私の目にも撮影現場の雰囲気が見えるのに、先生は当然分かるでしょう。監督に全的にディレクティングを任せて、全く口を出していませんでした」とし「先生のような俳優になりたいです」と願いを伝えた。

ソ・ヒョンジンは「カシオペア」について「家族の間の絆に関する作品」と紹介し、「完成された作品を見て、家族について考えるようになりました。親と子どもの関係とは何なのか。愛憎の関係みたいです。最もよく喧嘩するが、すぐ仲直りします。家族にはストレートで言うじゃないですか。悩んでいたんですが、台本をもらってもっと明確になりました」と説明した。

ソ・ヒョンジンにとって家族とは、どんな存在なのか。「ありがたいが、憎い存在」と答えた彼女は「人柄を作ってくれるのは両親です。3歳までの教育が、80歳まで影響を与えるようです。ありがたいが憎く、それでも親孝行したいが、私の親孝行を覚えてくれないとずるいなと思います」と正直に言った。

インタビューの最後に「『カシオペア』は大きな挑戦でした。ドラマの出演が多い俳優なので新しく感じられ、私の顔が映画に似合わないのではないかと心配でした。試写会の前までも怖くて観られず、マスコミ向け試写会で初めて観ました。公開後は、観客の皆さんが判断してくれると思います」とし「これからもっと現実的な演技に挑戦し、配役と私を密着させ、堂々と表現してもいいと思いました」と述べた。

「カシオペア」は韓国で6月1日に公開された。

記者 : ヤン・ユジン