ソン・ガンホ&カン・ドンウォン&IU&是枝裕和監督ら「第75回カンヌ国際映画祭」レッドカーペットに登場
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カンヌの澄み渡る空の下、大勢の取材陣や観客が注目する中、レッドカーペットに黄色い歓声と共に迎え入れられたのは、アルマーニのタキシードにサングラスをかけた正装の是枝裕和監督と、同じくタキシードにサングラスの出で立ちでひげをたくわえ、さすがの貫録を見せるソン・ガンホ率いる「ベイビー・ブローカー」チーム。2人に続くのは、ルイ・ヴィトンのスパンコールタキシードで長身を生かしたスタイルの良さが一段と目を引くカン・ドンウォン。
全員が一列に並んだタイミングからは、「ベイビー・ブローカー」の音楽を手掛けたチョン・ジェイルの美しいピアノの旋律にのせ、ゆっくりと階段をあがる監督とキャスト陣。パルムドールを受賞した「万引き家族」の是枝裕和監督と「パラサイト 半地下の家族」のソン・ガンホがタッグを組んだ作品ということで、世界から集まったメディアや観客からの注目度は非常に高く、盛り上がりを見せるレッドカーペットとなった。
また、レッドカーペット上のインタビューでは、「言葉を越えて繋がれたという印象が、スタッフともキャストともあるので、自分でも納得ができる作品でまたここに帰ってこられて本当にうれしいです。ベイビー・ボックス自体は韓国だけでなく、日本にもあるのですが、今回はベイビー・ボックスがあるなしにかかわらず、生まれてきた命に対して大人たちがどう関われるのか、それを旅を通して描いてみたいなと思いました」と話した。さらに「大好きなケン・ローチと同じようにもう一つパルムドールを獲ってしまうのでは?」という質問に対しては「そんなことが起きたら、本当にうれしい」と素直な思いを伝えた。
■作品情報
「ベイビー・ブローカー」
6月24日(金)よりTOHO シネマズ日比谷ほか全国ロードショー
〈ストーリー〉
古びたクリーニング店を営みながらも借金に追われるサンヒョン(ソン・ガンホ)と、〈赤ちゃんポスト〉がある施設で働く児童養護施設出身のドンス(カン・ドンウォン)。ある土砂降りの雨の晩、彼らは若い女ソヨン(IU)が〈赤ちゃんポスト〉に預けた赤ん坊をこっそりと連れ去る。彼らの裏稼業は、ベイビー・ブローカーだ。しかし、翌日思い直して戻ってきたソヨンが、赤ん坊が居ないことに気づき警察に通報しようとしたため、2人は仕方なく白状する。「赤ちゃんを大切に育ててくれる家族を見つけようとした」という言い訳にあきれるソヨンだが、成り行きから彼らと共に養父母探しの旅に出ることに。一方、彼らを検挙するためずっと尾行していた刑事スジン(ペ・ドゥナ)と後輩のイ刑事(イ・ジュヨン)は、是が非でも現行犯で逮捕しようと、静かに後を追っていくが……。〈赤ちゃんポスト〉で出会った彼らの、特別な旅が始まる。
監督・脚本・編集:是枝裕和
出演:ソン・ガンホ、カン・ドンウォン、ペ・ドゥナ、イ・ジウン、イ・ジュヨン
製作:CJ ENM
制作:ZIP CINEMA
制作協力:分福
提供:ギャガ、フジテレビジョン、AOI Pro.
配給:ギャガ
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■関連リンク
「ベイビー・ブローカー」日本公式サイト:https://gaga.ne.jp/babybroker/
記者 : Kstyle編集部