イ・ジョンウン、映画「オマージュ」への愛情を語る“シナリオをもらって20分で出演を決めた”

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写真=ジュンフィルム
女優のイ・ジョンウンが、初の単独主演映画「オマージュ」に対して「挑戦する勇気を得ました」と愛情を示した。

最近、映画「オマージュ」で映画監督のジワン役に扮した彼女に、ソウル市鍾路(チョンノ)区三清洞(サムチョンドン)で会い、インタビューを行った。

同作は、1960年代に活動した2人目の女性映画監督のオン・ウンウォンに関する物語だ。脚本と演出を務めたシン・スウォン監督は2011年、MBC設立50周年特別企画ドキュメンタリー「女子万歳」を通じて出会ったホン監督の娘、韓国初の女性編集者であるキム・ヨンヒとの話を収めた。

続く興行失敗で失意に陥ったジワンは、ホン監督の「女判事」のフィルムを復元することになり、フィルムの一部が消えたことに気づく。その後、ホン監督の家族、映画関係者に会うことから、現在と過去、日常と幻想を行き来する夢幻的な旅程が展開される。タイトルは「尊敬」「敬意」を意味する。

イ・ジョンウンは「シナリオを一気に読み通しました。監督に20分で連絡して『出演します』と言いました。できると思いました。映画への考えを、早く監督に会って聞きたかったです」と、出演を決めた当時を思い出した。

出演を決心したきっかけは「女性の普遍性のおかげ」とし、「多くの部分で共感していただきたいです。映画は空間が決まっているので、どれだけの観客がこの話に共感してくださるのか気になります。努力したので、良い反応が予想できます」と自信を示した。

また、「1番幸せな時、不安も一緒にやって来ます」と告白した彼女は、デビューして10年経つが、代表作がないジワンについて「現場でよく会っていた先輩の方々が、今は姿を消している状況です。私もそうならないと断言ができません。役割を作り続けないと、積極的に演技できません。ジワンが持つ問題は、間もなく私が直面することになる問題だと思っています」と明かした。

そして「シン監督との作業を通じて、大きな勇気を得ました。観客は、画面で最初から最後まで出てくる主人公のストーリーについていかないといけません。退屈さを感じさせてもダメです。シン監督にたくさん褒められました。『生きている表情がいい』と言われました」と語った。

彼女は脚本家ノ・ヒギョンが書いたドラマ「私たちのブルース」に出演した。「ノ・ヒギョンさんの作品に出会うまで、挑戦できなかった作品があります。しかし、挑戦できる勇気が『オマージュ』を通じて生まれました」と述べた。「ノ・ヒギョンさんは適当にできない性格です。台本もしっかりしています。どう説明すればいいか分かりませんが、台本を初めて見た時、経験がなかったら書けないストーリーだと思いました。台本をもらって興奮しました」と当時を思い出した。

俳優のクォン・ヘヒョ、タン・ジュンサンがジワンの家族として合流した。彼女は、夫役のクォン・ヘヒョについて「同じ学校に通ってました。性格も特性もよく知ってます。無味乾燥で冷淡な感じにしないといけなかったので、仲睦まじさをなくそうと頑張りました。2人の間の余燼を表現するのが大変でした」と伝えた。

ジワンの大学生の息子に変身したタン・ジュンサンについては「天上の声を持っています。公演を見て魅了されてしまいました。今も魅力的です。純粋な少年の顔を持っています。これからもよい作品にたくさん出演すると思います。彼が出演した作品はすべて探してみました。最近は彼が忙しくて会えていません」と称賛した。

彼女は今作について「一気に2つ見られる映画です」と説明した。「偉くはないですが、普遍的な情緒を分かち合い、時間旅行を楽しめる映画です。気楽に楽しめると思います」と付け加えた。

記者 : ヤン・ユジン